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日本HP、世界最大規模のオンラインフォトサービス「Snapfish」を導入

~無料/容量無制限で写真を保存可能

Snapfish
 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は3日、オンラインフォトサービス「Snapfish」(スナップフィッシュ)を国内で提供開始した。同日、Snapfishサービス開始の発表会を、都内で開催した。

 Snapfishは、登録ユーザーが無料かつ容量無制限で写真を保存、共有できるほか、Lサイズ1枚15円(送料別)をはじめとする低価格なプリントサービスが提供される。また、マグカップ、Tシャツ、ストラップ、野球ボールなどさまざまなグッズに写真をプリントしたオリジナルギフトの有料作成サービスも用意される。グッズの品目は今後も増え、注目されつつあるオリジナルフォトブックも加わる予定。なお、登録すると初回は20枚のLサイズプリントを無料(送料別)で利用できる。

 Webサイトのインターフェイスデザインは「子どもをもつ母親」をターゲットとしたもので、レスポンスがよく楽しいものを心がけたという。またSnapfishのシンボルである魚のマークも、「楽しみながら使える」ことを表すものとしている。


さまざまなフォトギフト作成サービスが用意される
赤目や色調の補正、カラーフィルタなど、簡易レタッチ機能を持つ

 同サービスは2000年4月に米国で開始、2005年に米Hewlett-Packard(HP)が買収し、2006年にリニューアル。その後も欧州などでオンラインフォトサービスの買収を進め、Snapfishに統合して世界規模のサービスとして再構築した。

 ワールドワイドで展開するサービスのため、日本のSnapfishのアカウントで、ほかの地域のSnapfishのサービスを利用することができる。たとえば、米国版のSnapfishに日本版のアカウントでログインし、日本版で保存した写真を米国のサービスでプリントしたり、米国内の知人に届けることなどができる。

 米国では1万2,000店舗でのプリント受け取りが可能だが、日本ではまだ行なわれていない。時期などは未定だが、日本での店舗展開も予定している。


左からHPのバラ・パーサ・サラシ氏、ベン・ネルソン氏、日本HPの挽野元氏。手に持っているのはSnapfishで作成したグッズ
 発表会に出席したHP Snapfishワールドワイド・ゼネラルマネージャのベン・ネルソン氏は、Snapfishの理念を「世界中の人々の大切な思い出を守り、楽しみと共有を促進すること」とし、「家族や友人が思い出を共有して、何世代にもわたって楽しめる」サービスと紹介。

 サービス開始から8年を経た米国では、ユーザー数5千万人以上、保存された写真が40億枚以上、ストレージ容量は5ペタバイト、以上毎月2億5千万枚の写真がアップロードされ、シェア50%以上の「世界No.1サービス」とし、「多くのお客様が生活のすべてをSnapfisに保存している」とアピール。1万人以上のSnapfishユーザーが、ハリケーン「カトリーナ」の災害から写真を守ることができた、といったエピソードも紹介した。

 日本市場への進出には他地域よりも長い16カ月の準備期間をかかったが、これは「日本は世界第2位の写真市場規模をもち、クオリティへの意識が高い」ためで、品質の確保に時間を要したとしている。日本でのプリントサービスにおけるパートナー企業は明らかにされなかったが、プリントの品質を維持するため「国内でのプリント」にこだわり、地域によってはインクジェットが採用されているが、国内では「銀塩プリントになるだろう」としている。

 また、日本では携帯端末の普及率が高いことにも言及し、Snapfishに携帯端末専門の開発グループが設けられていることをアピール。「Snapfishは小さなスクリーンにも対応できる。Eメールで写真をSnapfishに送ることができるし、WAPサイトも用意している。今後はキャリアとも協力して、独自サービスを提供していきたい」とした。

 日本での具体的な目標は明らかにされなかったが、「数年の間にマジョリティになれればと思っている。米国では2005年の買収から、会員数が3千万から5千万となったが、日本版は数年間で世界第2位にしたい」と述べた。


Snapfishの特徴
世界市場でのSnapfishの実績

 日本HP執行役員でイメージング・プリンティング事業統括の挽野元氏は、Snapfishを「ボリュームビジネス(コンシューマー向けビジネスなど)とバリュービジネス(エンタープライズ向けなど)を結ぶもの」と同社での位置づけを説明。大規模ストレージやWebサイトの管理にはHPのコスト競争力が生かされていることを述べた。

 また、ユーザーのパーソナルコンテンツに、オンラインサービスを通じて新たな付加価値を与えることで「プリントする喜び、楽しさをわかってもらいたい」と述べ、さらに、顧客と同社の接点を創出する機会とした。



URL
  日本HP
  http://www.hp.com/jp/
  ニュースリリース
  http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2008/fy08-117.html
  Snapfish
  http://www.snapfish.jp/


( 本誌:田中 真一郎 )
2008/06/03 18:45
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