デジカメ Watch

【新製品レビュー】ペンタックス Optio MX4

~MPEG-4で動画撮影が可能な有効400万画素機
Reported by 安孫子 卓郎

 今回はペンタックスのMPEG-4動画デジカメ「Optio MX4」(以下MX4)についてレポートする。まず最初に結論を書いてしまおう。MPEG-4で撮影する動画用デジカメとして、MX4は現時点でベストチョイスである。


意外に少ない?

Optio MX4。ここにきて急速に実売価格が下がり、4万円を切る価格で販売されていることも
 なぜ最初に結論を書いたのかというと、実はまだ動画用として未完成なところが多いからだ。従って個別の機能を見ていくと、あれも、これもと不満が出てくるが、それを最初に書いてしまうと「だめ」と言う印象を与えそうなので、最初に現時点のベストチョイス、という結論を書いておいたわけだ。もちろん、MotionJPEGなど非MPEG-4準拠の動画デジカメを含めての話である。動画を撮るならよりファイルサイズの小さいMPEG-4が扱いやすい。それらをふまえて、以下をお読みいただきたい。

 なぜMX4がベストチョイスか。まず第一に、動画品質の一定水準である640×480ピクセル、約30fpsで撮影できるデジカメで、さらにMPEG-4で記録できる機種となると、MX4以外に三洋電機のDMX-C4、DSC-M1、CAMEDIA C-770 Ultra Zoomくらいだろう。定評のあるC4は光学5.8倍ズームだが178gと軽量で、デジタル一眼レフなどで静止画撮影をメインにして、時々ムービーを、といった目的には向いている。手に一眼レフ、首からムービーといった撮影スタイルも可能だ。

 ただ、三脚を使うような本格的に動画撮影を行なう場合、三脚座に対してレンズが斜め上向きに設置されており、相当下に傾けないと前後方向の水平が保てない。すると、一般的な三脚で左右に首を振るのは不自由である。その点、MX4は三脚座とレンズが水平についているごく普通の形状なので、問題なく三脚撮影が行なえる。もちろん光学5.8倍ズームのC4、光学3倍ズームのDSC-M1などは不利だ。ビデオを三脚に据える場合は比較的離れた位置からの撮影が多く、その意味からもMX4やC-770の光学10倍ズームは是非ほしいスペックとなる。それらの諸要素に実売価格を加味すると、5万円弱のC-770に対し、MX4は4万円を切る価格も魅力となる。

※初出時になかったC-770 Ultra Zoom、DSC-M1を比較対象に加えました。また、MPEG-2の表記を見直しました。


エプソンの40GB HDD搭載フォトストレージビューア「P-2000」
 第二に、なぜMPEG-4なのかということ。実は、その理由は筆者がエプソンのストレージビュワー「P-2000」を購入したことに始まる。今まで、筆者は動画をほとんど撮影してこなかった。撮影した後どうするのか、という点に問題を抱えていたからだ。プリントは意味がない。Webに載せるのも重たいし、容量が大きい。1つ2つならともかく、静止画並みの枚数をWebに掲載するわけにはゆかない。かといって、デジカメで見るには液晶も小さく、高価なメディアも保存媒体にとられてしまう。しかし、MPEG-4の再生が可能なP-2000で問題が一気に解決した。40GBのHDDのうち、20GBくらいをストレージとして残しておいて、残り20GBをムービーの最終保存媒体としてしまうのだ。そうすれば動画を常時携帯できる。いつでも見れる。人に見せることもできる。撮影した動画に、撮影後の意味が出てくるわけだ。

 現在、動画対応のデジカメは多く、VGAで30fpsの撮影ができる機種も増えている。しかしMPEG-4に準拠していないMotionJPEGなどではMPEG-4の約4倍の容量を食う。P-2000の20GBを動画に割り当てるとしても、約5時間分でしかない。まあそれで十分といえば十分だが、MPEG-4なら20時間記録できる。テレビの録画をしていると20時間はあっという間だが、自分で撮影した画像としては、20時間は相当な量だ。持ち歩いてみたいと思うビデオ量としては、20時間は十分だろう。ちなみに、P-2000は動画の処理がやや遅く、若干のスロー再生になる。音声を同時に出すと次第にずれてくる。この辺は改善を望みたいが、本題ではないのでここまでにしておこう。


動画と静止画で複雑な最短撮影距離

 外観は四角い箱のような印象を受ける。ボディ横にバッテリーを収納するグリップがあり、90度回転させたピストル型や、180度回転させたウエストレベルなど、適度な角度に調整して撮影する。このグリップの先端に静止画のシャッターボタンがあり、その周りにズームレバーがつく。






