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【新製品レビュー】オリンパス i:robe IR-300

〜HDDストレージ内の画像再生に対応したi:robeシリーズの第2弾
Reported by 安孫子 卓郎

 PCレスでのHDD保存を謳い、2004年11月に登場したオリンパスのi:robeシリーズ。しかし、発表されたデジタルカメラ「IR-500」と容量40GBのHDDストレージ「S-HD-100」の組み合わせでは、「S-HD-100に保存した写真をPCなしで鑑賞できない」という使い勝手の悪さが指摘されていた。

 i:robeシリーズ第2弾となる新製品「IR-300」では、ついにS-HD-100内の画像再生に対応。カメラとしての機能を中心に、さっそく試してみた。


外観

 マグネシウムダイキャストのしっかりしたボディで、前面と背面はホワイトの塗装が施されており、既存i:robeの全体のイメージを踏襲している。

 デザインはシンプルな箱形。左右に若干の丸みを持たせるなど、おしゃれ感も取り入れている。シンプルな形状が素直に好印象を与えるデザインである。現在の基準で言えば、特別に薄型でも小型でもないが、十分に小型軽量である。本体重量112g、バッテリー・メディア込みの撮影時重量でも130g程度。IR-500が本体重量172gもあったのに対し、大幅な軽量化が行なわれており、常時持ち歩ける大きさ、軽さに仕上がっている。





 金属製三脚座の位置は背面から見て右端。シャッターボタンの下にある。カメラマンとしては中央にあってほしいのだが、このカメラを使う人が持ち歩く三脚はそれほど頑丈なものではあるまい。それを考慮すると、シャッターストロークによるブレを防ぐためには好位置ということになる。

 起動はボディ上部のPowerボタンで行なう。押すと上部にグリーンのランプが点灯し、起動ONと共にレンズバリアが開く。ランプが点灯してから起動するまでの時間は1秒強。絶対値としては長くないのだが、この間何の音もしないため、待たされているような印象を受ける。先に起動音でも鳴らしておけば、待たされ感も薄らぐはずである。起動そのものは遅いわけではない。終了もこのPowerボタンで行なうが、こちらは即時終了する。

 撮像素子は1/2.5型500万画素のCCD。最大記録解像度は2,560×1,920ピクセル。動画はQuickTime Motion JPEG。音声記録はWAVEフォーマット準拠。レンズは6.3〜18.9mm、F3.3〜4.0。35mm判換算で38mm〜114mmに相当する画角の光学3倍ズームである。レンズの位置はボディ中央で、違和感のない撮影が行なえる。また、3倍ズームでもボディから全く繰り出すことがない。ズーム速度は普通。ズーミングすると軽くこすれるような音がするが、ごく小さい音なので、普段は気にならないだろう。

 液晶モニターは2型の半透過型TFTカラー液晶(サンシャイン液晶)で206,000画素。屋外でも見易く、高精細である。光学ファインダーは搭載しない。

 充電は付属のクレードルに乗せて行なう。液晶モニターを手前にして斜めにセットする形となっており、スライドショー再生を観るのに適した位置になる。クレードルとACアダプタのセットは旅行用にはややかさばる。バッテリーはリチウムイオン充電池のLI-40Bを1本使用。3.7Vの660mAh。

 別売でリチウムイオン充電池の充電器もあるが、こちらもあまりコンパクトではない。旅行など、電池ひとつで間に合わない場合は、充電器を持ち歩くより予備電池を買うのが好ましいだろう。

 記録メディアはxDピクチャーカード。保存形式はJPEGのみ。スーパーハイ5Mで撮影した場合でも、書き込み速度は1枚1秒程度。通常の撮影なら問題ないレベルである。


付属のクレードル

ボタンレイアウト

 ボディ上部にはPowerボタンとシャッターボタン。シャッターボタンの周りにズームレバーがついている。コンパクトデジカメのズームレバーはこの位置が最も操作しやすい。

