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ソニー α100【第2回】
身近な自然で実力をチェック!!

Reported by 吉住 志穂


 α100発売から11日……。もう手に入れた方もいらっしゃるようですね。新しいカメラを持って撮影に出るときはウキウキします。しかも、いまだ目新しい「SONY」ロゴ。第2回のテーマは「身近な自然を撮る」です。α100を持って、さっそく植物園へお出かけ!

 花を撮影するときは三脚を使用しますが、ときには手持ちで撮ることもあるのでホールド感は気になります。また、三脚に付けたとしても操作をする時はカメラを握って行なうので、手に馴染むボディラインであることに越したことはありません。

 今日は半分手持ちで撮影していたのですが、α Sweet DIGITALに比べグリップの厚みが増したので握りやすくなりました。特に親指が当たる背面部分が粘土を抑えてできた後のようなのくぼみになっており、指の形にぴったり合います。この形状は写真では表現しにくいので、実際にデモ機を触ってみてください。

 実際の撮影では、ピントを合わせたいところが必ずしもAFセンサーの位置にくるとは限りません。しかも、接写するほど被写界深度は浅くなり、中央で合わせてフレーミングをずらすと(フォーカスロック)、コサイン誤差でピントが外れてしまいます。そのため私はマニュアルフォーカスでピントを合わせていますが、ファインダーの見え方がとても重要になります。


α Sweet DIGITALから形状が変化したグリップ部
 APS-CサイズのCCDなので、フルサイズや銀塩一眼レフに比べ小さめですが、とてもクリアで見やすいです。前記の通り、被写界深度が極端に浅くなるので、ヤマが掴みやすくなければピントを外してしまいます。ファインダー倍率は0.83倍。視野率は95%。希望はもちろん100%ですが、価格帯なりの値でしょう。

 ではさっそく撮って液晶モニターで確認。2.5型の液晶モニターは今では当たり前ですが、鮮やかな色再現で、画像もクリアです。しかし、ファインダーで見る色とはちょっと違って見えます。どのカメラも実像と再生画像が全く同じように見えるわけではありませんが、α100の場合はやや青みがかって見えます。実際の画像は青くはなりませんので、液晶モニターだけを頼りにしてしまうと、思っていた色と違う場合があります。きれいな色を出すことはいちばん気にしている点なので、もう少し液晶モニターの色の出方をデータの色に近づけてほしかったところです。

 再生画像表示は、画像のみ/画像+情報/画像+情報+ヒストグラムの3種類とインデックス再生ができます。最大約12倍の拡大再生ができるので、ピントやブレのチェックもしっかりできます。

 花を撮るときにとても気にしているのが色。花の色をいかに美しく見せられるかにはこだわりたいですね。α100のホワイトバランスはオートの他に、シーンごとに合わせるプリセットホワイトバランスがあります。モードは太陽光/日陰/曇天/白熱灯/蛍光灯/ストロボの6種類。風景写真では自然の色をそのままに再現するため太陽光モードを使いますが、花のクローズアップ写真では色温度に関係なく花本来の色を引き出したいので、太陽光、日陰、曇天の中できれいに見えるものを選んでいます。

※作例のリンク先ファイルは、JPEGで撮影した画像をコピーおよびリネームしたものです。
※写真下の作例データは、使用レンズ/記録解像度(ピクセル)/露出時間/絞り値/露出補正値/ISO感度/ホワイトバランス/実焦点距離を表します。


100mm F2.8 / 3,872×2,592 / 1/100秒 / F2.8 / 0.7EV / ISO100 / WB:晴天 / 100mm 100mm F2.8 / 3,872×2,592 / 1/100秒 / F2.8 / 0.7EV / ISO100 / WB:日陰 / 100mm

100mm F2.8 / 3,872×2,592 / 1/100秒 / F2.8 / 0.7EV / ISO100 / WB:曇天 / 100mm 100mm F2.8 / 3,872×2,592 / 1/100秒 / F2.8 / 0.7EV / ISO100 / WB:白熱灯 / 100mm

