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ニコン D80【第3回】
AF-S DX VR 18-200mm F3.5-5.6を付けて昭和記念公園へ

Reported by 安孫子 卓郎


 今回の使用レンズは「AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18〜200mmF3.5-5.6 G (IF)」。やけに長ったらしい製品名だが、ニコンに詳しくない方のために解説をしよう。AF-Sというのは超音波モーターを使用して高速なAFを実現しているレンズのこと。速さも特徴だが、音も静かで動きがなめらか。DXはデジタル専用のレンズのことで、APS-Cサイズの撮像素子専用レンズを表す。VRとは「Vibration Reduction」の略で、手ブレ補正機構のこと。Nikkorはニコンのレンズに付くブランドネームで、Zoomがついてズームレンズであることを意味する。EDは高性能なEDガラスを使用して、画質の向上を図っているレンズであること。


D80にAF-S VR DX 18-200mm F3.5-5.6 Gを装着。18mm側の状態 こちらは200mm側。さすがに11倍ズームだけあって良く伸びる

 18-200mmはもちろん焦点距離で、広角側が18mm。もっとも望遠側にすると200mm。ズーム比は200mm÷18mm=11.1倍となる。これは単純に計算して、18mmの時、画面の中に1mmの長さで写るものが有れば、200mmにすると11.1mmに写るということ。ズームすると遠近感なども変わるのでそれだけではないが、おおむねそういうことだ。

 F3.5-5.6は明るさで、最初が広角端で後が望遠端。18mmならもっとも明るくしてF3.5。200mmではF5.6が最も明るい値であることを示す。一般的にズームレンズは広角側が明るく、望遠側は暗い。F値の変わらない70-200mm F2.8といったレンズもあるが、それなりの価格になる。その後に付いているGは、レンズに絞りリングのないGタイプレンズのこと。最後の(IF)はインナーフォーカスの略で、ピント合わせでレンズが伸び縮みしない、レンズの内部でレンズ群を移動させることでピント合わせをするタイプのこと。マクロ撮影などでは撮影距離が一定に保てるので便利だ。あくまでこれはピント合わせの時の話で、ズームすると広角側で全長は短く、望遠側にすると長く伸びる。以上、という内容を意味しているのが、この長いネーミングであるわけ。

 オリンパス、ソニーに続いて、キヤノン、ペンタックスもローパスフィルターに付くゴミ対策を施してきたので、主要デジタル一眼レフカメラメーカーで、これといった対策がないのはニコンだけになってしまった。なのでレンズ交換をしたくないという理由もあるのだろうか、この18-200mmは発売から爆発的に売れている。確か月産10万本作ってまだ追いつかないと聞いたように思うが、交換レンズとしては驚異的な売り上げだ。筆者の知り合いでも作品を見ると、相当の割合でこのレンズを使っている。実際、広角から望遠までカバーし、手ブレ補正付きで、販売価格も9万円弱。圧倒的な利便性とコストパフォーマンスを持っているので、売れて当然というスペックだ。

 最短撮影距離は全域で0.5m。200mmで0.5mまでよれれば、等倍以上の接写ができる! と思うと、実はトリックがある。インナーフォーカスなので、ピントの位置によって焦点距離が変わってしまうのだ。200mmにズームして、最短撮影距離に合わせると、外見は200mmになっているが、実際には100mm程度の焦点距離に変わっているという、ちょっとしたトリックがあるわけ。これはこのレンズに限る話ではなく、一般的にインナーフォーカスのレンズは皆そうなっていると思う。従って、200mmで0.5mだから等倍マクロも可能だ。というわけにはいかない。やはりマクロレンズは別物として必要なのだが、それでもこのレンズ、利便性が高いことは変わらない。

  • 作例のリンク先ファイルは、JPEGで撮影した画像をコピーおよびリネームしたものです。
  • 写真下の作例データは、記録解像度(ピクセル)/露出時間/絞り値/露出補正値/ISO感度/ホワイトバランス/実焦点距離を表します


真正面から接近してくるもっとも厳しいAF条件での撮影。AF-Cモード。犬が時速10kmで接近してくるとすれば、1/125秒間で約2cm移動してしまうので、少なくても2cm分はピントが甘くなる計算。手ブレ限界を1/125秒にして、それ以下になると自動増感するように設定してあったのだが、始めからISO800に増感してしまう方が失敗は少ない
3,872×2,592 / 1/125秒 / F5.6 / 0EV / ISO180 / WB:晴天 / 200mm
早くも彼岸花の季節だ。暗い林の中に咲いているので、手ブレ補正機構が実にありがたい
3,872×2,592 / 1/125秒 / F5.6 / -0.7EV / ISO400 / WB:晴天 / 200mm

池の畔の草むらで鮮やかな色が目立つ
3,872×2,592 / 1/125秒 / F5.6 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 135mm
秋の七草の一つオミナエシ。林の怪しいボケをバックに利用する
3,872×2,592 / 1/125秒 / F5.6 / -1EV / ISO640 / WB:晴天 / 200mm

ススキの根本にひっそりと咲くナンバンギセル。ISO800に増感してもなんと1/15秒。さすがにVRでもブレないというわけにはゆかないが、WEB用に縮小すれば使えるレベルかな。VRなしでは、とてもこうはいかない
3,872×2,592 / 1/15秒 / F5.6 / -1.7EV / ISO800 / WB:晴天 / 200mm
警察の施設などが近くにあるので、ヘリコプターは頻繁に飛んでいる。花は単焦点のマクロレンズでよいのだが、こんなとっさの場合には高倍率ズームが威力を発揮する
3,872×2,592 / 1/160秒 / F5.6 / +1EV / ISO100 / WB:晴天 / 200mm

【9月19日】作例データの凡例および作例データ中の「35mm判相当の画角」を「実焦点距離」に改めました。



URL
  ニコン
  http://www.nikon.co.jp/
  製品情報(D80)
  http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d80/
  製品情報(AF-S DX VR 18-200mm F3.5-5.6 G)
  http://www.nikon-image.com/jpn/products/lens/dx/zoom/af-s_dx_vr_ed_18-200mmf35_56g_if.htm
  レンズ交換式デジタルカメラ機種別記事リンク集(D80)
  http://dc.watch.impress.co.jp/static/link/dslr.htm#d80


( 安孫子 卓郎 )
2006/09/19 00:01
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