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【伊達淳一のレンズが欲しいっ!】タムロンAF28-300mm F/3.5-6.3 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO (Model A061)

Reported by 伊達 淳一

 撮像素子がAPS-Cサイズのデジイチ(デジタル一眼レフ)は、35mm一眼レフに比べ、実撮影画角が狭くなるのがネックだ。しかし、最近はデジタル専用のワイドズームが次々と発売されてきて、ボディとセットで販売されるケースも増えている。後は手頃な望遠ズームとマクロレンズをプラスαすれば、とりあえず通常の撮影には事足りる。

 携帯性とコストパフォーマンス重視なら70-300mmF4.5-5.6、開放F値と画質を重視するなら70-200mmF2.8あたりが定番だが、撮像素子がAPS-Cサイズのデジイチでは、ズームワイド端の画角が105mm相当になってしまうので、ちょっと引きのカットを撮りたいときには不便だ。

 そこでお薦めなのが28-300mmズーム。ワイド〜標準〜テレを1本でカバーする高倍率標準ズームとして、いまやダブルズームに変わる人気のズームレンズだが、APS-Cサイズのデジイチに装着すると42.5-450mm相当の画角になるので、標準ズームとしてはワイド端の画角が狭すぎるものの、望遠ズームとしてなら70-300mmよりも引きの絵が撮れる。しかも、最短撮影距離が約50cmなので、サッカーなど被写体が遠くだけでなく、かなり近くまで寄ってくる撮影にも十分対応できるし、テレマクロ的な撮影も行なえるのも魅力だ(ただ、インナーフォーカス方式なので、近距離撮影では倍率が下がってしまう。70-300mmのほうが最短撮影距離は遠くても最大撮影倍率は上だ)。


非Diとの違いは?

 28-300mmズームで高い人気を誇るのが、タムロンAF28-300mm Ultra Zoom XR F/3.5-6.3 LD Aspherical [IF] MACRO (Model A06)だ。フィルターサイズ62mm、最大径73mm、全長83.7mm、質量420gと、世界最小・最軽量で、最短撮影距離はズーム全域で49cmまで寄れるのが特徴だ。

 ボクもEOS-1D MarkIIを購入後、少しでも荷物を軽くするために、このA06を購入したのだが、もしかしたらDi(Digitally Integrated Design:デジタル一眼レフカメラの特性に配慮した光学設計)になるだろうな、と思っていたら、案の定、Di化されたModel A061が発売された。同社の90mmマクロと同様、基本的なレンズ光学設計に変更はなく、コーティングの見直しやより高度な品質管理によって、収差によるフレア発生などを抑制したという。そこで、今回は、このA061こと、タムロンAF28-300mm F/3.5-6.3 XR Di LD Aspherical [IF] MACROを取り上げ、その実写性能を確かめるとともに、従来のA06に比べ写りはどう変わったのかも比較してみることにした。

 従来のA06とDi化されたA061の外観の違いは、表記されているレンズ名に“Di”があるか否か、だけだ。コーティングが改良されているというので、レンズの前から後ろから光を当てて見比べてみたが、コーティングの色が微妙に変わっている部分があるものの、強く光を反射する部分は反射する。


Di化されたModel A061(左)と非Diの従来機 Model A06
A061の短縮時と伸長時

 また、カメラボディに取り付け、ゴーストやフレアの発生をチェックするために、太陽を直接画面内に入れたり、少し画角から外したり、ズーミングもしてみたが、A06もA061もフレアが出るポジションは盛大に出るし、ゴーストもそれなりに現われる。むしろ、A061のほうがゴーストが目立つケースもあったくらいだ。ただ、フレアについてはA061のほうが少なく、A06はシャドー部がスミっぽくなってしまうのに対し、A061はシャドーの色がしっかり出ていてリアリティがある。

 新旧の差がしっかり感じられるのが、ズームワイド端絞り開放の描写だ。新しいレンズが手元に来ると、まず自室内の本棚を撮影してみるのだが、A06はF5.6くらいまで絞らないとフレアでにじんだような描写になりがちなのに対し、A061は甘さはあるものの従来のA06よりもにじみが少なく、スッキリとした描写が得られる。ただ、不思議なことに、EOS-1D MarkIIで撮影すると、EOS 20Dほどワイド端での新旧の差は出なかった。いずれにしても、1〜2段絞って撮影した方が、グンと像が引き締まってくるので、シャッタースピードに余裕がある場合はF5.6〜8程度まで絞って撮影したいものだ。