 またその手前に動画のシャッターボタンが付いており、ホールディングすると人差し指で静止画、親指で動画のシャッターボタンを押す形となる。筆者は以前から、コンパクトデジカメではシャッターボタンの周りにズームレバーがつく方式が使いやすいと考えていたが、MX4の場合は動画撮影中のズームでかなりブレてしまう。スムーズに使うためには慣れが必要である。動画と静止画のシャッターボタンを逆にした方が使いやすいように思われる。液晶は裏返して収納されるので、撮影時はひっくり返してファインダーとする。パワーボタンはボディの上。ここに撮影モード、十字型ボタン、モードダイヤル、メニュー、再生ボタンが並んでいる。撮影時質量は375g。

 スペックをみると、まず気になるのは型式に「ズームレンズ内蔵全自動コンパクトタイプデジタル『スチル』カメラ」とあること。基本的にムービー対応のスチルカメラという位置付けなわけだ。この辺はペンタックスの思い切りが悪かったのではないかと考える。

 有効画素数は400万画素。原色フィルター/インターライントランスファーの1/2.7型CCDを採用し、640×480/320×240/160×120ピクセルの動画撮影が行なえる。静止画の最大記録画素数は2,304 ×1,728ピクセル。音声だけのボイスレコーディングも記録。感度は、オートと100/200/400の切り替え式。


 レンズは、smc PENTAXズームレンズ/5.8~58mm。35mm判換算で37~370mm相当の画角を持つ。明るさはF2.9~3.5。フィルター径は37mm。10倍ズームにしては比較的明るく、望遠側でも開放でF3.5を保っているのは好ましい。静止画の場合はきちんと露出補正してやらないと不満も残るが、動画の場合なら逆光で撮影しても、オートのままで十分な画質を持っている。動画の方が、静止画より画質に対する要求は甘いからだ。大きなレンズにスーパーマルチコーティング(smc)を施しただけのことはあると判断しているが、残念なのは手ブレ補正がないこと。三脚に据えて撮るムービーデジカメとしてベストチョイスと判断しているものの、逆に手持ちで撮るにはズーム倍率が高いだけに手ブレが気になる。

 液晶モニターは1.8型CGシリコンTFTカラーLCD(微反射型)で、約13.4万画素、上下210度、左右180度の回転機構がついている。EVFはないので、液晶を裏返して収納し、表にして撮影、再生という使い方。手持ち撮影の場合、アイレベルに構えるとブレやすい。液晶を上に向けてウエストレベルにカメラを構えて撮影するのが、もっとも手ブレが少ないようだ。

 オートフォーカスは、撮像素子によるTTLコントラスト検出方式。オートフォーカスの作動範囲は、静止画の広角端で0.4m~無限遠だが、動画の場合は0.1m~無限遠になる。望遠では静止画、動画共に1.2m~無限遠。マクロでは、静止画の広角で0.1~0.5mなのに対し、動画の広角は0.1~無限遠に。望遠では静止画の0.6~1.5mに対し、動画は1.2m~無限遠。スーパーマクロモードは静止画のみで広角0~0.15m。動画は広角0.1m、望遠1.2m~無限遠となり、マクロモードと変わらない。静止画と動画を使い分ける場合、なかなか複雑な仕様で覚えるのが大変である。

 ビデオの場合、デジカメと違って毎日のように撮影する人は少ないだろう。月に1度、数カ月に1度、これというイベントに持ち出すことが多いものと思われるので、もう少しシンプルな設定にしてもらわないと、とまどう人も多くなりそうだ。


多彩なブラケット撮影機能などを装備

 露出補正は十字キーの左右で1/4EVステップで設定可能だ。細かいのは良いことだが、十字キーも小さいため、ここまで細かくする必要はあったのだろうか。一眼レフなどでコマンドダイヤルで素早く変更できるなら1/4EVステップでも良いが、ボタン形状から見た操作性を考えると、MX4では1/3EVステップが妥当だろう。

 シャッターはメカニカル併用電子シャッターで、約1/2,000~4秒。マニュアル露出、シャッター優先露出時は約1/1,000 秒まで。ストロボは、大きくポップアップする赤目軽減機能付きのリトラクタブルストロボ。照射距離は、ワイド側で約0.1~約5.1m。テレ側で約0.6~約3.8m。いずれもISO感度200の場合だ。連続撮影は、標準、高速がある。

