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【伊達淳一のデジタルでいこう!】松下電器 LUMIX DMC-LX1(実写レポート編)
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~16:9CCDを搭載した広角28mmからの4倍ズーム機
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Reported by
伊達 淳一
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これまでテレビは4:3のアスペクト比が標準だった。そもそもコンパクトデジカメのアスペクト比が4:3なのは、黎明期のデジカメがビデオカメラ用CCDを流用して作られていたためだろう。さらに、さかのぼって電子スチルカメラの時代には、まだまだPCは普及しておらず、撮影した写真は“テレビで鑑賞する”というスタイルだったので、画面のアスペクト比がテレビと同じ4:3に落ち着くのは当然の成り行きだ。
しかし、現在の地上アナログテレビ放送は2011年7月24日までに地上デジタルテレビ放送に移行することになっていて、これからはアスペクト比が16:9のワイドテレビが主流となる。PCもワイドモニターを採用する機種が徐々にではあるが増えつつある。
それに、35mm判フィルムのアスペクト比は3:2で、コンパクトデジカメよりも画面が細長い。35mm一眼レフでの作画に慣れ親しんでいることもあるが、個人的にはコンパクトデジカメの4:3のアスペクト比は苦手だ。特に、バストアップや全身のポートレートを縦位置で撮ると、どうにも左右が余ってしまうし、風景撮影でもなんとなく広がり感に欠ける気がする。
コンパクトデジカメによってはアスペクト比3:2や16:9で撮影できる画質モードを備えた機種もあるが、4:3の画面の天地をトリミングして3:2や16:9にしているので、記録画素数は少なくなるし、対角方向の画角も狭くなってしまう“なんちゃってワイド”だ。もっとも、実撮影画角が狭い“なんちゃんてワイド”でも、4:3で撮影するよりもワイドに感じるのは、画面のアスペクト比が人間の視覚に影響を与えているものと思われる。
こうした“なんちゃってワイド”に対し、正真正銘のリアルワイドモードを備えたデジカメが登場した。松下電器の「LUMIX DMC-LX1」だ。従来のなんちゃってワイドが、4:3の画面の上下をトリミングして16:9のアスペクト比を実現していたのに対し、LX1はアスペクト比が16:9のCCDを採用しているので、ノートリミング状態で16:9のアスペクト比が得られるのが特徴だ。
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【16:9 / 広角端】
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【16:9 / 望遠端】
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LX1のレンズ鏡胴上部には、アスペクト比を変更する切り替えレバーが設けられており、16:9以外にも4:3や3:2のアスペクト比でも記録できるが、16:9の画面の左右をトリミングすることで、3:2や4:3のアスペクト比を実現しているので、画角も狭くなるし、記録画素数も少なくなる。ちなみに、各アスペクトモードでの画角と記録画素数は、16:9モード時には28mm相当で830万画素、3:2モード時には32mm相当で700万画素、そして4:3モード時には34mm相当で620万画素となる。
同社のLUMIX DMC-FX8などスリムコンパクトに比べると、レンズ部がボディから突出しているのでスタイリッシュという感じは薄れる。が、大半のスリムコンパクトが1/2.5型サイズのCCDを採用しているのに対し、LX1は1/1.65型サイズとコンパクトデジカメとしては大きめのCCDを採用していながら、このボディサイズは立派なものだ。しかも、画面のアスペクト比が16:9ということは、レンズのイメージサークルをより大きく確保しないと周辺画質を保てないため、レンズ設計者にとっては16:9というアスペクト比はムダが多く、頭が痛い仕様だ。おまけに、光学手ブレ補正のためにイメージサークルのマージンも必要だ。にもかかわらず、このボディサイズを実現しているのは賞賛に値する。
またLX1は、お手軽簡単のフルオートモードだけでなく、P/A/S/Mモードも備えているので、撮影者の意志で絞りやシャッタースピードを背面のジョイスティック操作で自由にコントロールできる。レンズ鏡胴側面にはフォーカススイッチを搭載していて、AF、AFマクロ、MFを切り替えることができる。FZシリーズのようにワンプッシュAF(レバーを押したときだけAFが動作するMFモード)が備わっていないのが残念だが、メニュー設定でAF/AEロックボタンをFUCUS作動ボタンとして割り当てることも可能だし、AFでピントを合わせた後、MFに切り替えればピント位置は保持されたままだ。
なお、LX1には光学ファインダーやEVF(電子ビューファインダー)はなく、背面の2.5型液晶モニターがファインダー代わりだ。LCDボタンを長押しすれば、一時的に液晶のバックライトが40%明るくなるので、晴天屋外での撮影でもなんとか視認性は確保できる。