 上部と背面の境に静止画・動画・再生の切替レバー。背面にはMENUボタン、十字ボタンとその中央にOKボタン。独立して削除ボタンとプリントボタンを備える。かなり絞り込まれたレイアウトだ。

 十字ボタンの左右にはシーンモードが割り付けられ、下にはセルフタイマーは十字ボタンの下ボタンに割り付けられている。ただしセルフタイマーは12秒のみ。レリーズ用に2秒などの短い設定も欲しい。プリントボタンはカスタムセッティングが可能だ。


主な撮影機能

 撮影モードはプログラムAEとシーンモード。A(絞り優先)、S(シャッター速度優先)、M(マニュアル)の各モードも欲しいところだが、このクラスでは実質的にプログラムAEで十分だろう。凝った撮影をこなしたいと思うケースはレアだし、そう考える人は別のデジカメを選択するはず。この手のカメラはシンプル・イズ・ベストである。

 MENUボタンを押すと、VOICE録音、モードメニュー、シーン選択、マクロの4つの項目が出てくる。モードメニューでは画質モード、連写、露出補正、ホワイトバランスなど項目が設定できる。また、モードメニュー中にカメラ設定の項目があり、ここでセットアップ項目、スリープ時間やファイル名、日時設定などを行なう。特に可もなく不可もなく、コンパクトとしては平均的な操作性である。

 マクロモードへのショートカットもMENUボタンで現れる。マクロは通常のマクロがワイド側10cm。テレ側30cm。スーパーマクロモードでは焦点距離7.6mmに固定されて、5cmまで接近した撮影が可能となる。ワイド端で6.3mmなので、少しズームした辺りということになる。この近辺で1cmの差は大きい。3cmくらいまでは接近できるとさらに良かった。


トップメニュー 画質モード ホワイトバランス

マクロ設定 露出補正 VOICE録音

 オートフォーカスはTTLコントラスト検出方式で、iESP AF、スポットAFの切り替えができる。被写界深度が深いので、マクロでなければデフォルトのiESP AFのままで十分である。

 露出補正はメニューの中で、通常ではたどり着くのがやや面倒だ。しかし、カスタムボタンに割り付けておけば、ボタンひと押しで呼び出せる。

 補正幅は1/2ステップで±2EVまで。オリンパスに限らず、エントリー向けの機種で露出補正幅を1/2ステップにしているケースが見られるが、筆者はいかがなものかと思う。ラチチュードが広い撮像素子なので1/2ステップにするというならわかるが、簡単に使ってほしいから(狭いラチチュードのまま)1/2ステップというのは、筋が違うと思う。IR-300は1/2.5型500万画素CCDを使う機種としては高画質だが、同じ撮像素子で、上位機種は1/3ステップ、初級は1/2ステップという判断には疑問を感じる。

 スーパーハイ5Mの画質モードで、秒間1.2コマ、4枚の連写が可能だ。欲をいえばきりがないものの、秒間1.2コマは連写と言うには物足りない。フイルムでいえば自動巻き上げ、といったところだろう。

 シーンモードはプログラムAEのほかに17種類。風景、夜景、ポートレートなどが入っている。シーンによってホワイトバランスや連写モードなどに制限が出るが、露出補正やフラッシュモードなどは変更可能だ。どの項目が固定になるかは、そのシーンによって違ってくる。各シーンモードには解説が付いているので、どのような場合に使うのか、わかりやすいだろう。


プログラムオート

シーンモード「風景」

シーンモード「パーティショット」

シーンモード「鮮やかオート(VIVID)」

 この機種の問題点は、IR-500に続いて感度を任意設定できないことだ。例えば、ノイズが増えてもブレていない写真が撮りたいこともある。三脚に据えているから増感したくない場合もあるだろう。感度の任意設定はごく一般的な機能でありながら、あえて入れない理由がわからない。ストロボでのブレ防止は、遠距離では役に立たないし、子どものサッカーの試合を撮りたい場合、実質的に増感以外には手段はない。1コマごとに感度が変えられるという、デジカメならではの長所をなぜ消してしまったのか。残念な部分である。