 ちなみに、撮像素子が35mmフルサイズのEOS-1Ds MarkII(試作機)でも撮影してみたが、思っていたよりは周辺部の画質低下は大きくなく、ボケもきれいで意外と使える印象だ。もちろん、ズームテレ端では多少色収差が残っているし、周辺部での画質低下もあり、F2.8クラスの大口径望遠ズームと真っ向勝負できるほど高画質ではないが、それでもこのズーム倍率と価格、そして携帯性の良さを考えれば、十分満足できる画質だ。特にモニター等倍で鑑賞せず、A4サイズにプリントしてみるとなおさらそう思う。

●画角別絞り開放描写の比較(キヤノン EOS 20Dで撮影)


A06 28mm A061 28mm

A06 70mm A061 70mm

A06 135mm A061 135mm

A06 300mm A061 300mm

●逆光性能の差
 ズームレンズは画角をさまざまに変えられるので、ズームポジションや光源の位置によって、ゴーストやフレアが盛大に発生することもある。Di化されたA061は、コーティングが改良され、撮像素子(ローパスフィルター)とレンズとの面間反射が低減されているというが、ゴーストに関してはA06よりもわずかながら目立つケースもあった。しかし、フレアに関しては改善が認められ、シャドー部の色乗りが良くなっている。


A06 A061

●EOS-1Ds MarkII(試作機)で撮影(28-300mm相当)


たまたま、EOS-1Ds MarkIIの試作機が手元にあったので、A061で撮影してみた。APS-Cサイズのデジイチであれば、画質が低下する画面周辺部はトリミングされて写らないが、35mmフルサイズのEOS-1 Ds系ともなれば、レンズのアラがすべて露呈されてしまうので、正直、使い物になるのか疑心暗鬼だったが、2段くらい絞り込んでいることもあって、予想以上の写りにビックリ。多少、色収差が発生しているが、これくらいなら十分実用に耐えられる
撮影データ:絞り優先AE F10 1/500秒 +0.3EV ISO200 シャープネス:3
デジタルの相性が出やすいワイド端での撮影。28mmが28mmの画角で写るのがうれしい。これもF11まで絞り込んで撮影していることもあって、実にシャープな写りで、周辺光量低下もほとんど目立たない。35mm一眼レフでも、レンズは絞り開放から1〜2段絞って使うのが常識で、絞り開放では周辺光量が低下するのは当たり前。逆にその周辺光量低下を作画効果として活かすくらいだ。大切なのはレンズの特性を知って使いこなすことだ
撮影データ:絞り優先AE F11 1/250秒 +0.3EV ISO200 シャープネス:3

正直な話、1年前までは28-300mmズームのような高倍率ズームは“確かに利便性は高いものの画質は値段なりのレンズ”とたかをくくっていた。しかし、デジイチの画素数が増えてきたこともあってか、高倍率ズームの写りもバカにできないようになってきた。それに、高倍率ズームを使えばレンズ交換の頻度も少なくなるので、撮像素子にゴミが付着する確率もその分少なくなる
撮影データ:絞り優先AE F9 1/400秒 ISO200 シャープネス:3
山中湖のパノラマ台から撮影。28mmのワイドな画角を活かして、(無謀かと思ったが)太陽も画面に入れ込んでみた。ゴーストは発生しているが、Photoshopの逆光フィルターよりも自然で、なかなかの作画効果だ。画面下部を見るとやや像が流れ気味ではあるが、これはレンズ性能というより被写界深度外でピンぼけ状態になっているのではないだろうか?
撮影データ:絞り優先AE F11 1/400秒 ISO200 シャープネス:3