ただ、背面の液晶モニターのアスペクト比は4:3なので、16:9モードや3:2モードでは、液晶モニター画面表示の上下に黒い帯が出てしまう。16:9のワイド液晶モニターを搭載していた富士写真フイルム FinePix F700/710/810に比べると中途半端な仕様に思えてしまうが、ワイド液晶モニターにすることでボディサイズがさらに横長になってしまうことを考えると、やむを得ないところだろう。それに、絞りやシャッタースピードなどの撮影情報がちょうどこの上下の黒帯部分に表示されるので、撮影画面が非常にスッキリとしている。
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P/A/S/Mモードも備える
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アスペクト比4:3の2.5型液晶
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ボクはかねてから高画素の液晶パネルを採用し、その10%くらいのエリアに情報表示を追い出し、ライブビュー画面に露出やカメラ設定など構図を考える妨げとなる情報表示を一切載せないような表示モードを付けてほしいと主張し続けていて、FZ20やFZ30には(不完全ながらも)その主張を採り入れてくれた表示モードが備わっている。LX1も情報表示のレイアウトをもう一歩踏み込んで整理してほしかったところだ。
さて、LX1にはP/A/S/Mモードが搭載されているとはいえ、デジイチ(デジタル一眼レフ)に比べれば撮像素子が小さく、絞りの効果を作画に生かすには力不足。花火や夜景撮影などで、絞りやシャッタースピードを固定したいときや、物撮りやマクロ撮影で可能な限り被写界深度を稼ぎたい、といった特別な撮影意図がない限り、ボクはプログラムAEまかせで撮影することがほとんどだ。せっかくコンパクトデジカメを使うのだから、デジイチよりもお気楽に撮影したいし、また、それがコンパクトデジカメの良さだと思うからだ。そんなわけで、今回の実写サンプルもすべてプログラムAEまかせで撮影している。
正直な話、最低感度のISO80で撮影しても、モニター等倍で見るとボソボソとしたノイズが浮いて見える。16:9の1/1.65型CCDとはいえ、総画素数861万画素ともなるとかなり画素は小さくなる。残念ながら、S/Nや階調の余裕はほとんどなく、少々ギスギスした印象を受ける。もっともノイズが気になるのはモニター等倍などという、ある意味、間違った鑑賞方法で見た場合で、全画面表示やプリントならば、この程度のノイズは全然気にならない。むしろ、ノイズを気にして強引なノイズリダクションをかけた不自然きわまりない絵に比べればまだ好感が持てる。
ただ、さすがに我慢ができるのはISO200までで、最高感度のISO400ではカラーノイズがかなり大きくなり、ノイズ低減ソフトの力を借りても不満が残る。LUMIX自慢の光学式手ブレ補正が搭載されているとはいえ、被写体ブレには無力なので、コンパクトデジカメとはいえ、このクラスの機種にはもう少し高感度撮影時を改善してほしい(もしくは高感度撮影でまともな画質が得られる撮像素子を選択してほしい)ものだ。
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【ISO80】
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【ISO100】
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【ISO200】
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【ISO400】
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しかしながら、16:9のワイドなアスペクト比で撮影する写真は実に楽しく、新鮮に感じた。AFも中央1点(高速)に設定しておけば、迷いも少なくスッとピントが合うし、高速記録のSDメモリーカードを使えば記録も速く快適だ。バッテリーの持ちもまずまずで、常に光学式手ブレ補正をONにした状態で、320カットほど撮影したところでバッテリーが切れた。よほど大量に撮影しなければ、1日の撮影には十分だろう。バッテリーチャージャーもコンパクトなので、旅行に携行するにもジャマにならない。
ちょっと気になったのは露出。仙台七夕はあいにくの雨でけっこう暗めだったが、かなりのカットでプラスの露出補正を行なう必要があった。階調のダイナミックレンジが狭く、わずかな露出の過不足も命取りだけに、もう少し、曇り空に対する露出レベルの改善を望みたいところだ。
いわゆるスリムコンパクトよりも上のクラスなので辛めのコメントになってしまったが、個人的には、すっかりLX1に魅了されていたりする。この夏、ちょっと散財が過ぎたのと、健康保険税の支払いが重くのしかかっているので、すぐに買えるかどうかはあやしいが、年末までにはなんとか手に入れたいと思っている。なお、次回は、LX1で撮影したアスペクト比16:9の写真の楽しみ方を紹介する。
■ 作例
※作例のリンク先は、撮影した画像データそのものです(ファイル名のみ変更してあります)。縦位置のものは、サムネールのみ回転していますが、拡大画像はあえて回転せずに掲載しています。クリックすると撮影した画像が別ウィンドウで表示されます。
