デジカメ Watch

【西川和久のポートレート インプレッション】

サイバーショットDSC-R1で撮ってみました!
Reported by 西川 和久

yuri
 今回はサイバーショットDSC-R1。ネオ一眼と呼ばれるジャンルのデジタルカメラだ。ここまで一眼レフを意識したカメラは同社としてはその1998年に発売したサイバーショットPRO以来ではないだろうか!?

 サイバーショットPROを発売日に購入し、当時バリ島ロケまで持ち込んだ筆者としては気になる存在。何時ものフォトジェニックウィークエンドで使ってもいいのでは? という意見もあったが、その実力を試すため、このポートレートインプレッションで先に扱うことにした。


DSC-R1の仕様

 仕様の詳細はメーカーの製品情報をご覧頂きたいが、大雑把なところでは、有効画素数1,030万画素の21.5×14.4mm大型CMOS搭載、35mm判換算24〜120mm/F2.8〜4.8の光学6倍カール ツァイス「バリオ・ゾナーT*」レンズ、ISO感度オート/160/200/400/800/1600/3200、ワイド端で約35cm、テレ端で約50cmまで寄れるマクロ、液晶モニタはフリーアングル可能な2.0型に加え、235,000ドットTFT液晶のEVFを搭載、メディアはメモリースティック系とCF系のデュアル、専用充電式バッテリーなど、同社としては相当気合の入った内容になっている。

 レンズの24〜120mmは35mmカメラ判換算であり、実際は14.3〜71.5mm。倍率は約1.6倍、つまりCMOSサイズの21.5×14.4mmはAPS-C相当であることがわかる。メカニカルな一眼レフではないものの、EVFを使い、レンズ交換の必要を感じさせないバリオ・ゾナーT*搭載など、正に一般的なデジタル一眼レフと真っ向勝負のネオ一眼と呼ぶに相応しい内容になっている。

 掲載した写真は全て製品版を使い、サムネイル画像に関してのみEPSON PRINT Image Matching IIプラグインを使って色を出している。素材性重視の眠い画像をパッキっとして肌色も綺麗になるので、ここのところ愛用しているPhotoshopのプラグインだ。リンク先の画像はsYCC色空間の情報を維持するため、回転もさせないオリジナルのままを掲載している。その差を比べるのも面白いだろう。

 カメラの設定は全てISO160、ホワイトバランスはデイライト、最高出力解像度の3,888×2,592ピクセル/JPEG:Fine、それ以外のコントラストや色の設定は標準になっている。


ISO160(F4.5 1/100秒)
35mm判換算で約72mm
ISO160(F4.5 1/60秒)
35mm判換算で約45mm

ISO160(F4.5 1/80秒)
35mm判換算で約65mm
ISO160(F4.5 1/60秒)
35mm判換算で約55mm

ISO160(F4.5 1/60秒)
35mm判換算で約50mm
ISO160(F4.5 1/80秒)
35mm判換算で約34mm

使用感は!?

 撮影した日は、昼間から街灯に明かりがつくほど天気が悪かった。夕方には少し雪が舞うほどだ。ただISO160スタートということもあり、思ったほど手ぶれなどを気にしないで済んだ。

 少し前にオリンパスE-500を触ったばかりなので、その大きさに驚く。一番下の写真を見て頂けると解ると思うが、レンズが付いた状態だと若干DSC-R1の方が大きく思えるし、重さもそれ程変わらない。ただ流石にレンズはこのクラスの割りにゴージャスだ。単品販売しているものと比較しても負けない仕上がりになっている。

 ボタンの位置なども含め操作性は普通の一眼レフと比較するとちょっと癖がある。と言うよりサイバーショット系だ。このため慣れるのに少し時間がかかった。逆にサイバーショットユーザーであれば違和感無く扱える仕様なのだろう。昔から苦手としていたEVFは結構良くなっている。ポストビューやヒストグラムなどインジケーター系がファインダーに相当する部分へリアルタイムで映し出されるのは、これはこれで便利でありEVFの特徴だ。何時も気にするシャッター音は、電子式でこればかりは一眼レフに劣る。もちろんシャッター音をOFFにもできるので、カメラの音が気になる様な場所や被写体の場合は便利である。

 画質に関しては今回筆者としては珍しく、全てオリジナル画像を掲載している。オリジナルの画像の方はサムネイルと比較して眠いく色も浅い。素材性を重視している様だ。カメラ側で色調やコントラストが調整できるので、何も触らず一発で色を出したい場合は調整した方がいいだろう。ただ1,000万画素級の出力の割りにファイルサイズは約4MBと、あまり大きくない。ニコンD2XでJPEG:Large/Fineだと7MB前後なので、もう少し低圧縮のモードも欲しいところだ。


ISO160(F4.8 1/60秒) ISO160(F4.5 1/60秒)

ISO160(F4.5 1/60秒) ISO160(F3.5 1/80秒)

ISO160(F4.5 1/60秒) ISO160(F4.0 1/80秒)

 AFは標準的。遅くも速くもない。ただ構図や背景の明るさでたまに被写体の後ろにピントが合うことがあった。精度は筆者との相性が悪いのかバリピンは少ない。もちろんEVFで拡大しピントの確認は可能であるものの、いちいちそんなことをしていたらこの寒さの中、モデルも筆者も冷え切ってしまう。これらのことは操作する側の慣れなどの問題が多いので、特に問題ではないだろう。

 バッファリングの待ちは一切無し。バッテリー駆動時間は同社のビデオカメラなどに使われている強力なものなので、この程度の撮影では全く減らない。2型の液晶パネルは今となってっては小さい感じだ。ボディーのサイズがサイズなだけに、撮影するにしても写真を見るにしても物足らなさを感じる。

 気になったのは1点。F2.8からの明るいレンズでISO160スタートと、一見低照度でも強そうに思えるが、ズームを始めると見る見るF値が変わっていく。もうカメラが手元に無いので正確なところは解らないが50mm前後でF3.5以上あった様に思う。50mm未満の広角側を使うのが多いか?50mm以上の望遠側を使うのが多いか? その頻度によって評価が別れる可能性はある。ちなみに衣装二点目の最後(右下)のカットだけ24mmで撮っている。テレ端の120mmは筆者の撮り方としては被写体から遠いので、今回は使っていない。


結論

大きさはオリンパスE-500と同じ程度!?
 おおむね良好なDSC-R1、安価な一眼レフが数多くある現在、このタイプのデジタルカメラの評価は使う人によって違ってくる。

 何も考えずにオールインワンで高性能を狙うのであれば、このDSC-R1の存在は非常に魅力的だ。レンズの画角も24〜120mmと一本でほとんどの被写体をカバーできる。逆にレンズをいろいろ交換して楽しみたいのであればデジタル一眼レフとなるのだろう。また液晶モニターがマルチアングルなので、一眼レフでは狙い辛い角度や位置からでも撮影可能。いずれにしても興味のある人は一度店頭で触ってみることをお勧めする。

(フォトジェニックウィークエンド3月号は3月10日から開始します)



URL
  ソニー
  http://www.sony.co.jp/
  製品情報
  http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-R1/index.html

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ソニー、レンズ一体型ハイエンドモデル「サイバーショット DSC-R1」(2005/09/13)



西川 和久
(にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中! http://www.iwh12.net/blog/

2006/03/03 01:20
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