100mm F2.8 / 3,872×2,592 / 1/100秒 / F2.8 / 0.7EV / ISO100 / WB:蛍光灯 / 100mm 100mm F2.8 / 3,872×2,592 / 1/100秒 / F2.8 / 0.7EV / ISO100 / WB:フラッシュ / 100mm

100mm F2.8 / 3,872×2,592 / 1/100秒 / F2.8 / 0.7EV / ISO100 / WB:オート / 100mm

 この日は曇り。オートでもきれいに出ましたが、やや青く写りました。そこで、プリセットホワイトバランスの曇天を選ぶと逆に赤みが強くなってしまいました。曇りといっても自然界の色温度は複雑なので、色みを正しく再現するには微調整が必要です。

 α100のプリセットホワイトバランスには+3〜-3(蛍光灯は+4〜-2)の細かな調整が簡単にできるのが便利。+にすると色温度が上がり赤く、-では下がり青くなります。ここでは曇天-3が見た目にいちばん近く写りました。※1段は約10ミレッド


100mm F2.8 / 3,872×2,592 / 1/100秒 / F2.8 / 0.7EV / ISO100 / WB:曇天(±0) / 100mm 100mm F2.8 / 3,872×2,592 / 1/100秒 / F2.8 / 0.7EV / ISO100 / WB:曇天(-3) / 100mm

100mm F2.8 / 3,872×2,592 / 1/100秒 / F2.8 / 0.7EV / ISO100 / WB:曇天(+3) / 100mm

 本機には手ブレ補正機能「スーパーステディショット」が搭載されています。α-7 DIGITALやα Sweet DIGITALに搭載された「アンチシェイク」と同じCCDシフト方式。CCDを動かすことによって、手ブレを補正します。とても画期的な方法ですが、メリットもデメリットもあります。メリットはボディ内で手ブレを補正するのでどのレンズでも有効と言う点。しかし、補正の度合いをファインダーで確認できないというデメリットがあります。

 最大の利点は高価なレンズを買わなくても手ブレ補正機能が利くこと。特に温室内は暗い上、三脚の使用が制限されている場合があります。またマクロレンズでは拡大率が上がるのでブレも目立ちやすい。そこで、このスーパーステディショットが役に立ちます。背面右下にある手ブレ補正スイッチをオンにすれば作動します。ただし、左右の揺れは補正されますが、前後の揺れには対応できません。


手ブレ補正ON
100mm F2.8 / 3,872×2,592 / 1/15秒 / F2.8 / 0.7EV / ISO100 / WB:曇天 / 100mm
手ブレ補正OFF
100mm F2.8 / 3,872×2,592 / 1/20秒 / F2.8 / 0.7EV / ISO100 / WB:曇天 / 100mm

 どんなにCCDのダイナミックレンジ(階調再現域)が広くなっても、人間の眼の優秀さにはかないません。輝度差の大きいシーンにおいて、明るいところに露出を合わせれば暗い部分はつぶれてしまいます。また、暗いところに合わせると明るい部分は白飛びします。それを補うのがDレンジオプティマイザーです。


Dレンジオプティマイザーの設定画面
 これはα100に初めて搭載された機能で、数万通りのトーンカーブから最適なパターンを撮影状況に合わせてカメラが自動で判断します。変わった名前の新機能ゆえ、その内容が気になっている方も多いはず。6月に行なったトークショーのために、Dレンジオプティマイザーの作例を撮ろうと試したのですが、全く変化が出ない! メーカーに確認すると、JPEGのみ作用するとのこと。RAWもRAW+JPEGでも作用しません。

 Dレンジオプティマイザーをオフ/スタンダード/アドバンスで撮り分けました。初期設定はスタンダードに選択されています。スタンダードは大きなレフ板で光をおこしたようなイメージ。露出補正をすることなく、画面全体が明るく写っています。アドバンスはやや明るくなっているだけですが、背景に夕日があるようなシーンでは効果が発揮されます。今回は夕日が見られなかったので、いずれこの連載中にお見せしたいと思います。


