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オリンパス E-330【第5回】
自作ケーブルレリーズと縦位置撮影
Reported by 安孫子 卓郎
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フォトイメージングエキスポ2006のオリンパスブースにて
まだデジタル一眼レフカメラが一般化していなかった頃、オリンパスのデジタルカメラにはレリーズ端子がなく、リモコンしか使えなかった。そのため、コンパクトデジカメにもケーブルレリーズがほしいと要望をだしたことがある。すると「今度の機種では背面にもリモコンの受光部を付けましたから」と返事が返ってきたことを思い出す。
そこまでしてケーブルレリーズを付けたくないのかと思ったものだが、その後「E-10」や「E-1」にはレリーズ端子が付いた。ところがふと気が付くと、デジタル一眼レフカメラの「E-500」や「E-330」にはレリーズ端子がない。背面のリモコン受光部もない。いつの間にか元に戻ってしまっている。
フォトイメージングエキスポ2006でのオリンパスブースでは、ステージ前で一脚に付けたE-330を頭の上に掲げ、「ライブビュー撮影実演中」と宣伝していた。しかし、これは少々おかしい。ライブビューで見ることはできても、レリーズがないのでシャッターが押せない。セルフタイマーで撮影することはできるので撮影自体は不可能ではないが、これでうまくステージを撮ることなどできるわけがない。
ところが、この撮影を実現してしまった人がいる。ゴミゼロ倶楽部のべんべんさんだ。リモコンにデジタル光ケーブルをつなげて、リモコンの光を受光部に導き、ケーブルレリーズを自作してしまったのである。オリンパスにはできなかったステージのライブビュー撮影を、ユーザーが実現してしまったのである。
ユーザーがいろいろと自作して作るというのはよいことで、カメラに限らずメジャーになるほどいろいろな工夫やフリーソフトなどが出てくるものである。だが一歩間違えると、メーカーが何もできない、してくれないからユーザーがやるしかないという状況を表しているともいえる。ユーザー自作しなくても済むような施策も、オリンパスには求めたいものだ。次期E-330後継機では、リモコン受光部がボディの下に付くか、レリーズ端子が付くか、どちらになるか注目しよう。
べんべんさんは、このほかにも縦位置用のミラーも作ってしまった。ミラー内の画像の解像感はあまり良くないので、BモードのMFでは厳しいが、AFで使う分には十分構図の確認ができる。簡単なので、こちらのほうは簡単に自作することが可能だろう。なおかつ、大変役に立つ。お薦め度は極めて高いので、作ってみる価値は十分あるだろう。
これがE-330用自作レリーズケーブル。リモコンを利用している
レリーズケーブルをカメラに取り付ける。ミラーと共にマジックテープを使い、それを両面テープで留めるようになっているが、三脚ねじを利用して取り付けることもできそうだ
縦位置用ミラー。手作りなので写真で見ると見栄えが悪い、自分で使う分には問題なし
ミラーを開いたところ。2枚の鏡を組み合わせている
縦位置用ミラーをカメラに取り付けた状態。縦位置でもライブビュー撮影ができる
※作例のリンク先ファイルは、JPEGで撮影した画像をコピーおよびリネームしたものです。
※写真下の作例データは、使用レンズ/記録解像度(ピクセル)/露出時間/絞り値/露出補正値/ISO感度/ホワイトバランス/実焦点距離を表します。
30秒露光の夜景。ノイズリダクションをOFFにしておいたので輝点が発生してしまったが、参考までにあえて
こちらもノイズリダクションOFFだが、5秒露光ではほとんど輝点はみられない
ノイズリダクションをかけての20秒露光。夜景はリモコンでもよいけれども、レリーズがあると便利。直接シャッターを押すとそのときの振動でぶれてしまうからだ。Bモードでのゲインアップと10倍拡大を利用すると、こうした暗い場所でもピントを併せやすい。さすがに真っ暗では何も見えないが
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URL
オリンパス
http://www.olympus.co.jp/
製品情報
http://olympus-esystem.jp/products/e330/
レンズ交換式デジタルカメラ機種別記事リンク集(E-330)
http://dc.watch.impress.co.jp/static/link/dslr.htm#e330
気になるデジカメ長期リアルタイムレポートバックナンバー
http://dc.watch.impress.co.jp/static/backno/longterm.htm
( 安孫子 卓郎 )
2006/04/18 01:34
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