 露出モードは、プログラム、シャッター優先、絞り優先、マニュアルにピクチャーモード。ピクチャーモードは風景、花、ポートレート、スポーツ、夕景、夜景、サーフ&スノーと言った普通のものと、ソフト、イラストと特殊効果を付け加えるものがある。パノラマアシストもある。


カードスロット部。SDメモリーカードを採用する バッテリはグリップ部先端から装着

 おまけと書いた静止画だが、実は多彩な効果が得られる。ピクチャーモードの中のソフト、イラストに加え、色効果をつけるデジタルフィルター(白黒・セピア・赤・桃・紫・青・緑・黄色)が利用できる。ペンタックスでは従来からこのような遊び機能を用意しているが、今回もデジタルならではの面白い機能だ。デジタルフィルターは撮影時にも、後から再生時にも適応することができる。両方選択できるのは大変良い。ピクチャーモードにあるソフトやイラストの効果も、撮影後に適応できるともっと良かったろう。

 また、露出、ホワイトバランス、彩度、シャープネス、コントラストと、計5項目でオートブラケット撮影が可能なのは特徴的。露出は0.25/0.5/0.75/1.0EVのステップから、ホワイトバランスは1~5までの段階で変更できる。連写速度が遅いので、露出のブラケットはいまいちの使い勝手になってしまうが、そのほかの項目は1枚撮影してから設定を変更して3枚の出力をする方式。なかなか良い機能である。

 電源は充電式リチウムイオンバッテリー「D-LI7」。バッテリー寿命は静止画撮影で約180枚。動画撮影で約80分、再生時約200分である。バッテリ容量は3.7Vで1,800mAhと比較的多い。細切れに撮影したり、静止画と動画を切り替えたりしていると早く消耗するようだが、逆に細切れに撮影するような場合は、それほど大量に撮影することも少ないだろう。

 ただし疑問なのは、充電器にしても、本体にしても、バッテリーの向きを逆にしてもセットできてしまうこと。逆向きの設置は危険を伴うことも考えられるので、正位置以外はセットできないように設計するのが望ましい。


ユニークな「0cmマクロ」も装備

 静止画についても触れておこう。筆者は、MX4の静止画撮影機能はおまけだと考えている。スチルカメラにムービーがついたのではなく、ムービーにスチルがついたものと理解している。ただ、ペンタックスの作りはそこまでの割り切りが無く、「スチルカメラにムービーがついたものだけれども、ムービーがメイン」という中途半端さがある。もっとムービーに徹すればよいものができたと思うので、残念なところだ。

 画質の評価だが、それ以前に静止画用としてはホールディングが良くない。10倍ズームだが安定性が良くないため、手ブレを起こしやすい。画質そのものに加え、操作性やホールディングに問題があるために、結果的に十分な画質が得られていないのが残念だ。求められる画質も動画より静止画の方がシビアなので、静止画としては今ひとつという評価にならざるを得ない。ちゃんと露出補正をして、きちんと撮影すれば1/2.7型400万画素なりの高画質は得られるが、静止画を重視するなら他のデジカメを選ぶ道もあるだろう。

 もっとも0cmマクロ(スーパーマクロ)は面白い。葉っぱをレンズに押しつけて、光に向かってシャッターを押すと、簡単に葉脈の写真が撮れる。拡大率は1cmや2cmのマクロでも十分かもしれないが、レンズから離れるとピントが合わなかったり、ブレたりしてしまう。その点0cmマクロなら、レンズに押しつけているから手ブレの心配がない。カメラがブレても被写体も同じだけ動くわけで、流し撮りの原理で手ブレが起きにくいわけだ。固定されているからピントも合いやすいし、光に向けて撮影するだけなので難しいところは何もない。これはカメラマンより、むしろ植物愛好家や研究者などが、フィールドに持ち出して撮影するのに良いだろう。その目的だけでも、売れるのではないだろうか。

 心配になるのはレンズに直接葉っぱを押しつけること。なんとレンズ先端は保護ガラスになっておらず、通常のレンズだという。まあ多少のことは、それほど神経質にならなくても拭けばよいが、もちろん汚れや傷が付かないように注意し、0cmマクロで撮影する場合は、レンズクリーナーも持ち歩くようにしたいものだ。あるいは先端に37mmのフィルターねじが有るので、0cmマクロを多用する場合は、保護フィルターを外付けしておくのがよいだろう。