風にそよぐススキをズームアップしてみた。ピントが合った部分はなかなかシャープで、後ボケも二線ボケの傾向も少なく美しい。後ボケに較べると前ボケはちょっと硬めではあるが、決してうるさいボケではない。ズーム倍率の高さや最短撮影距離の短さだけでなく、ボケが自然なのもこのレンズの魅力だ
撮影データ:絞り優先AE F6.3 1/1000秒 +0.3EV ISO200 シャープネス:3
84mm域での撮影。F8まで絞ってもわずかながら周辺光量低下が見受けられるが、35mmフルサイズのEOS-1Ds Mark IIでこの程度なので、APS-CサイズのEOS20Dなら問題ない。画面上部に糸くずのような影が写り込んでいるが、これは貸出機に最初から付着していたもので、何度もセンサークリーニングを試みたものの自力では除去できなかった
撮影データ:絞り優先AE F8 1/800秒 ISO200 シャープネス:3

太陽を画面の比較的中央に入れて逆光性能をチェックしてみた。さすがにゴーストが発生しているが、フワッと広がった淡いゴーストが多い。フレアは比較的少なく、シャドー部の階調もしっかり残っている。ワイド側よりもテレ端のほうが画面全体がフレアっぽくなるケースが多いが、手をかざすなどして適切にハレ切りをすればかなり回避できる
撮影データ:絞り優先AE F10 1/320秒 +0.3EV ISO200 シャープネス:3
49cmという最短撮影距離は28-300mmズームとしては立派だが、ワイドレンズとしてはややモノ足りない。ワイド撮影では被写体に一歩踏み込んで撮影するくらいの気迫が大切だが、高倍率ズームではそういったあと一歩が踏み出せない。そういう意味では、寄れるワイドズームも1本ラインナップに加えておきたいところだ。ただ、APS-Cサイズのデジイチではワイド端で44.8mm相当の画角になるので、画角相応の最短撮影距離ではある
撮影データ:絞り優先AE F11 1/320秒 ISO160 シャープネス:3

ズームテレ端300mmでの撮影。コスモスの花をこれくらいアップで撮影できるが、インナーフォーカスなので100mmくらいの画角になっている。繰り出し式の70-300mmズームのほうが最大撮影倍率は上だ。APS-Cサイズのデジイチならコスモスの花を画面いっぱいに撮影できる
撮影データ:絞り優先AE F8 1/640秒 ISO200 WB:太陽光 シャープネス:3
木漏れ日を受けて浮かび上がった木の葉をクローズアップ。背景のボケが非常に柔らかく、口径食もほとんどないので、ボケの形が非常に整っている。ピントが合った部分は非常にシャープで、葉脈がクッキリ写っている。わずかにアウトフォーカスになっている部分は少しにじんだような描写になっているが、画質が思わしくないのはこうしたわずかなピンぼけが原因のことも多い
撮影データ:絞り優先AE F6.3 1/125秒 ISO200 WB:太陽光 シャープネス:3

ズームテレ端、絞り開放での近接撮影。絞り開放ということもあって多少にじみが感じられるが、こうした花の撮影ではむしろ効果的。色収差もこうした被写体ならほとんど目立たない。高倍率ズームとは思えないほどの自然なボケ味だ。デジタル専用レンズと違って、35mmフルサイズ機を買っても活用できるのも魅力だ
撮影データ:絞り優先AE F6.3 1/800秒 ISO200 WB:太陽光 シャープネス:3
AFまかせでは花のどの部分にピントが合うかわからないので、マニュアルフォーカスで撮影。フォーカスリングは幅広で回転角もクイックなので、ピントの山をつかみやすい。キヤノンAF用はトルクが軽くスルスル回るのに対し、ニコンAF用はベアリングが回るような感触がある。また、AF/MF切り換えもキヤノンAF用はレンズ側にレバーがあるのに対し、ニコンAF用はカメラボディ側での切り換えだ撮影データ:絞り優先AE F6.3 1/125秒 ISO200 WB:太陽光 シャープネス:3

使い勝手のよさも魅力

 さて、A061は使い勝手がいいのも魅力だ。ズームリングのトルクは少々重めだが、どの焦点距離域でもスムーズな操作が行なえる。付属の花形フードも径が小さく、カメラバッグに収納する際にも収まりがいいのも便利だ。ズームリングやマニュアルフォーカスリングの回転方向はニコン純正と同じ(ということは、キヤノンEOSユーザーには真反対の操作となる)。インナーフォーカス(IF)を採用していて、フォーカスリングの回転角も非常にクイックだ。

