デジカメ Watch

【西川 和久のポートレート インプレッション】
ニコン COOLPIX8400で撮ってみました!

Reported by 西川 和久

田中真紀@ネットアージュ
 今回はNikon COOLPIX8400の登場だ。35mmフィルム換算24mmからはじまる光学3.5倍ワイドズームや2/3型800万画素のCCDに魅力を感じる人も多いだろう。「デジタル一眼レフもいいが、大きさが……」と思っている人もこのクラスは興味の対象になるのかも知れない。

 掲載した写真はコントラストを若干強調する目的でPhotoshopのトーンカーブだけを触っている。また、サムネイル先の写真は、約550万画素(2,731×2,048ピクセル)へリサイズした。予めご了承頂きたい。


Nikon COOLPIX8400の仕様

 仕様の詳細はメーカーの製品情報をご覧頂きたいが、大雑把なところでは、有効画素数800万画素の2/3型CCD搭載、35mmフィルム換算24-85mm/F2.6-F4.9の光学3.5ズーム、ISO感度オート/50/100/200/400、パッシブAFとコントラストAFとのハイブリッドAF搭載、ワイド端で3cmまでよれるマクロ、リアルタイムヒストグラム表示、メモリはCF、専用バッテリーといった感じだ。同社の8000番代は8800、8700、そしてこの8400と、コンセプトこそ違うものの最上位モデルにあたる。

 目新しいところでは、1/2圧縮の高画質モードEXTRA、スピードライトSB-800SB-600を使い簡単に高度なストロボ撮影が可能になるi-TTL調光対応、D-ライティングと呼ばれる再生時に被写体の露出不足を自動補正する機能などがあげられる(ただし本体内再生に限り保障)。コンパクトながら同社のノウハウがぎっしり詰まった逸品だ。

 掲載した写真は天気の都合もあり前半ISO:50/WB:AWB/画質:ファイン/撮影モード:M(マニュアル露出)、後半ISO:100/WB:Daylight/画質:ファイン/撮影モード:P(プログラムオート)で撮影した。掲載しなかった別カットでロスレス回転だけ行なったオリジナルデータ1点(テレ端)と、主にこの様なトーンカーブを当てているので参考にして欲しい。


ワイド端(F2.6 1/125秒)
24mmだとこんな感じの広い絵が撮れる。バイクのナンバープレートはレタッチで消している
50mm相当(F4.9 1/60秒)
標準レンズと呼ばれている画角で収まりがいい。画質はシャープだが、背景もくっきり写っている

80mm相当(F4.7 1/30秒)
流石にこの画角でアップを撮ると背景は若干ぼける。ほぼテレ端であるが見事な写りだ
64mm相当(F4.1 1/60秒)
どの写真も筆者流の補正後はメインで使っているD1Xと色の感じが似てくる

80mm相当(F4.7 1/125秒)
逆光で思いっき銀レフを当てた作例。いかにもグラビアっぽい写りになる
40mm相当(F4.0 1/60秒)
若干ローアングル気味。マルチアングルモニタなのでこんな構図を決めるのも簡単だ

使用感は!?

 ボディは一般的なコンパクト機と比較するとかなり大きめではあるが、その分安定して持てる。23.5万画素の0.44型高温ポリシリコンTFT液晶ビューファインダーの見え具合もそれなり。銀塩カメラ風にファインダーを見ながら撮っても良し、デジカメらしくマルチアングルの1.8型高透過アドバンスト液晶を使って撮るのも良しといった感じだ。ただ筆者の場合、左眼でファインダーを見るのでズームレバーを操作すると指が顔に当たってしまうが、これは仕方ないところだろう。

 起動時間やAFの反応、書き込み速度は高速とは言えないまでも良好。露出補正は[露出補正]キーを押しながらコマンドダイアルを回すタイプだ。再生モードにせず、[Quick]キーを使って撮った画像の再生/削除などもでき、ボタンの位置さえ体で(指で?)覚えれば、ファインダーから眼を離さず操作できる。その他もかなり前のモデルから引き継いできたユーザーインターフェースなので、筆者にとっては非常にわかりやすかった。

 画質に関しては、2/3型800万画素と画素ピッチが気になるものの、ご覧のようになかなかいい感じである。レンズとのマッチングも良く、ワイド端からテレ端まで800万画素を使い切り解像感も十分。ただ標準では眠い絵作りなので、カメラ側のコントラストを触るか、筆者の様に少しトーンカーブを使えばメリハリのある写真となる。最近のデジカメは少しトーンカーブを触ると絵が崩れてしまうものが多くなってきている中、このCOOLPIX8400は多少触っても破綻せずコシのあるデータだ。


PHOTO-1(F3.4 1/50秒) PHOTO-2(F4.0 1/40秒)

PHOTO-3(F3.7 1/40秒) PHOTO-4(F3.1 1/40秒)

PHOTO-5(F3.1 1/30秒) Photo-6(F4.3 1/30秒)

 撮影日、午前中は晴天だったものの、午後からは一気に曇天。しかもかなり暗い。仕方なくISO感度を50から100へ持ち上げた。後半の写真はその分荒れた感じになっているが、これは画面上で1対1表示した時に解る範囲であって、印刷時やモニタ上で縮小表示した時などは解らないであろう。

 さて、前回も書いたが、やはりベースのISO感度が50というのはかなり辛い。ズームレンズ全域でF2.8程度が確保できるのであればまだしも、F4以上になると一気にシャッタースピードは落ちる。余程慣れた人でない限り手ぶれ続出だと思われる。試しに全撮影シーンでカメラお任せのフルオートを実験したところ、ほとんどのシーンで内蔵ストロボがポップアップする有様だ。確かに普通カメラに詳しくない人はどんなところでもストロボを焚くという意見もあるので、これはこれで正解なのだろうが、筆者的には釈然としないものがある。

 もちろんISO感度をオートにすれば、それなりにシャッタースピードが稼げる様、自動的にISO200に上がるだろう(COOLPIX8400はISO感度オート時、最大200まで)。しかしISO100の画像を見る限りこれ以上は上げたくない雰囲気だ。できればISO感度オート時にリミット設定が欲しいところである。


結論

MOVIE(QuickTime)はこちら
 冒頭に書いた様に、24mmからの3.5倍光学ワイドズーム、2/3型800万画素、しかも一眼レフと比較すればコンパクト。これがCOOLPIX 8400の最大の魅力である。特に24mm〜85mmの画角は銀塩カメラで最もスタンダード。筆者的にも一番良く使うレンジである。

 ISO感度との関係で、できれば50mm相当程度まではF2.8を確保して欲しいと思うが、レンズのサイズやコストに跳ね返るので難しいのか!? この点だけが惜しい感じだ。





西川 和久
(にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中! http://www.cfc.co.jp/knishika/index.html

2004/11/02 14:51
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