※すべての作例は、特に記述がない限り、プログラムオートで撮影しています。アスペクト比は16:9で撮影しています。
※キャプション内の撮影データは、画像解像度(ピクセル) / 露出時間 / 絞り値(F) / 露出補正値(EV) / ISO感度 / ホワイトバランス / 焦点距離(35mm判換算、mm)です。
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毎年この季節になると、宮城県三本木町の「ひまわりの丘」に撮影に出かけるが、今年は台風の影響で、大半のひまわりがなぎ倒されてしまうという悲惨な状況。おまけに梅雨明けが遅かったためか、生育も悪く、背も低い。青空と整然と並んだひまわりを16:9のワイドフォーマットで撮影しようと意気込んでいただけに少々がっかり
3,840×2,160 / 1/200(秒) / 4.0 / 0.0 / 80 / AWB / 48
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とはいえ、時間とお金をかけてここまで来たのだからと、少しは絵になるひまわりを探してアップで撮影することにする。種をほじってニコちゃん化したひまわりを見つけたのでパチリ。再現がむずかしいひまわりの黄色もキレイに写っている。ただ、ボケの部分などを見ると、ISO80にもかかわらず、カラーノイズが結構目立つ
2,160×3,840 / 1/125(秒) / 4.9 / 0.3 / 80 / AWB / 112
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これで青空なら少しは絵になるのだが、今年は天気にも見放されてしまった。とはいえ、こうした状況だからだこそ、見た目のキレイさにダマされず、カメラの実写能力が如実にわかる。ズーム中域での撮影だが、背景のボケはやや二線ボケの傾向があり、うるさい感じがする。このクラスのカメラは、ボケ味にも十分気を配って設計してほしい
3,840×2,160 / 1/250(秒) / 4.0 / 0.3 / 80 / AWB / 74
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困ったときはとにかく余計なモノを入れず、アップで撮影。ひまわりの黄色い花びらは、白飛びや色飽和しやすく、デジカメにとって再現がむずかしい被写体だが、ひまわりをヴィヴィッドに再現しながらも、絵が破綻していないのはさすが。花びらに付いた黄色い花粉までしっかり分離して写っている
3,840×2,160 / 1/100(秒) / 4.9 / 0.7 / 80 / AWB / 112
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曇りにもかかわらず、肌の色は青ざめず、まずまずの発色だ。ただ、シャドー部が急激に落ち込むようで、髪の毛の暗い部分はベタッとつぶれ気味。中間調からシャドー部をもう少し持ち上げてほしい気もするが、メリハリのあるプリントに仕上げるには、これくらいコントラストが高めなほうが無難なのかもしれない
3,840×2,160 / 1/160(秒) / 4.5 / 0.3 / 80 / AWB / 80
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最短撮影距離はワイド端で50cm、テレ端で1.2mだが、レンズ側面のフォーカスモード切り替えをマクロポジションにするか、A/S/Mモードで撮影すると、ワイド端で5cm、テレ端で30cmまで寄れる。できれば、もう少しテレ端で寄れると魅力的だが、とりあえず寄りたいときはズームをワイド側に引いて撮影するのが基本だ
2,160×3,840 / 1/200(秒) / 4.0 / 0.7 / 80 / AWB / 28
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レンズは非常にシャープでキレがイイ。16:9のワイドフォーマットだけあって、さすがに両端では描写が少し甘くなりがちで、中途半端にボケた部分がブレたように写るが、ピントが合った部分は、800万画素の細部描写能力と相まって、驚くほど細かい部分まで写る。コンパクトカメラとしては、十分すぎる描写力だ
3,840×2,160 / 1/100(秒) / 4.9 / 0.0 / 80 / 晴天 / 112
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内蔵フラッシュは本体に収納されていて、手動でポップアップさせない限り、自動的には光らない仕様になっている。電源を切ると自動発光に戻るカメラもあるが、このクラスのデジカメは不用意に自動発光しないほうがありがたい。フラッシュの発光部が妙に細いのがデザイン的にはビミョ~だ
3,840×2,160 / 1/160(秒) / 4.0 / 0.0 / 80 / AWB / 28
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マクロモードに切り替えて、ズームをワイド端に戻して、ひまわりの蜜を集めている蜂を撮影。AFは比較的速くスムーズだったが、やはり蜂をワイド端で狙うのはちょっと怖い。できればズーム中域あたりで5cmくらいまで寄れるとマクロとしては撮りやすいのだが……