 ちなみにもしレンズ交換となれば、18,000円~20,000円はかかりそうだとのことである。もっともペンタックスの説明によると、レンズ先端のフィルター枠に被写体が当たるので、レンズに被写体は直接さわらないだろうという。それでは0cmにならないので、やや矛盾した説明である。もうひとつ、この0cmマクロは、葉っぱや紙、布など光を通す素材を使い、光に向かって撮影すること。光を通さない素材や日陰に向かっての撮影では真っ暗になる。

 手ブレ補正がついて、動画と静止画のシャッターボタンの位置が入れ替わっていてくれれば、というのが、今後の希望である。


動画作例

※動画作例の凡例は、記録解像度(ピクセル) / フレームレート(fps) / 長さ(秒) / ファイルサイズ(MB)です。
※MPEG-4の再生環境はお使いのPCによって異なるため、編集部では再生環境についての個別のご質問にはお答えいたしかねますのでご了承下さい。


羽が白飛びしている。これも静止画なら大きくマイナスだが、動画だとさほど気にならない。元々家庭用ビデオは小さいCCDを使ってきたものだし、絵が動いていると多少のことは気にならないもの。実用的には問題ないだろう
640×480 / 30fps / 48秒 / 18.6MB
室内で模型を撮影。自動増感されていると思われるが、問題ないだろう。室内でも十分使える
640×480 / 30fps / 5秒 / 2.1MB


日陰から日向。被写体は黒いオランウータンと、もしこれを静止画で撮れば、かなり気を使って露出補正していく場面だが、動画ならオートのままでも十分だ
640×480 / 30fps / 26秒 / 10.1MB
水槽の中を撮影。かなり暗いはずだが、けっこうきれいに撮れる。ただし近距離でもあり、ピントがずれやすいのが気になるところ
640×480 / 30fps / 46秒 / 16.5MB


静止画作例(ISO感度)

 三脚に据えて撮影しているが、静止画の画質は今ひとつ。1/2.7型の400万画素だから、ISO100でもかなり増感されている印象だ。


※作例のリンク先は、特に記載がない限り、撮影した画像データそのものです(ファイル名のみ変更)。縦位置のものは、サムネールのみ回転していますが、拡大画像はあえて回転せずに掲載しています。クリックすると撮影した画像が別ウィンドウで表示されます。

※キャプション内の撮影データは画像解像度(ピクセル)/露出時間/レンズF値/ISO感度/露出補正値/レンズの焦点距離(35mm判換算)です。


【ISO100】2,304×1,728 / 1/30(秒) / F3.5 / 100 / -0.5 / 370(mm) 【ISO200】2,304×1,728 / 1/60(秒) / F3.5 / 200 / -0.5 / 370(mm) 【ISO400】2,304×1,728 / 1/125(秒) / F3.5 / 400 / -0.5 / 370(mm)

静止画作例(ホワイトバランス)

【オート】2,304×1,728 / 1/35(秒) / F3.5 / 100 / -0.5 / 370(mm) 【太陽光】2,304×1,728 / 1/35(秒) / F3.5 / 100 / -0.5 / 370(mm) 【日陰】2,304×1,728 / 1/45(秒) / F3.5 / 100 / -0.5 / 370(mm)

静止画作例(デジタルフィルター)

 1枚撮影し、撮影後にデジタルフィルターで色加工したもの。撮影時と、撮影後と、どちらでも適応できるのは便利だ。夕日に赤をかぶせたり、新緑に緑を載せたりして使うことができるだろう。


※この項目内の撮影データはすべて、2,304×1,728 / 1/300(秒) / F6.7 / 100 / -0.5 / 192(mm)です。


【フィルターなし】 【白黒】 【セピア】

【赤】 【桃】 【紫】

【青】 【緑】 【黄】

静止画作例(ピクチャーモード)

 これも撮影後に適応できると良いのだが、残念ながらできない。ペンタックスにはソフトレンズの歴史があり、そのノウハウが生きているのか、比較的上品で柔らかなソフト効果が得られている。


【標準】2,304×1,728 / 1/250(秒) / F8 / 100 / 0 / 37(mm) 【イラスト】2,304×1,728 / 1/250(秒) / F8 / 100 / 0 / 37(mm) 【サーフ・アンド・スノー】2,304×1,728 / 1/250(秒) / F8 / 100 / 0 / 37(mm)

【ソフト】2,304×1,728 / 1/1,000(秒) / F4 / 100 / 0 / 37(mm) 【風景】2,304×1,728 / 1/300(秒) / F8 / 100 / 0 / 37(mm) 【夕景】2,304×1,728 / 1/250(秒) / F8 / 100 / 0 / 37(mm)

