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【短期集中連載】4人の写真家と「E-410」――ファミリーフォト
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Reported by
野下義光
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ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/640秒 / F4 / 0EV / ISO400 / WB:オート / 40mm
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E-410を初めて手にした時の第一印象は、これで一眼レフか? とその小型軽量に驚愕しました。ボディのみなら、筆者が初めて買ったデジカメ、キヤノン「PowerShot G2」よりも小さいのでは? と思わせるくらいにです。昔、OMシリーズのテレビCMに出ていた和尚さんに見せたらさぞかしビックリしたことでしょう(笑)
子ども連れで出かけるときは、上着、着替え、飲み物、タオル、さらに2歳くらいまではオムツなどどうしても荷物が多くなってしまいます。なので一眼レフのレスポンスや描写性能は欲しいところではありますが、結局は荷物の大きさを減らすためコンパクトデジカメの出番となっていました。でもE-410ほどの小ささであれば得られる結果も大きいので十分お供の対象になります。
小型軽量とはいえ立派なデジタル一眼レフです。AFやシャッターのレスポンスはコンパクトデジカメとは比較になりません。また一眼レフならではの光学ファインダーで、慣れ親しんだ撮影スタイルも確保できます。
子どもは、カメラのレスポンスが最優先される被写体のひとつではないかと思います。年齢にもよりますが、3歳くらいは特に動きが速く、その動きも読めず、制御もできず、シャッターチャンスは止めどなく現れます。コンパクトデジカメとは比較にならないレスポンスを持つデジタル一眼レフは、子どもの撮影にもその能力を存分に発揮します。E-410は価格も安いエントリーモデルではあるものの、必要十分なレスポンスを有しています。さらにレスポンスに優れるプロ仕様機も仕事柄持っていますが、実際にそれを持っていくのは非現実的でしょう。
筆者が専門とするポートレートでは、人肌の色調を特に重視しています。子どもの日常のスナップであっても、やはり肌の色調は気になるポイント。E-410の発色は良い意味でデジタル臭さを感じさせず、地味でもなく、取って付けたような鮮やかさではない、自然な鮮やかさという印象を持ちました。逆にいうと特徴がないのが特徴ともいえるかなと思います。いたずらにパッと見のきれいさを追うのではなく、写真的で骨太な玄人好みの発色だと思いました。さすが老舗のカメラメーカーだけあって、写真のわかっている人々が仕上げた発色です。
- 作例のリンク先のファイルは、JPEGで撮影した画像をコピーおよびリネームしたものです。
- 作例下の撮影データは、使用レンズ/記録解像度(ピクセル)/露出時間/絞り値/露出補正値/ISO感度/ホワイトバランス/実焦点距離を表します。
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ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/500秒 / F4.5 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 61mm
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ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/100秒 / F5.6 / 0EV / ISO400 / WB:晴れ / 38mm(曇天時の撮影)
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ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/180秒 / F5.6 / 0EV / ISO100 / WB:晴れ / 21mm(日中シンクロ)
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ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/320秒 / F3.5 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 14mm(ポートレートモード)
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子どもの撮影は、第一にシャッターチャンスを優先させたいもの。だから極力カメラ任せで撮影するのが最善だと思います。また、その場の状況であれこれ設定を変えるのではなくあらゆる状況にも対応できるオールマイティーな設定を模索してみました。シャッター速度も絞りも両方カメラ任せ、ブレを防ぐシャッター速度と、絞り値による適度な被写界深度のことを考えずに済む、いわゆるプログラムAEがベストでしょう。
さらにISO感度もオート。ところがこのISO感度オートがほとんどのモードでISO100~400までの範囲でしか設定されません。メインダイヤルのプログラムAEはもとより、シーンモードの「スポーツ」でも「チャイルド」でも同様です。ISOを上げると当然ノイズは相応に目立ってきますが、ノイズが目立たないことよりも、被写体ブレを起こさない方を優先したいものです。
唯一ISO1600までが設定範囲となるのは、シーンモードの「ブレ軽減」モードのみ。でもシーンモードゆえ、各設定は固定されるのでコンティニュアスAF(C-AF)や連写の選択はできません。カメラ初心者でもカメラ任せで良い写真が撮れる設定がほしいところですが、ISOオートの上限を考えると、筆者が自信を持って推薦できる設定はありませんでした。
ライブビューが可能なE-410ではありますが、コンパクトデジカメのようなバリアングルではないので極端なローアングルやハイアングルに活用できるというわけではありません。また日常の家族のスナップでは特に必要性も感じませんでした。でも日ごろコンパクトデジカメのライブビューには慣れている4歳の娘にE-410を持たせたところ、ライブビューにしておけばE-410の小型軽量と性能のおかげで、4歳児でも一眼レフデビューを果たせました。
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ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/250秒 / F3.9 / 0EV / ISO100 / WB:晴れ / 18mm
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ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/80秒 / F4.5 / 0EV / ISO100 / WB:晴れ / 22mm(ポートレートモード)
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ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/125秒 / F7.1 / 0EV / ISO100 / WB:晴れ / 24mm
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ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/40秒 / F4.3 / +0.3EV / ISO800 / WB:晴れ / 21mm(キャンドルモード)
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■ URL
オリンパス
http://www.olympus.co.jp/
製品情報
http://olympus-esystem.jp/products/e410/
レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ機種別記事リンク集(E-410)
http://dc.watch.impress.co.jp/static/link/dslr.htm#e410
4人の写真家と「E-410」――ネイチャー
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/review/2007/06/14/6403.html
4人の写真家と「E-410」――男一人旅
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/review/2007/06/13/6181.html
4人の写真家と「E-410」――街角写真
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/review/2007/06/11/6382.html
野下義光 (のしたよしみつ)熊本県生まれ、千葉県育ち。国立木更津工業高等専門学校機械工学科卒業後、エンジニアとして大手コンピューター会社に5年勤務。その後、夢を捨てきれず写真界へ身を投じる。現在ジュニアアイドルを中心にWeb、DVDジャケ写などで活躍中。フルデジタルの写真集も多数手がけている。趣味はネットオークション(笑) |
2007/06/12 01:36
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