デジカメ Watch

【伊達淳一のデジタルでいこう!】
コダック EasyShare LS755

〜4万円以下で“スタイリッシュ&大画面"の5メガズーム機
Reported by 伊達 淳一

 コダックが久々に日本市場に再参入する。その主力モデルが、2.5型20.7万画素の大画面高精細液晶モニターを搭載したスタイリッシュスリム「コダックEasyShare LS755」だ。同社直販サイトのShop@Kodakでは39,800円で販売されていて、1/2.5型500万画素CCD搭載のスリムコンパクトとしてはなかなかお買い得感がある。

 LS755の開発総責任者は、コダック株式会社代表取締役社長 小島佑介氏。オリンパスのデジカメ事業を立ち上げたことで知られるその人だ。コダックのホームページにあるスペシャルサイト“This is the LS755 Style”によると、LS755の開発コンセプトは「美しく、撮って、観て、プリントして楽しむ」ことだという。





 LS755の外観写真を見ればわかるように、これまでのコダックにはなかったスタイリッシュでスリムなボディで、四角を基調とした実にクールなデザインが特徴。凸凹がほとんどないフルフラットサーフェスで、ボディ背面左側の5方向キーを除けば、すべてボタン操作という徹底ぶりだ。また、別売のフォトフレームドックにLS755を置くと液晶モニターが前面になり、撮った写真を時計表示と一緒にスライドショー再生できる(もちろん、バッテリーの充電やパソコンへのUSB転送も可能)。


カシオEXILIM EX-Z55との大きさ比較。Z55よりもほんの少しだけ大きめのボディで、光学ファインダーや三脚ネジ穴も装備されていないが、液晶モニターは20.7万画素と高精細なのが魅力 別売のフォトフレームドックに置いたところ。LS755を置くだけで自動的にバッテリーの充電が開始される。時刻を表示しながらスライドショー再生も行なえるので、机上のインテリアとしても通用する。Shop@Kodakでの価格は4,980円

 このフォトフレームドックは円を基調としていて、四角を基調としたLS755とは好対照なデザインだ。机上のインテリアとしても十分通用する質感だ。ちなみに、LS755には、シルバー、ブラック、レッドの3色のカラーバリエーションが用意されているが、背面の液晶モニター周りは、液晶モニター表示が映えるようブラックパネルで統一されている。これが「観る」楽しみに対するコダックの提案だ。

 また、LS755の底面には26ピンのコネクタが設けられていて、別売のプリンタードックPD-26の上にポンと置くだけで、バッテリーの充電やダイレクトプリントがコードレスで行なえる。これが「プリントして楽しむ」新しい形だ。この26ピンコネクタでプリンタとダイレクトに接続できる規格を「イメージリンク」といい、コダックだけでなく、コニカミノルタ、ニコン、オリンパス、ペンタックス、リコー、三洋電機の6社も、イメージリンクへの参加を表明している。イメージリンクに対応したデジカメと対応プリンタ同士なら、メーカーを問わずにコードレスで接続、印刷できるので、USBケーブルが必要なPictBridgeよりも手軽にプリントが楽しめるし、デジカメにACアダプターを接続しなくてもバッテリー切れの心配がなくなるなどのメリットが期待できる。


バッテリーは3.7V 730mAhのリチウムイオンバッテリー。16MBの内蔵メモリを搭載しているほか、xDピクチャーカードスロットを装備する。バッテリーの持ちはまずまずといったレベル。ただ、バッテリーがなくなってシャットダウンすると、電源を入れ直しても1枚たりとて撮影できないほど、バッテリーを使いつくしてしまうので、残量表示が残りわずかになったら省電力に努めよう 別売のプリンタドックPD-26と組み合わせれば、コードレスでバッテリーの充電やL判プリントが楽しめる。パソコンを使わずプリントできるので、子どもからお年寄りまで誰にでもデジカメライフを満喫できる。確かにPictBridgeよりも操作が明快でわかりやすい。PD-26のShop@Kodakでの価格は17,800円