 見かけはコンパクトでも、ズームテレ端では450mm相当の超望遠で、しかも開放F値はF6.3と暗めなので、手ブレには要注意。1/250秒くらいのシャッタースピードでは、かなりしっかり構えないと手ブレしてしまう。ノイズを嫌がり低感度で撮影するよりも、素直にISO400〜800に増感してシャッタースピードを稼ぐのが賢明だ。

 最短撮影距離はズーム全域で49cmと短いのも特徴だ。ズームテレ端の300mmでも49cmまで寄れるのだ。ただし、ワイド域を含む光学系にIF方式を採用したレンズは、撮影距離が短くなるほど望遠時の撮影倍率が低下するので、300mmで49cmまで寄れると言っても、実際には100mmレンズで49cmの距離から写したのと同じ程度のマクロ撮影能力だ。それでも最大撮影倍率は1:2.9と高く、花や小物の撮影にも重宝する。絞り羽根は9枚とぜいたくな構成で、ボケの形もきれいだ。

 前回レポートしたEF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USMに較べればAFスピードは少し劣る感じだが、ホームに入ってくる電車くらいならなんとかピントが追従する。ただ、いったん被写体を逃してアウトフォーカスになってからの復帰はやや遅めに感じた。

 とはいえ、カバーする画角が広く、小型軽量なのでフットワークも軽くなる。しかも、実売価格も4万円前後とリーズナブルなのもうれしい。F2.8クラスの大口径望遠ズームをすでに持っていたとしても、それほどボケや画質を要求しない撮影にはこうした小型軽量の高倍率ズームを1本持っていると便利だ。実際、ボクもEF70-200mmF2.8L USMやEF100-400mmF4.5-5.6L USMといった高画質ではあるがへビー級ズームを持っているが、Di化される前モデルのA06を買ってからはA06を持ち出すことの方が多くなった。

 ちなみに、A061に買い替えるかどうかは微妙なところだが、ワイド端での絞り開放描写を見てしまうと、ちょっと心が揺らぐ。ただ、EOS 20Dを買ったばかりだし、11月下旬発売のEF-S10-22mm F3.5-4.5USMも予約しているので、今は買い替えるだけの金銭的余裕がなく、かろうじて衝動買いに歯止めをかけている状態だ。


●EOS-1D MarkIIで撮影(36.4-390mm相当)


撮像素子がAPS-HサイズのEOS-1D MarkIIなら、ワイド端の画角は36.4mm相当。かろうじて標準ズームと通用する画角だ。周辺光量低下や画質低下の大きな部分がちょうどトリミングされて写らないので、最上位機種の1Ds系ほどナーバスにならずに済むのも魅力だ
撮影データ:絞り優先AE F8 1/400秒 ISO100 シャープネス:0
ズームテレ端では少しキレが甘くなり、輝度差が大きな被写体の輪郭には色収差が発生する。できれば1〜2段絞って撮影したいところだが、開放F値がF6.3と暗く、手ブレしにくいシャッタースピードを確保するためには、絞って撮影できるシーンは限られている
撮影データ:絞り優先AE F8 1/1000秒 ISO400 シャープネス:0

羽田空港の送迎デッキは金網がはりめぐらされているので、以前のように大口径望遠レンズではほとんど撮影できなくなった。むしろ口径が小さなズームのほうが、金網の隙間からレンズを覗かせて撮影できるので重宝する。逆光に光る機体を入れて撮影してみたが、フレアが少なくコントラストの高い好描写だ
撮影データ:絞り優先AE F8 1/1000秒 ISO200 シャープネス:0
これも金網の隙間から撮影したカット。金網に対してかなり斜め方向の被写体だったが、レンズ鏡胴がスリムなので多少斜め方向の被写体も金網にジャマされず写すことができた。EOS-1D MarkIIはシャープネスを最弱の0にしているので少し甘く見えるかもしれないが、細部まで結構写っている
撮影データ:絞り優先AE F8 1/800秒 ISO200 シャープネス:0

