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タムロン、2008年は円高と需要減退を受け減収減益


 タムロンは6日、2008年通期の連結決算を発表した。売上高は625億3,700万円(前年同期比8.3%減、以下同)、営業利益が61億9,800万円(29.5%減)、純利益が30億2,900万円(36.5%減)。なお2007年度通期の連結決算では、売上高、営業利益、純利益がいずれも過去最高を記録していた。

 写真関連事業は、売上高289億3,800万円(14.2%増)、営業利益35億円(29.8%減)。2008年4月に望遠ズームレンズ「SP AF 70-200mm F2.8 Di LD [IF] Macro(Model A001)」を、9月に高倍率ズームレンズ「AF 18-270mm F3.5-6.3 Di II VC LD Aspherical [IF] Macro(Model B003)」を発売したが、国内において自社ブランド製品の売上が伸び悩んだほか、円高により欧米での利益率が低下した。その一方、OEM関連は好調に推移した。

 レンズ関連事業は、売上高250億1,400万円(28.6%減)、営業利益35億600万円(28.3%減)。デジタルカメラ用レンズおよびビデオカメラ用レンズが価格競争の激化、需要の変動、円高ドル安などの影響を受けたことに加え、携帯電話用レンズユニットの発売時期の遅れも影響し減収となった。

 特機その他事業は、売上高85億8,500万円(10%減)、営業利益は13億4,400万円(78.7%増)。セキュリティー需要の高まりを背景に、一体型監視カメラ用レンズが好調に推移し増益となった。

 次期予想は景気の後退に伴う個人消費の落ち込みなどを考慮し、連結業績を売上高536億円(14.3%減)、営業利益42億円(32.2%減)、純利益25億円(17.5%減)と見込んだ。

 また、2011年に売上高を680億円、営業利益を63億円とする中期目標を発表した。

 この中でセグメント別の中期計画も示した。写真関連事業では成長するデジタル一眼レフカメラ用レンズへの積極的投資とOEM事業の体制強化を、レンズ関連事業ではコスト競争力の強化と海外生産シフトの推進による利益の確保および技術革新を、特機その他事業では商品ラインナップの拡充などをそれぞれ挙げた。



URL
  タムロン
  http://www.tamron.co.jp/
  平成20年12月期決算短信(PDF)
  http://www.tamron.co.jp/investors/pdf/2009/0206.pdf
  中期目標
  http://www.tamron.co.jp/investors/vision/

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( 本誌:関根慎一 )
2009/02/06 21:21
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