3,840×2,160 / 1/250(秒) / 4.0 / 0.0 / 80 / AWB / 28
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台風でなぎ倒されてもがんばって起きあがって花を咲かせたマトリックス状態のひまわり。他のひまわりに比べ、茎も太くたくましい。被写界深度が深いコンパクトデジカメだが、やはりピント位置をわずかに外れると描写の切れが悪くなるので、ピントを合わせたい部分にしっかりピントを合わせて撮影したい
3,840×2,160 / 1/200(秒) / 4.0 / 0.0 / 80 / AWB / 55
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ひまわりの種が入った、三本木町名物「ひまわり愛すちゃん」。なかなかまったりとした食感で、これを食べるのも毎年の楽しみだったりする。マクロ撮影ともなるとワイド端でもかなり被写界深度が浅い。モノ全体をくっきり写すなら絞り優先AEにして絞って撮影すればよかったと後で思ったが、撮っているときは食い気先行(笑)
3,840×2,160 / 1/100(秒) / 2.8 / 0.3 / 80 / AWB / 28
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ひまわりの丘に出ていた出店のおだんご。こういった被写体はまさにワイドフォーマット向きだ。ズームして撮影しているので手ブレしやすいシチュエーションだが、光学式手ブレ補正の効果で非常にシャープに撮ることができた。このカットを撮影している途中で雷鳴が聞こえてきて、しばらくしたら土砂降りになってしまった
3,840×2,160 / 1/60(秒) / 4.9 / 0.0 / 80 / AWB / 112
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あいにくの雨に祟られ、ひまわり撮影はあきらめ、仙台の七夕祭り(最終日)に移動。今年の七夕祭りは金曜から月曜までと土日を挟んだ絶好の日程だが、人混みを避けたいボクにとっては最悪。そのため、最終日の月曜を狙ってスケジュールを組んだのだが、天候的には大外れ。小雨まじりの曇りから本格的な雨に移行し、かなり厳しいシチュエーションだった
3,840×2,160 / 1/100(秒) / 3.2 / 1.3 / 80 / AWB / 28
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江戸前といえば穴子を真っ先に思い浮かべるが、仙台のほど近く、石巻も穴子が有名。というわけで、仙台で穴子料理が食べられる専門店をインターネットで探したら、別館すが井が値段的にもリーズナブルだということで、天気も悪いことだし、七夕撮影を早々に中断してお昼ご飯に。七夕期間中限定メニューの穴子づくしを堪能。恐ろしくスローシャッターだったが、なんとか見られる程度に撮れている
3,840×2,160 / 1/5(秒) / 3.6 / 0.0 / 100 / MWB / 45
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食後のデザートのキウイのシャーベット。室内照明が電灯光タイプの蛍光灯で、AWBだとアンバーが強くなりすぎるので、手元にあった白い紙でホワイトバランスをマニュアルセットして撮影。前の料理のカットも同様にマニュアルセットで撮影している。こういった静物撮影には光学式手ブレ補正が絶大な威力を発揮する
3,840×2,160 / 1/10(秒) / 2.8 / 0.0 / 100 / MWB / 28
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昼ご飯を食べ終わって再び仙台の七夕まつりを撮影。七夕かざりだけでは同じ絵ばかりになってしまうので、出店のこけしをパチリ。シャッタースピードが手ブレ限界を大きく下回っていたので仕上がりが不安だったが、思ったよりもブレずに撮影できて満足。回っているコマだけがブレてアクセントになった
3,840×2,160 / 1/30(秒) / 4.0 / 0.0 / 160 / AWB / 74
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デジカメは高輝度部分の輪郭に紫色の色づきが発生しやすいが、LX1のヴィーナスエンジンIIには画像処理でパープルフリンジを低減する処理が組み込まれているようで、アーケード部分を見ても目立ったパープルフリンジは発生していない。七夕飾りの色をキレイに出すため、1EVとかなり多めのプラス補正を行なって撮影している
2,160×3,840 / 1/30(秒) / 2.8 / 1 / 125 / AWB / 28
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天気はますます悪くなり、雨も強くなってきてどんよりと暗くなってきた。少しでも七夕飾りを鮮やかに撮ろうと、このカットは彩度を高にして撮影してみた。露出も気持ちオーバー目に撮影しているので、かなり鮮やかな発色になったが、少しケバケバすぎた?