フレアや色収差が出やすいズームテレ端での撮影。大口径望遠ズームに較べると、やはりキレが今ひとつではあるが。決して悪い描写ではない。もっと盛大に色収差が発生するかと思ったが、機体の文字や地面の白いラインに色ズレが発生している程度で、絵を台無しにするほどではない
撮影データ:絞り優先AE F8 +0.3EV 1/640秒 ISO200 シャープネス:0
羽田空港の吹き抜けを最上階から俯瞰撮影。ズームワイド端絞り開放での撮影なので、かなりキレが甘くなっているが、従来のA06よりはずいぶんニジミが少なく、破綻が少ない描写になったように思う。従来のA06からDi化されたA061に買い替えたいと思う一番の理由がこのワイド端絞り開放の描写だ撮影データ:絞り優先AE F3.5 1/125秒 ISO400 シャープネス:0

●EOS 20Dで撮影(44.8-480mm相当)


逆光に光る夕暮れの海をバックに走る船を、横浜ベイブリッジのスカイウォークから撮影。ズームテレ端での撮影なので480mm相当の画角だ。かなり強い逆光だったのでAFが多少迷ったが、なんとか合焦サインが出て撮影できた。フレアが多いレンズなら合焦不能に陥ることも多い
撮影データ:絞り優先AE F8 1/400秒 ISO200 WB:色温度直接指定 パラメータ1
同じく横浜ベイブリッジから撮影した横浜みなとみらい方面の夕景。富士山と横浜ランドマークタワーの間に沈む夕陽を狙ってみた。ポツンと小さな赤いゴーストが発生しているくらいで、一見、シルエットに見えるランドマークタワーもわずかに階調が残っている
撮影データ:絞り優先AE F8 1/1250秒 -0.3EV ISO200 WB:色温度直接指定 パラメータ1

画面のほぼど真ん中に太陽を入れると、ゴーストも太陽と重なり画面がスッキリした。大口径望遠ズームでも太陽を画面内に入れるとフレアやゴーストが盛大に発生してしまうレンズもあるが、A061は安心して太陽を画面内に入れて撮影できる。EOS20Dでは480mm相当の画角が得られることもあり、実に使い道の多いレンズだ
撮影データ:絞り優先AE F10 1/640秒 ISO100 WB:色温度直接指定 パラメータ1
ズームテレ端でできるだけ寄って撮影してみた。等倍撮影までできるマクロレンズには負けるものの、一眼レフのレンズとしてはかなりド・アップで撮影できる。ボケもズームとは思えないほど柔らかく自然だ。EOS20Dではワイド端の画角が少し不足するが、常用ズームとしても魅力的な1本だ
撮影データ:絞り優先AE F8 1/200秒 ISO200 パラメータ1

これは理髪店の前に干してあるタオルだが、ズームを使って部分的に切り取ることで、造形的なおもしろさを狙ってみた。最短撮影距離も49cmと短く、軽量コンパクトなので、お散歩のお供のスナップレンズとしても非常に手軽で便利だ
撮影データ:絞り優先AE F10 1/200秒 -0.3EV ISO200 パラメータ1
前ボケ、後ボケをアクセントにして、奥行き感を演出してみた。まるでマクロレンズで撮影したかのように見える。前ボケ、後ボケが両方きれいなレンズというのは少ないようだが、このレンズに関しては後ボケだけでなく、前ボケも結構きれいで気に入っている
撮影データ:絞り優先AE F8 1/400秒 ISO400 パラメータ1

35mmフルサイズのEOS-1Ds MarkIIだとコスモスをアップで写せなかったが、撮像素子が小さなEOS20Dだと画角が狭いので、コスモスを画面いっぱいに写せる。前ボケも入れようかと思ったが、あまりにワザとらしくなるので、うまく色の変化が後ボケに出るよう、撮影ポジションを選んで撮影してみた
撮影データ:絞り優先AE F8 1/400秒 ISO400 パラメータ1
バラの花を撮影するなら露が付いた早朝が適しているが、まあそのあたりはご容赦を。写真に写して美しい形のバラは少ないが、このバラはなかなか整った形をしている。うまくバラの花が引き立つよう暗めの背景を選んで撮影してみた。ちょっとコントラストがドギツイが、実は夕景の撮影でパラメータ1にしたままだったのが原因だったりする
撮影データ:絞り優先AE F9 1/250秒 ISO200 パラメータ1

