デジカメ Watch
最新ニュース

パナソニックLUMIX DMC-L10【第7回】
オリンパスとシグマのレンズを試してみる

Reported by 安孫子 卓郎


DMC-L10にD Summilux 25mm F1.4 ASPH.を装着
 本レポートもそろそろ大詰めに近づいてきました。このあたりで、ほかのフォーサーズレンズも試してみたいと思います。

 フォーサーズはご承知のようにオープン規格であり、賛同するメーカーはプロテクトなしで、レンズやボディを共用することができます。ところがDMC-L10においては、コントラスト検出式のAFを使用できるのが、キットレンズの「D Vario-Elmar 14-50mm F3.8-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」と、2007年12月発売の「D Vario-Elmar 14-150mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」の2本に限られます。オリンパスやシグマのフォーサーズ用レンズ、さらには自社の「D Summilux 25mm F1.4 ASPH.」や、「Leica D Vario-Elmarit 14-50mm F2.8-3.5 ASPH.」ですらコントラスト検出式AFが使えないという、非互換機能がついてしまいました。

 「新しい機能だから仕方がない」と、若い世代なら気にならないのかもしれませんが、そこそこの年月一眼レフカメラを使っていると、過去に存在したさまざまな互換マウントが、次第に互換性を失い、廃れていった歴史を思い浮かべてしまいます。ベテランの方々の中には、共通した危惧が存在しているのではないでしょうか。せっかくのオープン規格なのですから、少なくとも向こう数十年くらいは、互換性を崩すことなく、フォーサーズを育ててほしいものだと思います。

 結論として、私の試した範囲では、コントラスト検出式AFが使えないこと以外、特に心配するようなことは起きませんでした。すべてのレンズをもれなくテストするというわけには行きませんが、普通に使えます。最新のSWDを採用したオリンパスの「ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD」や「ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4 SWD」でも問題なく撮影が行なえており、コントラスト検出式AF以外は問題なさそうに思われます。


 ちょっと危なそうな組み合わせとして、シグマの「30mm F1.4 EX DC HSM 」と、オリンパスの「1.4x Teleconverter EC-14」とを組み合わせて使用してみました。もちろんライブビューを含めて、問題はありませんでした。オリンパスユーザーの方も安心して購入できると思います。ただしこの組み合わせだと、絞り開放ではソフトフォーカス気味になってしまいます。それも味と理解して、使われる分にはよいでしょう。

 今回は試したうち、D Summilux 25mm F1.4 ASPH.、ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD、30mm F1.4 EX DC HSM+1.4x Teleconverter EC-14での作例を掲載します。

  • 作例のリンク先のファイルは、JPEGで撮影した画像をコピーおよびリネームしたものです。
  • 作例下の撮影データは、記録解像度(ピクセル)/露出時間/絞り値/露出補正値/ISO感度/ホワイトバランス/実焦点距離を表します。
  • 強調のため一部の項目を1行目に抜粋した場合もあります。


D Summilux 25mm F1.4 ASPH.

3,648×2,736 / 1/30秒 / F1.4 / 0EV / ISO250 / WB:オート / 25mm
3,648×2,736 / 1/40秒 / F1.4 / +0.66EV / ISO400 / WB:オート / 25mm