Dレンジオプティマイザーオフ
DT 18-70mm F3.5-5.6 / 3,872×2,592 / 1/6秒 / F16 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 18mm
Dレンジオプティマイザースタンダード
DT 18-70mm F3.5-5.6 / 3,872×2,592 / 1/6秒 / F16 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 18mm

Dレンジオプティマイザーアドバンス
DT 18-70mm F3.5-5.6 / 3,872×2,592 / 1/6秒 / F16 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 18mm

 ISO感度はオートと100/200/400/800/1600があります。撮像感度を変えて花を撮ってみました。大きく拡大すると差は出ますが、400まではとても滑らかです。800になるとざらつきが気になり始め、1600ではかなり荒れて筋のようなものが見られます。高感度撮影時のノイズはあまり抑えられていないようです。下の作例では、ISO感度を変化させました。


100mm F2.8 / 3,872×2,592 / 1/125秒 / F2.8 / 0.3EV / ISO100 / WB:曇天 / 100mm 100mm F2.8 / 3,872×2,592 / 1/250秒 / F2.8 / 0.3EV / ISO200 / WB:曇天 / 100mm

100mm F2.8 / 3,872×2,592 / 1/500秒 / F2.8 / 0.3EV / ISO400 / WB:曇天 / 100mm 100mm F2.8 / 3,872×2,592 / 1/1,000秒 / F2.8 / 0.3EV / ISO800 / WB:曇天 / 100mm

100mm F2.8 / 3,872×2,592 / 1/2,000秒 / F2.8 / 0.3EV / ISO1600 / WB:曇天 / 100mm

作品

レンズはダブルズームレンズキットの望遠ズームレンズ。300mmの画角をいかして前後をぼかし、柔らかな雰囲気にしました
75-300mm F4.5-5.6 / 3,872×2,592 / 1/160秒 / F5.6 / 0EV / ISO100 / WB:曇天 / 200mm
100mmマクロの最短撮影距離で雫のクローズアップ。拡大率が高くなると、速いシャッター速度でもブレてしまうので三脚は必須
100mm F2.8 / 3,872×2,592 / 1/30秒 / F2.8 / 0.3EV / ISO100 / WB:曇天 / 100mm

作品として残すのであれば画質を重視。シャッター速度が遅くなってもノイズが目立つ高感度は避けましょう。動かない被写体であればISO100で撮るのが理想
DT 18-70mm F3.5-5.6 / 3,872×2,592 / 1/10秒 / F9 / -0.7EV / ISO100 / WB:曇天 / 40mm
1/10秒で手持ち撮影。何枚か撮りましたが、シャープに撮れたのは1、2枚。2〜3.5段分の補正効果があるのですが、やはり遅いシャッター速度ではブレてしまいます
100mm F2.8 / 3,872×2,592 / 1/10秒 / F3.2 / 0.3EV / ISO100 / WB:曇天 / 100mm

曇りの日はホワイトバランスを曇天にセット。プリセットホワイトバランスからさらに微調整できるので、イメージに合わせて色味を合わせられます
100mm F2.8 / 3,872×2,592 / 1/160秒 / F2.8 / 1EV / ISO100 / WB:曇天 / 100mm
レンズキットの標準ズームを使用し、いちばん広角側の18mmで接写。あまり寄れなかったのですが、遠近感は出ました
DT 18-70mmF3.5-5.6 / 3,872×2,592 / 1/50秒 / F5.6 / -0.3EV / ISO100 / WB:曇天 / 18mm

白い空を入れる時は大幅なプラス補正をしましょう。花も白いので補正値は+1.3EV
DT 18-70mmF3.5-5.6 / 3,872×2,592 / 1/30秒 / F5 / 1.3EV / ISO100 / WB:曇天 / 30mm


URL
  ソニー
  http://www.sony.co.jp/
  製品情報
  http://www.sony.jp/products/Consumer/AMC/body/DSLR-A100/
  レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ機種別記事リンク集(α100)
  http://dc.watch.impress.co.jp/static/link/dslr.htm#alpha
  ☆吉住志穂のPHOTO BLOG☆
  http://blogs.yahoo.co.jp/shihoyoshizumi/


( 吉住 志穂 )
2006/07/31 00:20
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