 なお、これまでコダックのデジカメやプリンタドックには、22ピンのコネクタが採用されてきたが、22ピンから26ピンへの変換、26ピンから22ピンへの変換ができるアダプタが別売で用意される。イメージリンクは、コダック独自のダイレクトプリントシステム「EasyShare」をベースとしたもので、コネクタが変更されたこと以外はEasyShareと同じ規格なので、この変換アダプタを併用することで、従来製品との相互接続性を保つことが可能だ。

 レンズは、36-108mm F2.8-4.8相当のSchneider KREUZNACH製光学3倍ズームを搭載。ストレートレンズ方式にこだわり、レンズ収納時には、シャッターと絞りを全開にしてレンズの第2群をすっぽり収める「直列収納機構」を採用することで、レンズ周辺部の歪みや偏芯による解像度のバラツキを起こさず、ボディのスリム化を達成しているのが特徴だ。

※作例のリンク先は、特に記載がない限り、撮影した画像データそのものです。縦位置のものは、サムネイルのみ回転していますが、拡大画像はあえて回転せずに掲載しています。クリックすると撮影したの画像が別ウィンドウで表示されます。

※キャプション内の撮影データは画像解像度(ピクセル)/露出時間/絞り/露出プログラム/ISO感度/露光補正量/ホワイトバランス/35mm判換算の焦点距離です。


歪曲収差

ワイド端
2592×1944 / 1/750(秒) / F4.5 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 36(mm)
テレ端
2592×1944 / 1/750(秒) / F4.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 108(mm)

 静止画撮影モードは、オート/シーンモード/カスタムの3モードで、ボディ上部のモードボタンを押すと、撮影モードが切り替わる。オートは、よく使う機能に限定してメニューの簡略化を図ったモードで、露出補正も1EVステップと粗く、ホワイトバランスの項目も少なくなっている。シーンは、撮影シーンや被写体に最適化されたカメラ設定で撮影できるモードで、ポートレート/スポーツ/遠景/夜景ポートレート/夜景/スノー/ビーチ/書類/フラワー/美術館/流し撮り/テレビ画面/キャンドルライト/サンセット/オークションの全15種類のモードが備わっている(ただ、夜景ポートレートや夜景モードはあるのに、LS755には三脚ネジ穴がないのは整合性に欠ける仕様だ)。

 カスタムは、LS755のフル機能が使えるモードで、露出補正が1/3EVステップで行なえるほか、階調再現特性を変えられるラチチュード(ハイライト/ノーマル/シャドー)、シーン設定値(シーンと同じ15種類の設定値があり、カスタムでシーンと同様のカメラ制御を行なえる)、シャープネス、オートフォーカス、AFコントロール(シングルAF/コンティニュアスAF)、測光方式、フラッシュ補正などの設定が行なえる。また、5方向キーのOKボタンを押すと、リアルタイムヒストグラム表示も可能だ。

 ハイライトは、露出をアンダー気味に撮影し、中間調からシャドー部を持ち上げて白飛びを抑えるモード。シャドウは、露出をオーバー気味に撮影し、中間調を抑えて黒ツブレを抑えるモードだ。


ハイライト
2592×1944 / 1/30(秒) / F4.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 手動 / 108(mm)
ノーマル
2592×1944 / 1/20(秒) / F4.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 手動 / 108(mm)
シャドウ
2592×1944 / 1/10(秒) / F4.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 手動 / 108(mm)

 黎明期のデジカメユーザーの中には、コダックならではの濃厚で深みのある発色に魅せられたファンも多く、コダックの日本市場復活を心待ちにしていたことだと思う。ただ、前出の“This is the LS755 Style”によると、LS755は他の世界戦略モデルとは違うアルゴリズムにより、日本のユーザーの志向に合わせた鮮やかなチューニングをしている、という。実際、LS755で秋晴れの空を撮影してみたが、期待していたようなコバルトブルーの空には映らず、日本のカメラメーカー並の優等生的発色というか平凡というか、あまりクセのない写りになっているように思う。オリンピック記念モデルとして限定販売されたLS743のほうがまだコダックらしい発色だ。