3,840×2,160 / 1/30(秒) / 2.8 / 0.7 / 125 / AWB / 28
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ワイドフォーマットだからといって、ワイド端ばかりで撮る必要はない。テレ側にズームしたワイドフォーマットもなかなかおもしろい。しかし、テレ側にズームするとレンズの開放F値が暗くなり、シャッタースピードも遅くなる。85mm相当の画角で1/30秒のシャッタースピードは手ブレ限界を超えているが、それでもこの写りだ
3,840×2,160 / 1/30(秒) / 4.5 / 0.7 / 200 / AWB / 85
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左のカットもそうだが、さすがにISO200にもなると、輝度ノイズ、カラーノイズともかなり目立つようになる。ただ、強引に輝度ノイズをソフト的に処理して、部分的にディテールが喪失した不自然な絵になるよりも、そのままノイズを見せたほうがまだ自然だ。カラーノイズは弊害が目立ちにくいので、もう少し低減処理を強めにしてもいいと思う
3,840×2,160 / 1/20(秒) / 2.8 / 0.7 / 200 / AWB / 28
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少しオーバー気味の露出ということもあって、笹かまぼこの赤いのぼりが嘘みたいに鮮やかに写っている。後ろの看板のあかりが透けているが、赤の色相も変化せず、破綻のない描写だ。黒い壁面部を見るとノイズが目立つが、非常に粒が揃っていて、フィルムの粒子のようなので、さほど不快感はない
3,840×2,160 / 1/15(秒) / 3.6 / 0.3 / 200 / AWB / 45
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もはやどのカットを見ても、シャッタースピードは1/30秒前後と気の抜けない状況だ。光学式手ブレ補正で手ブレは防げても、被写体ブレは防げない。人が通ると七夕飾りが揺れるので、揺れが収まった瞬間を狙ってシャッターを切っている。七夕飾りに書かれた願い事が読めるほどくっきり写っている
3,840×2,160 / 1/30(秒) / 3.6 / 0.7 / 100 / AWB / 45
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店先に飾られていた七夕飾りをアップで狙ってみた。雨も強くなり、普通なら撮影をやめてしまうところだが、光学式手ブレ補正があるからなんとかなりそう、という前向きな気持ちが持てるので、あきらめずにシャッターを切ることができた。結果はもちろんオーライだ
2,160×3,840 / 1/25(秒) / 3.6 / 0.7 / 200 / AWB / 45
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流れているスーパーボールは完全にブレているが、露天のおねえさんはブレずにくっきり写っている。人混みのなかではなかなか後ろに下がって撮影できないが、28mm相当とワイドな画角をカバーしているので、こういったスナップ撮影には快適だ。AWBも非常にイイ仕事をしていて、天気が悪い日には見えない発色だ
3,840×2,160 / 1/30(秒) / 2.8 / 0.7 / 80 / AWB / 74
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暗くなってきたら開放F値が少しでも明るいワイド端で撮影するのが基本。そうすれば感度を上げなくてもある程度のシャッタースピードが稼げるので、ノイズが少なくなり、細部がノイズで埋もれずに済む。パープルフリンジがほとんど出ないので、安心して露出オーバー目で撮影できる
3,840×2,160 / 1/50(秒) / 2.8 / 1.0 / 80 / AWB / 28
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カラフルな被写体を見つけるとすぐにカメラを向けてしまう。悲しい性だ。画面両端ではやや描写が甘くなる傾向が見られるが、800万画素CCDに見合った解像力を持ったレンズだ。ワイド端では歪曲収差が多少あるが、28mmワイドとしては少なめだ
2,160×3,840 / 1/50(秒) / 3.2 / 1.0 / 80 / AWB / 36
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この七夕飾りの周りには多くの人が集まり、記念撮影をしていた。人が通ると七夕飾りが回ってしまうので、被写体ブレを起こしたカットが多かったが、このカットはなんとかブレずに撮影できた。光の色カブリを完全に除去したかったので、マニュアルでホワイトバランスをセットして撮影している
2,160×3,840 / 1/50(秒) / 2.8 / 1.0 / 80 / MWB / 28