輝度差の大きな部分には色収差や偽色が出やすい。このカットも色収差をチェックするために撮影したカットだが、ズーム中域ということもあって(残念ながら?)問題となるような色収差は認められなかった撮影データ:絞り優先AE F5.6 1/400秒 ISO400 パラメータ1 光の具合が若干変わっているが、EOS-1Ds MarkIIで撮影したのと同じスイレン。めしべにしっかりピントを合わせたいが、遠近が混在しているのでAFではどのめしべにピントが合うか不確実だ。そこで、1Dsと同様、マニュアルフォーカスに切り換え、手前のめしべにピントを合わせている
撮影データ:絞り優先AE F6.3 1/400秒 ISO400 パラメータ1

大きくボケたカットでボケが美しいのは当たり前。重要なのは、さほどボケてはおらず、形がしっかり残っている部分のボケ味だ。後ろのバラや葉っぱを見ても、二線ボケの傾向はほとんどなく、自然な奥行き感が感じられるボケだ
撮影データ:絞り優先AE F8 1/500秒 ISO400 パラメータ1
多摩動物公園のインコ。レッサーパンダを撮りにいくついでによく撮る被写体だが、あいにく日陰になっていて十分なシャッタースピードが確保できなかったので、思い切ってISO1600まで増感して撮影。手ブレや被写体ブレをしたカットも何カットかあったが、これはうまく撮れたなかの1カットだ
撮影データ:絞り優先AE F8 1/200秒 -1/3EV ISO1600 パラメータ2

同じく多摩動物公園のアジアゾウ、アヌーラ。なんと51歳だそうだが、まだまだ元気いっぱいに動き回っていたのをパチリ。背景の樹木や手前の干し草のボケに二線ボケ傾向が見られ、ちょっとうるさい感じになってしまった。非常に幅広い焦点距離域をカバーしているレンズだけに、すべての焦点距離域で美しいボケが得られるとは限らないようだ
撮影データ:絞り優先AE F7.1 1/320秒 ISO200 パラメータ2
紅葉にはまだ早いな〜、と思いつつも、カメラを向けてしまうのがカメラマンの悲しい性。葉っぱの隙間から太陽が顔を覘かせているが、絞り羽根9枚ということもあって光芒の数が非常に多い
撮影データ:絞り優先AE F6.3 1/400秒 ISO200 パラメータ2

調布飛行場まつりに展示されていたスポーツカー。EOS-1Ds MarkIIあたりの描写と較べると、EOS20Dはなんとなく画面全体がにじんだような写りになりやすい気がする。ローパスフィルターの特性の差だろうか? 背景のボケも芯があって、その周りにボケが重なっているように見える
撮影データ:絞り優先AE F5.6 1/320秒 ISO100 パラメータ2
少しズームすると、被写体がアップで写ることもあって甘さはほとんど消える。この焦点距離域なら色収差もなく、実に気持ちのいい写りだ
撮影データ:絞り優先AE F8 1/400秒 +0.3EV ISO100 パラメータ2

ズームテレ端ではシーンによってはかなり甘めな描写になる。半逆光での撮影だが、太陽を画面内に入れた撮影よりも多少画角から外れているときのほうが、フレアっぽくなりやすい感じだ。色収差でキレも悪くなっている
撮影データ:絞り優先AE F7.1 1/320秒 +0.7EV ISO200 パラメータ2
着陸するセスナ機を追い写ししてみた。流し撮りをするつもりはなかったのでシャッタースピードが1/500秒と高速だが、意外とセスナ機の動きが速く、思ったよりも背景が流れている。撮影ポジションが限られている撮影には、自在に画角を変えて被写体の大きさを思い通りに写せるので、トリミングレンズとして非常に便利な存在だ
撮影データ:絞り優先AE F8 1/500秒 +0.3EV ISO400 パラメータ2


URL
  製品情報
  http://www.tamron.co.jp/news/release/news0802.html
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  http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0802/tamron.htm



伊達 淳一
1962年生まれ。千葉大学工学部画像工学科卒業。写真、ビデオカメラ、パソコン誌でカメラマンとして活動する一方、その専門知識を活かし、ライターとしても活躍。黎明期からデジタルカメラを専門にし、カメラマンよりもライター業が多くなる。自らも身銭を切ってデジカメを数多く購入しているヒトバシラーだ。

2004/10/27 01:07
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