 ちなみに、LS755には、ヴィヴィッドカラー/ナチュラルカラー/シックカラー/白黒/セピアと5つのカラーモードが備わっていて、ヴィヴィッドカラーにすれば鮮烈な色再現が得られるが、ノイズがやや多めなので、彩度やコントラストが高くなる分だけより目立つ傾向がある。国内主力メーカーはノイズリダクション技術が格段に向上しているだけに、なおさらそう感じる。感度も最高ISO200どまりだ。


カラーモード

ヴィヴィッドカラー
2592×1944 / 1/20(秒) / F4.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 手動 / 108(mm)
ナチュラルカラー
2592×1944 / 1/20(秒) / F4.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 手動 / 108(mm)

シックカラー
2592×1944 / 1/20(秒) / F4.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 手動 / 108(mm)
白黒
2592×1944 / 1/20(秒) / F4.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 手動 / 108(mm)

セピア
2592×1944 / 1/20(秒) / F4.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 手動 / 108(mm)

ナチュラルカラーとヴィヴィッドカラーの青空描写の違い

 青空を撮影した場合、ヴィヴィッドカラーのほうが、彩度やコントラストが高くなっているが、従来のコダックに見られたようなコバルトブルーのような濃い青空にはならなかった。より自然な色再現という意味ではLS755が正解なのかもしれないが、ボクがコダック製品に求めているのは、虚飾でも気持ちがいい色再現をするデジカメだ。


ナチュラルカラー
2592×1944 / 1/1000(秒) / F4.5 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 36(mm)
ヴィヴィッドカラー
2592×1944 / 1/1000(秒) / F4.5 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 36(mm)

感度

2592×1944 / 1/20(秒) / F4.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 手動 / 108(mm) ISO100
2592×1944 / 1/30(秒) / F4.8 / プログラムAE / 100 / 0 / 手動 / 108(mm)
ISO200
2592×1944 / 1/60(秒) / F4.8 / プログラムAE / 200 / 0 / 手動 / 108(mm)

 また、画質モードは画像サイズの変更のみで、圧縮率はすべて1/8に固定されている。そのため、500万画素で撮影しても画像サイズはほとんど1MB弱とかなり小さめだ。もっとも、記録メディアとして採用しているのが512MBまでしかないxDピクチャーカードなので、画像サイズの小ささは、大容量のカードでなくても十分な撮影枚数が得られるという意味ではありがたい。

 ただ、非常に惜しいのは、メニュー操作や露出補正などに欠かせない背面の5方向キー(十字キー+OKボタン)の突起が浅くて堅く、指の腹では動かしづらく、ツメを立てないとまともに操作できない点だ。また、縦位置回転をオンにしていると、レックビューが表示されるまでに約5〜6秒かかる。これは、カメラ内で画像を回転してからレックビューを表示しているので、その処理に時間がかかるようだ。軽快さを求めるなら、縦位置回転をオフにすることをお薦めする。

 さらに、苦言を呈せば、液晶モニターの情報表示も整理されておらず、アイコンのデザインもやや特殊なデザインだ。ラチチュードのアイコンは特にわかりづらく、何度も不本意な設定で撮影してしまった。標準設定時はなにも表示せず、特殊な設定時のみアイコンを表示するようにすべきだ。それと、動画撮影時に手ブレ補正をONにしていると、撮影開始直後に画角がいきなり狭くなるのも不親切だ。撮影を開始する前のスタンバイ状態から狭い画角でライブビューが表示されていればなんの問題もない。