 動画は320×240ピクセルの「スタンダード」が15fpsで最大36秒。160×120ピクセルの「ロングプレイ」が15fpsで最大2分26秒。現在のデジカメからすると物足りない仕様だ。320×240ピクセルでもよいから、30fpsでメディア容量いっぱいまでの記録をサポートしていてほしいところだ。ただし動画撮影時には電子的手ブレ補正を使用できるので、この点は使いやすい。


カスタマイズ

 十字型ボタンの右がシーンモードの呼び出しになっているが、実は左を押してもシーンモードが現れる。さらにメニューを開くと、シーンモードのショートカットが割り振られている。シーンモード重視も良いのだが、ここまでしつこくしなくても良いだろう。

 仮に、十字ボタン左右をカスタム可能にすれば、すでにあるカスタムボタンとあわせて任意設定が3つできることになる。露出補正、ホワイトバランス、連写などをアサインすれば、使い勝手はかなり向上するだろう。ファームアップで変更できないものだろうか。


カスタムボタン設定(1) カスタムボタン設定(2)

ストロボ

フラッシュ設定
 ストロボは内蔵で埋め込み型。設定は十字ボタンで行なう。オートのほか、ソフト発光、赤目軽減、強制発光、発光禁止を選択できる。発光量を調整できる機種もあるが、「ソフト発光」というシンプルな設定方法は正しい決断だ。コンパクトデジカメの場合、逆光補正などで発光量を細かく強めるよりは、テカりを抑えるため弱くする方が多いからだ。

 ストロボ使用時の撮影範囲はワイド側30cm〜2.6m。テレ側50cm〜2.1m。一般的なコンパクトデジカメでは、テレ側のほうがストロボ到達範囲が短い。遠くにあるものを撮影するわけなのでテレ側こそ到達距離が長くなってほしいものだが、レンズが暗くなるのでストロボの到達距離も短くなる。というわけで、基本的にコンパクトデジカメのストロボは、ワイド側で使うのがお奨めである。


再生機能

 最近のオリンパス製コンパクトデジカメに搭載されているカレンダー機能とアルバム機能も搭載している。アルバムは撮影の分野別登録といった機能で、12個のアルバムに猫は1番、花は2番、人は3番などと分けて登録し、再生時の検索を容易にする機能だ。

 またカレンダーは日付ごとに分類して再生できる。ただし、ともにxDピクチャーカードの中に記録されるため、カードを変えてしまうとその情報は活かされない。カメラの内蔵メモリーに縮小画像として記録されていれば、家族の写真などを常時持ち歩く携帯ビュワーにもなるのだが、現在の仕様では大容量xDピクチャーカードを使用して、1枚で運用しないとこの目的には使えない。


再生モードトップメニュー カレンダー スライドショー設定

カラーエフェクト

 IR-300は再生時のカラーエフェクト機能が充実している。画像編集としてモノクロ、セピア、リサイズ、トリミング、画像調整として赤目補正、明るさ調整、鮮やかさ調整。さらに画像の合成機能としてフレーム合成、タイトル合成、カレンダー合成、レイアウト合成機能を利用できる。


画像編集 画像調整 画像合成

フレーム合成の例

タイトル合成の例 レイアウト合成の例

 家族や友人、ペットなどの写真を撮影しておけば、暇なときに加工して楽しめる。PCの方が作業は簡単ではあるものの、カメラの中で楽しめるのもおもしろい。PCが使える人でも常にノートPCを持ち歩いているわけではないだろうし、気軽に試せる点ではカメラ単体の方が上である。IR-300は「i:robe」というPCレスを目指したシステムの一端なのでこういった機能が搭載されている。こうした機能が充実していくことも、これからのデジカメには求められる部分であろう。


