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アドビが「Photoshop CS4」を発表


会期:2008年9月23日~9月28日
会場:ドイツ・ケルンメッセ


アドビシステムズのブース
 アドビシステムズのブースでは、Photoshop CS4を含むクリエイティブスイートの説明が行なわれていた。プロ御用達の写真編集ソフトだけあって、来場者の関心は高く、ブース内のメインステージで行なわれるPhotoshop CS4のデモンストレーションには、連日のように人集りができていた。なお、国内での製品アナウンスはまだ行なわれていない。

 Photoshop CS4の最大の特徴は、「64bit版OS」と「OpenGL」への対応。これにより全体的なパフォーマンスが向上しているという。同社の製品では、RAW現像ソフト「Lightroom 2」やPDF作成ソフト「Acrobat 9」などで64bit版OSをネイティブにサポートしている。Photoshop CS3では、64bit環境での動作を保証していなかった。


 進化した点としては、解像感を維持しつつ一気にズームしすぐに元の表示に戻せるようなスムーズなパン&ズーム処理や、イメージを劣化させないカンバス回転、タブ切り替えに対応したインタフェースの採用など、作業効率を向上させる機能が中心。

 新インタフェースとして採用された「Adjustments panel」によって、色彩やコントラストなど各種の調整ツールへダイレクトにアクセスできるようになった。「Masks panel」を使えば、選択ツールなどで選択した部分だけ、もしくは選択範囲外の色調補正などが簡単に行なえるようになる。


画像を表示したところ スムーズな拡大表示が可能

回転もスムーズ ウィンドウ表示はタブ化されている

複数の表示方法を選択できる 縦に3つ並べたところ

横3つの表示

選択ツールで補正したい部分を選択すれば、「Masks panel」からダイレクトに色調補正が可能 Masks panelのウィンドウ

色を変えたところ

 また、リサイズ時に人物や乗り物などの個体情報を保持しつつ自動的に合成と位置合わせを行う「Content-Aware Scaling」機能も搭載。これにより、表示ボックスのサイズ変更だけで簡単にパノラマ写真風のデータや、密集写真を作ることができる。


「Content-Aware Scaling」機能を使えば船や人物などの個体情報を維持しつつ拡大縮小が可能 横方向に縮小したところ。操作はボックスをドラッグするだけと簡単

こちらは拡大したところ

 3D編集機能を搭載する「Photoshop CS4 Extended」は、3DS、DAE、KMZ、U3D、OBJなどの3D画像を読み込むことができ、直接ブラシツールや選択ツールなどを利用することができる。行なわれた処理はすぐに反映され、3D空間内を回転させた時にもシームレス表示させることができる。また、2D画像を簡単に3D画像変換できるようになっている。いわゆる斜め画像となるのだが、奥行きを追加するなどの後処理も可能だという。なお、3D画像に変換した後は一般的な3Dフォーマットで書き出すこともできる。


2D画像も3D画像に変換可能 インターフェースも新しくなった、画面右側に「Adjustments panel」が用意されている

3D画像を読み込めば、専用ソフトのような光源位置の変更などが行なえる 3D画像に直接ブラシツールなどでペイント可能。一度編集すれば回転などさせてもしっかりと表示される


 なお、Photoshop CS4/Photoshop CS4 Extendedのほか、「Creative Suite 4 Design Premium」(1,799ドル)、「Creative Suite 4 Design Standard」(1,399ドル)、「Creative Suite 4 Web Premium」(1,699ドル)、「Creative Suite 4 Web Standard」(999ドル)、「Creative Suite 4 Production Premium」(1,699ドル)、「Creative Suite 4 Master Collection」(2,499ドル)など6つのエディションと、それを構成する「InDesign CS4」(699ドル)、「Illustrator CS4」(599ドル)、「Flash CS4 Professional」(699ドル)などの単体製品も用意する。



URL
  アドビシステムズ
  http://www.adobe.com/jp/


( 飯塚直 )
2008/09/25 21:36
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