 とはいえ、“スリムで大画面液晶”の5メガズームが、実売4万円以下というのはお買い得感があるし、非常にデザインもクールだ。あれこれ機能を駆使して撮影しようとすると操作性が不満だが、シャッターボタンを押すだけのお手軽簡単カメラと割り切れば、よくできているカメラと言えるだろう。プリンタドックの上にポンと載せるだけでバッテリーの充電やL判プリントが楽しめる、というのも、シルバー層やファミリーユースを考えると便利だ。古くからのコダックファンにはモノ足りない発色も、裏を返せばクセの少ない万人受けする色ということでもある。

 ただ、個人的には、他の世界戦略モデルと同じアルゴリズムを搭載し、5方向キーの操作性を改良、xDピクチャーカードではなくSDメモリカードを採用したLS755改(LS757?)なんてモデルが登場すれば、迷わず自腹購入決定なのだが……。そんなデジカメを期待しています、小島社長!


連写

2592×1944 / 1/350(秒) / F4.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 108(mm)
2592×1944 / 1/350(秒) / F4.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 108(mm)

2592×1944 / 1/350(秒) / F4.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 108(mm)
2592×1944 / 1/350(秒) / F4.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 108(mm)

作例

ヴィヴィッドカラーで撮影。もっと青空が濃く深い色に出るかと期待したが、露出が少しオーバー気味なこともあってアッサリとした青空になった
2592×1944 / 1/1000(秒) / F2.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 36(mm)
ナチュラルカラーで撮影。白くクルマだが思ったほど露出アンダーにはなっていない。ハイライトの階調もなめらかでボディの質感が良く出ている
2592×1944 / 1/1500(秒) / F4.5 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 36(mm)

(たぶん)ラチチュードをハイライトに設定して撮影。輝度差の大きなシーンながら、ハイライトからシャドーまで無難にまとまっている。ただ、シャドー部に結構ノイズが浮いている
2592×1944 / 1/750(秒) / F4.5 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 36(mm)
ズームワイド端での近距離撮影は、少しタル型の歪曲収差が目立つ。+1EVの露出補正を行なっている。5方向キーを左右に動かせば露出補正が可能だ
2592×1944 / 1/2000(秒) / F4.5 / プログラムAE / 64 / 1.0 / 自動 / 36(mm)

ラチチュードをハイライトに設定して撮影。実は、うっかり元に戻すのを忘れてそのまま撮影してしまったのだが、シャドー部も(ノイズは多めだが)結構階調が出ている
2592×1944 / 1/125(秒) / F4.5 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 86(mm)
これもラチチュードがハイライトになったままで撮影。背景の窓の明るさを拾って露出アンダーになるので+0.7EVの露出補正をかけて撮影している
2592×1944 / 1/180(秒) / F2.8 / プログラムAE / 64 / 0.7 / 自動 / 36(mm)

ヴィヴィッドカラーで撮影。一部のスリムデジカメに見られる画面周辺部での不快な描写の乱れはほとんどなく、非常にクッキリとした描写だ
2592×1944 / 1/1000(秒) / F5.0 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 46(mm)
ヴィヴィッドカラーで撮影。ハイライトの階調が多いので、ラチチュードをハイライトに設定し、+0.7EVの露出補正を行なってみた
2592×1944 / 1/750(秒) / F8.0 / プログラムAE / 64 / 0.7 / 自動 / 108(mm)

窓枠やヘリコプター模型の脚を見ると倍率色収差がわかるが、このクラスのデジカメとしては十分許容範囲ではなかろうか
1920×2560 / 1/125(秒) / F3.2 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 46(mm)
ISO64にしてはノイズが多いが、階調は非常に軟らかく、モノの丸みや質感がよく再現されている。圧縮率1/8のJPEG画像にしては劣化も少ない
2592×1944 / 1/500(秒) / F2.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 36(mm)

スーパーマクロモードでの撮影。ズームはワイド端に固定されるが、レンズ前5cmまで近寄れる。5方向キーを下方向に動かすと、マクロモードに切り替えられる
2592×1944 / 1/750(秒) / F2.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 36(mm)
オートで撮影。あまりコントラストが高くなりすぎず、それでいて適度な彩度を保っているのが魅力。従来の濃厚なコダックの色とは違うが、いい色再現だ
2592×1944 / 1/500(秒) / F5.0 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 46(mm)