S-HD-100

S-HD-100
 HDDストレージ「S-HD-100」への保存は実に簡単。S-HD-100の上にクレードルをセットし、IR-300を置くと保存メニューが表示されるので、OKを押すだけである。ストレージ保存はコピーするのか、移動するのかをカメラの中で事前に選択しておく。

 またS-HD-100はIR-300にあわせてバージョンアップされ、ディスク内に保存された画像をカメラで表示可能になった。S-HD-100に接続してMENUボタンを押すと、ストレージ再生の項目が現れる。それを選択するとHDD内の写真を液晶モニターに表示したり、クレードルのAV端子を使ってテレビに表示させることが可能。もちろん、スライドショーも行なえる。

 さらにIR-300には、i:robeシリーズ第1弾のIR-500にはなかったプリントボタンが付いたので、画像を表示させた後、プリントボタンで簡単に印刷することができる。家庭内で、子供や奥さんが楽しむこともスムーズに行なえるだろう。


S-HD-100接続直後のタイトル画面 保存選択画面 ストレージ再生トップメニュー

写真選択画面。まずは年別に指定 HDD内の写真をサムネイル表示 写真選択後の表示

まとめ

S-DVD-100
 オリンパスのコンパクトデジカメといえば「CAMEDIA」が定着しているが、このi:robeシリーズは、Eシステム、CAMEDIAと共に3番目のカテゴリーとして位置付けられており、それだけに力の入れ具合がうかがえる。

 ところがその一方で、フォトイメージングエキスポ2005において、オリンパスはコダックのイメージリンク対応機種を参考出品していた。i:robeとイメージリンクはコネクターの形状が違い、互換性はない。i:robeを推進する一方でイメージリンクに手を出しては、i:robeユーザーにとまどいを与えることにならないだろうか。どちらも完結型のシステムなので並立し得ないわけではないが、きちんと交通整理をして、わかりやすくユーザーに提示する必要がある。

 また、今回のテストには入っていないのだが、i:robeの仲間として、撮影した写真をDVDに保存できるDVDストレージ「S-DVD-100」も4月下旬に発売になる。PCを使わずにDVDの作成が可能であり、もちろんそのDVDから記録した写真を再生することも可能である。ところがDVDビデオ形式での記録が不可能なため、できたDVDは一般的な民生用のDVDプレーヤーで再生できない。もちろんS-DVD-100から、クレードルを介してテレビに接続することはできるのだが、残念ながらPCレスシステムの構想が不完全である。筆者はi:robeを単品で楽しむよりシステムで楽しむ製品と理解しているので、オリンパスにさらなる改善を望みたいところである。


作例

※作例のリンク先は、特に記載がない限り、撮影した画像そのものです(ファイル名のみ変更しています)。縦位置のものは、サムネールのみ回転していますが、拡大画像はあえて回転せずに掲載しています。クリックすると撮影した画像が別ウィンドウで表示されます。

※キャプション内の撮影データは画像解像度(ピクセル)/露出時間/レンズF値/ISO感度/露出補正値/レンズ焦点距離です。



●連写

 連写速度は秒間1.2コマと遅いので、連写で何かを写す場合は、それなりに遅めの被写体を選ぶ必要がある。逆にいえば1コマずつの変化が大きいので、うまくいけば絵的にはおもしろくなる。撮影データはすべて、2,560×1,920 / 1/400(秒) / F4 / 64 / -0.5 / 18.90(mm)。





●料理モード

 シーンモードの中にある料理モードで撮影。フラッシュはオート発光している。サラダの方は少し周囲の色が残っているようで、皿が真っ白になるようなホワイトバランスだと、さらに野菜の色が鮮やかになったことだろう。撮影データはすべて、2,560×1,920 / 1/30(秒) / F6.6 / 64 / 0 / 6.30(mm)。




