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キヤノン、2006年第1四半期デジカメ売上台数は19%増

~過去最高益、通期予想を上方修正

 キヤノン株式会社は27日、2006年第1四半期(1月1日~3月31日)の決算を発表した。これによると売上高は9,232億7,200万円(前年同期比9.5%増、以下カッコ内は同)、営業利益は1,701億3,500万円(18.7%増)、純利益は1,082億6,900万円(16.3増)の増収増益。純利益が四半期ベースで過去最高となった。

 増収の要因を同社では、デジタルカメラやオフィス向けカラー複合機、プリンタなどが数量を伸ばしたことと、為替のプラス影響としている。利益面では、研究開発費が前年同期より80億円増加した672億円となったほか、コンシューマー向け製品の価格競争激化というマイナス要因があったにも関わらず、新製品投入による販売価格下落の抑制、生産や調達でのコストダウンにより、過去最高益を記録した。

 事業分野別では、カメラ事業が売上高1,921億円(20.1%増)、営業利益が440億円(84.9%増)。EOS Kiss Digital N、EOS 30Dが売上に大きく寄与したほか、交換レンズやコンパクトデジカメも売上を伸ばした。デジカメ全体の売上台数を前年同期比19%増とした。通期では14%増を予想する。

 なお、デジカメ全体におけるデジタル一眼レフの比率は、金額ベースで41%、台数ベースで12%としている。通期での比率は金額ベースで36%、台数ベースで11%を予想する。

 事務機事業は、売上高が6,312億円(6.3%増)、営業利益は1,522億円(8.1%増)。オフィス向け複合機が好調だったオフィスイメージング機器が4.1%の増収。コンピュータ周辺機器では、インクジェットプリンタが単機能機の台数減と価格下落の影響で若干の増収となったが、カラーレーザープリンタの台数が60%増となったことで、周辺機器全体で8.4%の増収を確保した。

 なおインクジェットプリンタにおける複合機の当四半期の比率は35%。前年同期比の台数は複合機が121%増、単機能機が18%減。通年では、複合機の比率が37%、台数増減は複合機が96%増、単機能機が1%増を予想する。

 光学機器及びその他事業は売上高1,000億円(11.3%増)、営業利益145億円(14.6%増)。液晶用露光装置の大幅な売上減を、2005年に買収した子会社などの売上がカバーした。

 当四半期の業績を受け、通年の業績予想が上方修正された。売上高は前回予想から800億円増額された4兆1,400億円、営業利益は330億円増額された6,860億円、純利益は170億円増額された4,320億円としている。



URL
  キヤノン
  http://canon.jp/
  決算情報
  http://www.canon.co.jp/ir/index.html?jp=ir1q


( 本誌:田中 真一郎 )
2006/04/27 20:38
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