お散歩中に野良猫をスナップ。猫の白い毛並みが非常に良く出ている。特に鼻のあたりが飛びそうで飛んでいないのは見事だ
2592×1944 / 1/500(秒) / F4.5 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 86(mm)
縦位置回転をONにしておくと縦位置で撮影した写真は縦位置で保存されて便利だが、レックビューが表示されるまで5〜6秒待たされる
1920×2560 / 1/750(秒) / F2.8 / 風景モード / 64 / 0 / 自動 / 36(mm)

WPC EXPO 2004で撮影したケース内の写真。マクロモードに切り換えて、ケースにレンズを密着させて撮影している。ISO200なのでノイズも増えてきた
2592×1944 / 1/60(秒) / F2.8 / プログラムAE / 200 / 0 / 自動 / 36(mm)
最高感度はISO200までのはずだが、Exif情報を見るとなぜかISO256で撮影されたことになっている。ノイズが増えるのは覚悟でISO400まで増感できるといいのだが…
2592×1944 / 1/10(秒) / F2.8 / プログラムAE / 256 / -0.3 / 自動 / 36(mm)

WPC EXPO 2004の京セラブースでのイベント。手ブレや被写体を防ぐため、手動でISO200まで増感しているが、L判プリントなら十分耐えうる画質だ
1920×2560 / 1/60(秒) / F4.0 / プログラムAE / 200 / 0 / 自動 / 70(mm)
同じくWPC EXPO 2004の京セラブース。今度はシーンのポートレートモードにして、動きが止まった瞬間を狙って撮影。1/20秒でこの写りなら大成功だ
1920×2560 / 1/20(秒) / F4.5 / ポートレートモード / 64 / 0 / 自動 / 86(mm)

かなり色温度が低い光だが、樹木の葉っぱに夕陽を感じさせる黄色みを残しながら、あまり茶色っぽくなっていないのは絶妙
1920×2560 / 1/750(秒) / F2.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 36(mm)
船の科学館の屋外展示。LS755を使って感じるのは、色以上に階調再現がデジタル臭くないことだ。シャープネスも強すぎず、自然な解像感だ
1920×2560 / 1/90(秒) / F2.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 36(mm)

船の科学館に展示されている南極観測船「宗谷」。これも夕陽に照らされているシーンだが、青すぎず黄色すぎず絶妙なオートホワイトバランスだ
2592×1944 / 1/750(秒) / F4.5 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 36(mm)
太陽を直接画面内に入れて撮影してみたが、この程度のゴーストとフレアなら逆光性能はまずまずだ
2592×1944 / 1/2000(秒) / F4.5 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 36(mm)

日没寸前の夕陽に照らされたシーン。夕陽の赤みがいい感じに再現されている。あまり赤すぎてもダメなのだ
1920×2560 / 1/350(秒) / F2.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 36(mm)
太陽もこれくらい沈んでくると光が弱くなり、画面内に入れても破綻せずに済む。露出補正なしだが、ピタリ適正露出だ
2592×1944 / 1/1000(秒) / F4.5 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 36(mm)

これも見事な夕景描写だ。太陽周辺の夕空のグラデーションも非常になめらかで、途中で唐突に色が変わっていないのは見事
1920×2560 / 1/750(秒) / F5.6 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 57(mm)
カメラを横にして撮影したら、途端に夕陽の赤みが消えて興ざめする色になってしまった。後から聞いた話だが、このような場合はホワイトバランスを「ソフト」にすると、低色温度のホワイトバランスの引き込みを和らげるように(ソフトにするように)動作するそうだ
2592×1944 / 1/500(秒) / F4.0 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 70(mm)