【標準】2,304×1,728 / 1/60(秒) / F3.5 / 200 / -0.25 / 370(mm) 【花】2,304×1,728 / 1/60(秒) / F3.5 / 200 / -0.25 / 370(mm) 【夜景】2,304×1,728 / 1/5(秒) / F2.9 / 200 / 0 / 37(mm)

静止画作例(そのほか)

発色はきれいだが、解像という点ではもうひとがんばりほしい。色そのものはすっきりしており、嫌みが無くて厭きない発色といえるだろう
2,304×1,728 / 1/210(秒) / F6.7 / 100 / 0 / 37(mm)
10.5mm(35mm判換算:67mm)で撮影し、F5.6で1/110秒。透過光のバランスが良く取れていて、なかなか賢い測光だと思うが、被写界深度は深いので、もう少し絞りを開けて速いシャッターを切るようなプログラムの方が好ましいだろう
2,304×1,728 / 1/110(秒) / F5.6 / 100 / 0 / 67(mm)

マクロはなかなか優れていて、ワイド側はけっこう使える。絞りの形がボケに出ており、五角形なのはご愛敬だが(絞羽根枚数が少ない)、動画中心と考えれば大きなマイナスではない。テレマクロは手ブレが問題
2,304×1,728 / 1/90(秒) / F4.7 / 100 / 0 / 37(mm)
被写界深度が深いので、奥までピントのあった撮影ができるのは一眼レフにない特徴。一眼レフで奥までピントのあった写真を撮るためには、リングストロボを使って絞り込まねばならない。コンパクトデジカメならではの写真といえる
2,304×1,728 / 1/150(秒) / F6.2 / 100 / 0 / 37(mm)

左右の写真とも、レンズに葉をぴたりと押しつけて、光に向かって透過光で撮影
2,304×1,728 / 1/125(秒) / F5.6 / 100 / 0 / 37(mm)
その場で葉を痛めることなく撮影できるので、自由研究などには、きわめて有効な機能ではないだろうか
2,304×1,728 / 1/150(秒) / F6.2 / 100 / 0 / 37(mm)

18%グレーに近い明るさともいえるだろうが、良く撮れている。ここでも1/350秒でF5.2と多少絞り込まれている。370mm相当の超望遠なので、手ブレしない限界、いわゆる焦点距離分の1のシャッター速度という判断なのかもしれないが、慎重に撮ればOKでも、ラフに撮るとブレてしまう。絞りに余裕がある場合は、さらに速いシャッター速度を得られる方がベターだろう
2,304×1,728 / 1/350(秒) / F5.2 / 100 / 0 / 370(mm)
日陰の中の、さらに布をかぶって暗いところにいるオランウータンだが、露出補正無しで実に良く描写されている。この露出はけっこう感心した
2,304×1,728 / 1/210(秒) / F5.2 / 100 / 0 / 256(mm)

順光でのオーソドックスな撮影。ハイライト部はやや厳しい印象もあるが、順光での撮影は問題ないと言えよう
2,304×1,728 / 1/600(秒) / F5.6 / 100 / 0 / 370(mm)
半逆光気味の撮影だが、やや濁りを感じる。東京の空だから、もともと濁っているのかもしれないが、塔の脚部にもノイズを感じられる。ISO100なのだが、場合によっては濁りを感じるケースもあるだろう
2,304×1,728 / 1/210(秒) / F7.3 / 100 / 0 / 37(mm)

-0.5EVで撮影。すぐ横に太陽があるが、木陰であることもあってか問題なく、きれいに透過光で紅葉が描写されている。色に関しては、かなり良い印象を受けた
2,304×1,728 / 1/110(秒) / F6.2 / 100 / -0.5 / 61(mm)


URL
  ペンタックス
  http://www.pentax.co.jp/
  製品情報
  http://www.digital.pentax.co.jp/ja/compact/optio-mx4/
  関連記事
  ペンタックス、MPEG-4動画も撮れるハイブリッドデジカメ「オプティオMX4」(PC)
  http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0914/pentax2.htm



安孫子 卓郎
(あびこたくお) きわめて頻繁に「我孫子」と誤変換されるので、「我孫子ではなく安孫子です」がキャッチフレーズ(^^;。大学を卒業後、医薬品会社に就職。医薬品営業からパソコンシステムの営業を経て脱サラ。デジタルカメラオンリーのカメラマンを目指す。写真展「デジタルカメラの世界」など開催。現在パソコン誌、写真誌等で執筆中。

2004/12/22 01:06
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