●夕日モード

 夕日モードでは赤がより強調される。ホワイトバランスを固定しても良いが、夕方はシーンモードを利用してみたい場面である。


【夕日モード】2,560×1,920 / 1/640(秒) / F8 / 64 / 0 / 18.9(mm) 【夕日モード】2,560×1,920 / 1/60(秒) / F3.7 / 117 / 0 / 10.3(mm)

【プログラムAE】2,560×1,920 / 1/400(秒) / F8 / 64 / 0 / 18.9(mm) 【プログラムAE】2,560×1,920 / 1/50(秒) / F3.7 / 125 / 0 / 10.3(mm)

2,560×1,920 / 1/100(秒) / F4 / 125 / 0 / 18.9(mm)

●文字入れ

 あらかじめ用意されたテンプレートから、文字を選んで画像にプラスできる。ただし画像は1,600×1,200ピクセルに縮小される。



●風景モード

 プログラムAEと、風景モード、さらにコントラストが高くなるテキストモードで撮影してみたが、それほど大きな差違は感じられない。テキストモードではシャープネスも高くなり、ザラザラ感も出る。また、期待したほどコントラストが上がらないので、テキストモードを風景撮影に流用するのは無理のようだ。


【風景モード】2,560×1,920 / 1/500(秒) / F6.6 / 64 / 0 / 6.3(mm) 【風景モード】2,560×1,920 / 1/250(秒) / F6.6 / 64 / 0 / 6.3(mm)

【テキストモード】2,560×1,920 / 1/400(秒) / F6.6 / 64 / 0 / 6.3(mm) 【テキストモード】2,560×1,920 / 1/320(秒) / F6.6 / 64 / 0 / 6.3(mm)

【プログラムAE】2,560×1,920 / 1/400(秒) / F6.6 / 64 / 0 / 6.3(mm) 【プログラムAE】2,560×1,920 / 1/250(秒) / F6.6 / 64 / 0 / 6.3(mm)


●鮮やかヴィヴィッド

 晴天でコントラストの高い場合だとシャドーがつぶれることもあるが、コントラストの低い曇天だとメリハリのついた写真になった。個別にコントラストや彩度を上げるより、まとまったモードとして選択できるため使いやすい。


【鮮やかヴィヴィッド】2,560×1,920 / 1/200(秒) / F3.3 / 64 / -0.5 / 6.3(mm) 【プログラムAE】2,560×1,920 / 1/160(秒) / F3.3 / 64 / -0.5 / 6.3(mm)

【スーパーマクロ】2,560×1,920 / 1/40(秒) / F3.5 / 111 / 0 / 7.6(mm)

●スーパーマクロ

 スーパーマクロモードの最短撮影距離は約5cm。スーパーマクロというならもうひと息接近して撮影したいところだが、普通に花などを撮影するには十分だろう。



●ホワイトバランス

 晴天・曇天・電球・蛍光灯と選択肢としては少なめだが、分類が細かすぎるのも使いにくいもの。気軽に撮影するにはちょうど良いレベルだ。


【晴天】2,560×1,920 / 1/200(秒) / F3.3 / 64 / -0.5 / 6.3(mm) 【曇天】2,560×1,920 / 1/200(秒) / F3.3 / 64 / -0.5 / 6.3(mm)

【電球】2,560×1,920 / 1/200(秒) / F3.3 / 64 / -0.5 / 6.3(mm) 【蛍光灯】2,560×1,920 / 1/250(秒) / F3.3 / 64 / -0.5 / 6.3(mm)

【オート】2,560×1,920 / 1/200(秒) / F3.3 / 64 / -0.5 / 6.3(mm)


●パノラマ

 付属のOLMPUS Musterでパノラマ合成ができる。ただし、オリンパス製xDピクチャーカードを使い、パノラマモードで撮影しなければならない。さらにOLMPUS Musterでの操作はオートのみ。汎用のパノラマ合成ソフトもたくさんあるので、これだけ制限が多いとメリットが弱まる。時代に合わせて、考え方を変えてもらいたい部分である。撮影データはすべて、2,560×1,920 / 1/200(秒) / F3.3 / 64 / -0.5 / 6.3(mm)。