横位置でも夕陽の赤みを出したかったので、ホワイトバランスを「太陽光」にしてみたところ、今度はかなりオレンジ色が強くなった
2592×1944 / 1/350(秒) / F4.0 / プログラムAE / 64 / 0 / 手動 / 70(mm)
日が暮れ、ライトがつき始めていい感じになってきたので、いざ三脚を立てて撮影しようと思ったら、なんとLS755には三脚ネジ穴がなく、仕方なしにISO200にして撮影
2592×1944 / 1/30(秒) / F2.8 / プログラムAE / 200 / 0 / 自動 / 36(mm)

なんとか夜景(暮景)が撮影できないかと、階段の手すりにカメラを置いてISO64で撮影してみた。ISO64にしてはちょっとノイズが多めだ
2592×1944 / 1/8(秒) / F2.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 36(mm)
スーパーマクロモードで撮影。ナチュラルカラーでの撮影だが、花の赤紫と葉っぱの緑の色彩コントラストは強烈だ
2592×1944 / 1/180(秒) / F2.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 36(mm)

これもナチュラルカラーでの撮影。もう赤が色飽和しかけているが、それでもボディの丸みが感じられる。シャドーのノイズが惜しい
2592×1944 / 1/250(秒) / F4.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 108(mm)
花の形が鳥のくちばしみたいでおもしろかったので、スーパーマクロで思いっきり寄ってみた。コンティニュアスAFを使って徐々に近づくと便利だ
1920×2560 / 1/500(秒) / F2.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 36(mm)

偽色やパープルフリンジが出ないかをチェックしてみたが、なかなか優秀。スリムコンパクトとしては、レンズ周辺部の画質劣化がかなり少なめだ
2592×1944 / 1/750(秒) / F3.6 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 57(mm)
形がおもしろかったので、造形的に切り取って撮影。壁面を見ても、レンズ性能の優秀さがうがかえる
1920×2560 / 1/350(秒) / F5.6 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 57(mm)

これも散歩中のスナップ。内蔵フラッシュが自動発光しているが、光量バランスはなかなかいい感じだ
1920×2560 / 1/250(秒) / F4.0 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 70(mm)
シーンの風景モードで撮影。もっとシャープネスが強めにかかるかと思ったが、通常モードとの差はそれほどないようだ
1920×2560 / 1/750(秒) / F4.5 / 風景モード / 64 / 0 / 自動 / 36(mm)

黄色は結構白飛びしやすい色だが、これだけ明るい黄色に写っているにもかかわらず、白飛びしていないのはすごい
2592×1944 / 1/500(秒) / F4.5 / プログラムAE / 64 / 0 / 手動 / 36(mm)
これも黄色の発色が見事だ。しかも、色が飽和せず、壁面の汚れまでしっかり写し取れている
2592×1944 / 1/500(秒) / F4.5 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 86(mm)

スーパーマクロで撮影したコスモス。LS755はピンクと緑がかなり鮮やかに再現されるようだ。被写体によってはシックカラーに切り換えたほうがいいかもしれない
2592×1944 / 1/500(秒) / F2.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 36(mm)

輝度差が大きなシーンではあるが、ハイライトからシャドーまでつながりがよく、葉っぱのてかりもよく再現されている
1920×2560 / 1/500(秒) / F3.6 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 57(mm)
ズームテレ端での撮影。絞り開放のためか少しにじみが感じられるが、下手に輪郭強調を強めにして解像感を高く見せかけるよりは遙かにマシな描写だ。スクーターの側面が白飛びしかけているが、その階調のつながりの良さは見事と言うしかない
1920×2560 / 1/90(秒) / F4.8 / プログラムAE / 64 / 0 / 自動 / 108(mm)



伊達 淳一
1962年生まれ。千葉大学工学部画像工学科卒業。写真、ビデオカメラ、パソコン誌でカメラマンとして活動する一方、その専門知識を活かし、ライターとしても活躍。黎明期からデジタルカメラを専門にし、カメラマンよりもライター業が多くなる。自らも身銭を切ってデジカメを数多く購入しているヒトバシラーだ。

2004/11/11 00:03
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