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同じようなカットが続いてしまうが、七夕まつりをバリエーション豊かに撮るのはなかなかむずかしい。これで青空だったら、アーケードの屋根が開いて、また別のカットが撮れるのだが……無補正だとアーケードの明るさを拾って露出アンダーになってしまうので、プラスの露出補正をかけることが非常に多かった
3,840×2,160 / 1/80(秒) / 2.8 / 1.0 / 80 / MWB / 28
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これもマニュアルでホワイトバランスをセットして撮影したカット。露出補正も1.3EVと逆光補正並のプラス補正を行なっている。アーケードの明るさを拾わないようカメラのアングルを下げて、シャッターボタン半押しでAE/AFロックをかけると、露出補正を使わず露出をコントロールできるが、この技も仙台七夕では通用しなかった
3,840×2,160 / 1/50(秒) / 2.8 / 1.3 / 80 / MWB / 28
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ここからは夜の七夕まつりだ。昼の七夕祭りとはまたひと味違った味わいがある。ただし、明るさはグンと落ちるので、感度をISO200まで上げても手ブレや被写体ブレ多発のシャッタースピードしか切れない。絞り優先AEで絞り開放で撮影しているが、おそらくプログラムAEでも絞り開放になってしまうので結果は同じだ
2,160×3,840 / 1/15(秒) / 3.2 / 0.0 / 200 / MWB / 28
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アーケードの照明で照らされた出店をAWBで撮影。オレンジがかった色カブリがあるが、これを完全に除去してしまうと出店の雰囲気が損なわれてしまう。そういう意味では、ちょうど見た目に近い色調に再現されている
3,840×2,160 / 1/10(秒) / 2.8 / 0.0 / 200 / AWB / 28
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アーケードの水銀灯照明に対してマニュアルでホワイトバランスをセット。絞り優先AEにして絞り開放で撮影するよう設定しているが、この明るさだとプログラムAEでも絞り開放になってしまうので、あまり意味はなかった。人の頭が写るのを避けるため、カメラを高く持ち上げて撮影している。こういうとき液晶モニターで構図を確認できるコンパクトデジカメは便利だ
3,840×2,160 / 1/10(秒) / 2.8 / 0.3 / 200 / MWB / 28
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輝度ダイナミックレンジはあまり広くはないが、ハイライトの丸め方はうまい部類だと思う。楽天イーグルスのマスコットが音楽に合わせて踊る見せ物だが、スポットライトが当たった真ん中のピンク色のマスコットの白飛びしている部分からしていない部分へのつながりが実に見事だ
3,840×2,160 / 1/13(秒) / 4.0 / 0.0 / 200 / MWB / 64
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引き続き、夜の七夕。ノイズ増加を避けるため、手動で感度をISO100に固定して撮影しているが、シャッタースピードはなんと1/5秒。ワイド端での撮影とはいえ、手ブレの危険増大、被写体ブレ必至の状況だ。微妙にピント位置が後ピンだったようで、画面右端がかなりボケている
3,840×2,160 / 1/5(秒) / 2.8 / 0.3 / 100 / MWB / 28
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やはり多少ノイズが増えても、夜の撮影はISO200にしたほうが成功確率がアップする。夜には降っていた雨がようやく上がってきたので、アーケードのない三越方面に向かったが、雨っさらしの七夕飾りは、このようにビニールにくるまれて雨から保護されていたようだ
3,840×2,160 / 1/8(秒) / 2.8 / 0.3 / 200 / AWB / 28
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被写体が動かない静物であれば、1/8秒のスローシャッターでも、ワイド端ならなんとか手ブレせずに撮影できる確率は高い。手ブレ補正機構のありがたみが実感できる瞬間だ。LX1には光学ファインダーがないので、できればネックストラップを使って、ストラップを首から突っ張らせながらカメラを構えることで、より安定したホールディングが期待できる
2,160×3,840 / 1/8(秒) / 2.8 / 0.3 / 200 / MWB / 28
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仙台最後のカットは、交通整理のおまわりさん。ISO200では露出アンダーになってしまうので、手動でISO400にセットして撮影した。さすがにすさまじいノイズだが、ブレたり露出アンダーになってしまうよりも、ノイズまみれでも撮れるほうがマシだ。走るクルマの軌跡がちょうどいいアクセントになってくれた