3,648×2,736 / 1/50秒 / F1.4 / 0EV / ISO400 / WB:オート / 25mm

3,648×2,736 / 1/320秒 / F1.4 / 0EV / ISO100 / WB:晴れ / 25mm


ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD

3,648×2,736 / 1/800秒 / F3.5 / 0EV / ISO200 / WB:晴れ / 200mm

3,648×2,736 / 1/800秒 / F3.5 / -0.66EV / ISO200 / WB:晴れ / 200mm


3,648×2,736 / 1/640秒 / F3.4 / -0.66EV / ISO100 / WB:晴れ / 147mm

3,648×2,736 / 1/500秒 / F3.2 / -0.66EV / ISO200 / WB:晴れ / 108mm


3,648×2,736 / 1/320秒 / F2.8 / -0.33EV / ISO100 / WB:晴れ / 50mm

3,648×2,736 / 1/1,000秒 / F3.5 / 0EV / ISO100 / WB:晴れ / 200mm


3,648×2,736 / 1/800秒 / F3.5 / -1EV / ISO400 / WB:晴れ / 200mm

3,648×2,736 / 1/500秒 / F3.2 / -0.33EV / ISO100 / WB:晴れ / 104mm


3,648×2,736 / 1/1,600秒 / F3.5 / -0.33EV / ISO400 / WB:晴れ / 200mm 3,648×2,736 / 1/1,000秒 / F3.5 / 0EV / ISO100 / WB:晴れ / 200mm


3,648×2,736 / 1/640秒 / F3.5 / -0.33EV / ISO400 / WB:曇り / 200mm

3,648×2,736 / 1/400秒 / F4 / -0.33EV / ISO100 / WB:晴れ / 200mm


3,648×2,736 / 1/640秒 / F3.5 / +0.33EV / ISO400 / WB:曇り / 200mm

3,648×2,736 / 1/1,300秒 / F3.5 / 0EV / ISO100 / WB:晴れ / 200mm


3,648×2,736 / 1/640秒 / F3.5 / -0.33EV / ISO100 / WB:晴れ / 200mm

3,648×2,736 / 1/1,300秒 / F3.5 / 0EV / ISO200 / WB:晴れ / 200mm


3,648×2,736 / 1/500秒 / F3.5 / 0EV / ISO400 / WB:晴れ / 200mm

3,648×2,736 / 1/1600秒 / F3.5 / -0.33EV / ISO400 / WB:曇り / 200mm


3,648×2,736 / 1/500秒 / F4 / -0.33EV / ISO100 / WB:晴れ / 200mm

3,648×2,736 / 1/200秒 / F3.5 / +0.33EV / ISO100 / WB:曇り / 200mm


3,648×2,736 / 1/250秒 / F3.5 / +0.33EV / ISO100 / WB:曇り / 200mm

3,648×2,736 / 1/500秒 / F3.5 / -0.33EV / ISO200 / WB:曇り / 200mm


30mm F1.4 EX DC HSM+1.4x Teleconverter EC-14

3,648×2,736 / 1/640秒 / F2 / +0.33EV / ISO100 / WB:曇り / 42mm

3,648×2,736 / 1/250秒 / F2.8 / 0EV / ISO100 / WB:曇り / 42mm


3,648×2,736 / 1/160秒 / F2 / +0.33EV / ISO100 / WB:曇り / 42mm

3,648×2,736 / 1/60秒 / F2 / -0.33EV / ISO100 / WB:曇り / 42mm


3,648×2,736 / 1/160秒 / F2 / -0.66EV / ISO100 / WB:曇り / 42mm

3,648×2,736 / 1/250秒 / F2 / +0.33EV / ISO100 / WB:曇り / 42mm



URL
  パナソニック
  http://panasonic.co.jp/
  製品情報
  http://panasonic.jp/dc/l10/
  パナソニックLUMIX DMC-L10関連記事リンク集
  http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2007/09/26/7096.html
  気になるデジカメ長期リアルタイムレポート(現在進行中・2008年終了分)
  http://dc.watch.impress.co.jp/static/backno/longterm2008.htm



安孫子 卓郎
(あびこたくお) きわめて頻繁に「我孫子」と誤変換されるので、「我孫子ではなく安孫子です」がキャッチフレーズ(^^;。大学を卒業後、医薬品会社に就職。医薬品営業からパソコンシステムの営業を経て脱サラ。デジタルカメラオンリーのカメラマンを目指す。写真展「デジタルカメラの世界」など開催。現在パソコン誌、写真誌等で執筆中。

2008/01/23 00:02
デジカメ Watch ホームページ
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。

Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.