●カレンダー

 レイアウト合成やカレンダー合成を行なうと、画像サイズが1,824 ×1,216ピクセルに、フレーム合成やタイトル合成では1,600 ×1,200ピクセルに縮小される。印刷するならポストカードサイズ程度までだろうか。500万画素フルサイズのまま合成できればもっと良いのだが、デジカメ本体のパワーでは処理時間がかかりすぎるという判断なのだろう。合成処理のサイズをユーザーがチョイスできるようになっていれば、さらに好ましかった。



●カラー変更

 画像の明るさ・彩度・カラーモードをカメラ内で変更できる。もちろん、PCでレタッチする方がより高精度に補正できるし、撮影時に露出補正などを行なった方がさらに高画質が得られるわけだが、初心者にとっては、カメラの中で撮影後に修正し、別画像として保存できることは、失敗を救う簡易な手段として大歓迎ではないだろうか。


【明るく】2,560×1,920 / 1/320(秒) / F6.6 / 64 / 0 / 6.3(mm) 【暗く】2,560×1,920 / 1/320(秒) / F6.6 / 64 / 0 / 6.3(mm)

【モノクロ】2,560×1,920 / 1/320(秒) / F6.6 / 64 / 0 / 6.3(mm) 【セピア】2,560×1,920 / 1/320(秒) / F6.6 / 64 / 0 / 6.3(mm)

【彩度+】2,560×1,920 / 1/320(秒) / F6.6 / 64 / 0 / 6.3(mm) 【彩度-】2,560×1,920 / 1/320(秒) / F6.6 / 64 / 0 / 6.3(mm)

【ノーマル】2,560×1,920 / 1/250(秒) / F6.6 / 64 / 0 / 6.3(mm)


●一般作例


6.3mmのレンズだから、F3.3という絞り開放でもISO64、1/250秒で切れる。なおかつ犬全体にピントがくる。コンパクトデジカメはレンズを開放で使ってもピンぼけの心配が少ないため、フィルムコンパクトより扱いやすい面がある
2,560×1,920 / 1/250(秒) / F3.3 / 64 / 6.3(mm)
やや肌寒い曇った天候だが、犬の毛並みやジーンズも良く描写されており、オレンジや
ブルーもきれいに発色している。一時期オリンパスのコンパクトは、ややくどいくらい鮮やかな発色を示していたが、IR-300は自然な鮮やかさで、嫌みがない
2,560×1,920 / 1/160(秒) / F3.3 / 64 / 6.3(mm)

2色の煉瓦が混じり合った壁面で、やや光の反射もある。どういう風に描写されるのかわかりにくいケースだったが、見た目のまま、ほぼ忠実な色再現をしている。下部にわずかにゆがみも見られるが、コンパクトデジカメとしては許容範囲だろう
2,560×1,920 / 1/250(秒) / F3.3 / 64 / 6.3(mm)
ソフト発光モードがあるのは、わかりやすくて使いやすい。一眼レフと外付けストロボがあれば、バウンスするなどさらに高度な調光も可能だが、何気なく撮影したいときにはコンパクトが便利だ
2,560×1,920 / 1/30(秒) / F3.3 / 125 / 6.3(mm)


URL
  オリンパス
  http://www.olympus.co.jp/
  製品情報
  http://olympus-imaging.jp/lineup/nplsol/ir300/

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安孫子 卓郎
(あびこたくお) きわめて頻繁に「我孫子」と誤変換されるので、「我孫子ではなく安孫子です」がキャッチフレーズ(^^;。大学を卒業後、医薬品会社に就職。医薬品営業からパソコンシステムの営業を経て脱サラ。デジタルカメラオンリーのカメラマンを目指す。写真展「デジタルカメラの世界」など開催。現在パソコン誌、写真誌等で執筆中。

2005/04/04 00:01
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