3,840×2,160 / 1/5(秒) / 2.8 / 0.0 / 400 / AWB / 28
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ひまわりの丘は残念な結果だったし、このまま北上しても天気が望めないので、潔く東京方面に進路を取る。途中、那須から宇都宮付近で青空が見えたので、日光の東武ワールドスクエアに寄り道。ただ、宇都宮までは青空だったが、日光まで来たら薄曇りになってしまった。というわけで、完全に記念撮影モードに突入して、お気楽撮影に徹してみた
3,840×2,160 / 1/400秒) / 4.0 / 0.3 / 80 / 晴天 / 80
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今度は縦位置で記念撮影。内蔵フラッシュを強制発光させているが、定常光とのバランスもイイし、肌の色も健康的に再現されている。ただ、ワイド端にもかかわらず、被写界深度は浅めで、背景が中途半端にボケている。背景までビシッとピントを合わせたいなら、絞り優先AEで絞って撮影したほうがいいようだ
2,160×3,840 / 1/400(秒) / 4.0 / 0.0 / 80 / 晴天 / 28
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東武ワールドスクエアのエジプトゾーンの1カット。こうして周囲をカットして写すと、まるで映画の1シーンのように見える。やはり風景系の撮影には16:9のワイドフォーマットは広がり感があっておもしろい
3,840×2,160 / 1/250(秒) / 4.0 / 0.3 / 80 / 晴天 / 80
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撮影したカットによっては、画面右側が少し流れたように写ることがある。レンズがわずかに片ボケしているのだろうか? 結構シャープに写っているカットもあるので不思議だ。4:3のフォーマットなら画面外になるわけで、やはり16:9をきっちりカバーする高性能レンズを設計するのはかなりむずかしいようだ
3,840×2,160 / 1/320(秒) / 4.0 / 0.3 / 80 / 晴天 / 28
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ここまでアップで撮影すると、さすがに作り物だというのがありありとわかるが、それでも細部までしっかり作り込まれた建築物の数々は見事で、思わずいろいろなカットを撮りたくなってしまう。東武ワールドスクエアに行くと、ウルトラマンやゴジラの巨大さが改めてわかるような気がする
2,160×3,840 / 1/200(秒) / 4.0 / 0.3 / 80 / 晴天 / 60
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陽は差しているが、ちょっと黒い雲があたりを覆ってきているという怪しい天気。しかしながら、雲の階調はよく出ているし、樹木の緑もキレイだ。この距離でも建物の細部がしっかり描写できている。ただ、周辺部の画質は多少落ちるようだ
3,840×2,160 / 1/400(秒) / 5.6 / 0.0 / 80 / 晴天 / 28
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ロンドンの兵隊さん。赤い服が非常に鮮やかに再現されている。色飽和しているかと思ったら、ギリギリのところで飽和しておらず、よく見ると微妙に赤の階調が変化しているのがわかる。ある程度の露出補正操作は必須だが、階調レンジは狭いなりに巧みな階調再現だ
2,160×3,840 / 1/400(秒) / 4.0 / 0.3 / 80 / 晴天 / 36
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完全に空を雲が覆ってしまって白くなってしまった。これは、有名なガウディのサクラダファミリア(の模型)だが、こうした細長い建物も16:9のワイドフォーマットだとちょうどバランス良く画面に収めることができる
2,160×3,840 / 1/320(秒) / 4.0 / 0.7 / 80 / 晴天 / 28
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■ URL
松下電器
http://panasonic.jp/
製品情報
http://panasonic.jp/dc/lx1/
■ 関連記事
・ 松下、16:9のワイドCCDを搭載したコンパクトデジカメ「DMC-LX1」(2005/07/21)
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伊達 淳一 1962年生まれ。千葉大学工学部画像工学科卒業。写真、ビデオカメラ、パソコン誌でカメラマンとして活動する一方、その専門知識を活かし、ライターとしても活躍。黎明期からデジタルカメラを専門にし、カメラマンよりもライター業が多くなる。自らも身銭を切ってデジカメを数多く購入しているヒトバシラーだ。 |
2005/08/25 00:46
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