【速報】MS OPTICAL「MS-MODE-S 50mm F1.3 デュアルシステムレンズ」
~試作レンズをR-D1で試写
Reported by 根本 泰人
エプソン R-D1に装着したMS-MODE-S 50mm F1.3
MS OPTICAL「MS-MODE-S 50mm F1.3 デュアルシステムレンズ」は、マウント部品を交換することで、ライカスクリュー(L39)マウントとニコンSマウントで使用可能な交換レンズだ。また、高性能化が容易で今日一般的なガウスタイプではなく、シンプルでコンパクトなゾナータイプを採用した。
ここではエプソン R-D1で試作レンズを試写した。R-D1の設定はすべて標準(初期設定)。
試作レンズは調整が十分ではなく、球面収差が設計値よりだいぶ大きいため、F2.8より明るい絞りでは像が甘く、前ピンであるとのこと。また、製品版は全面5層マルチコートとなるが、試作レンズでは単層コートになっている。
実際撮影してみると、F1.3開放ではピントがこない。しかしF2.8になるとピントを結ぶようになり、銀塩フィルムではF5.6以上に絞ると画面全体が非常にシャープになる。R-D1ではもう少し絞りたい。完成品はもっと性能が向上するとのことである。
MS-MODE-S 50mm F1.3 デュアルシステムレンズは限定200本で近日発売予定。追加生産はされない。現在MS OPTICALとハヤタカメララボで予約を受け付けている。価格は10万円で、ライカマウントのみが9万円、ニコンSマウントのみが75,000円。
F2.8 / 1/2000秒(露出オーバー)
F5.6 / 1/1098秒
F11 / 1/388秒
F2.8 / 1/2000秒(露出オーバー)
F5.6 / 1/955秒
F11 / 1/250秒
F1.3 / 1/250秒
上段中央のカメラににピントを合わせたが、右側カメラのほうがピントが良く、前ピンになっていることがわかる
F4 / 1/1098秒
F5.6 / 1/388秒
F5.6 / 1/1553秒
F5.6 / 1/588秒
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URL
MS OPTICAL
http://mitte.nir.jp/~mitte0576/
製品情報
http://mitte.nir.jp/~mitte0576/msop/index.htm
ハヤタ・カメララボ 宮崎製品のページ
http://www.hayatacamera.co.jp/services/miyazaki.html
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根本 泰人
(ねもと やすひと)クラシックカメラの収集が高じて有限会社ハヤタ・カメララボを設立。天体写真の冷却CCD撮影とデジタル画像処理は約10年前から、デジカメはニコンE2/E900から。趣味は写真撮影、天体観測、ラン栽培、オーディオ(アンプ作り)等。著書「メシエ天体アルバム」アストロアーツ刊ほか。カメラ雑誌、オーディオ雑誌等に寄稿中。
http://www.otomen.net
http://www.hayatacamera.co.jp
2006/03/03 01:25
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