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コダック EasyShare V570【第4回】
V570のもうひとつの眼とムービー
Reported by 本誌:伊達 浩二
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V570には、これまでに紹介してきた23mm単焦点レンズのほかに、39~117mmの3倍ズームレンズを備えている。
上下に2つ並んでいるレンズの下側がズームレンズだ。焦点距離がやや望遠寄りなのと、23mm同様屈曲光学系を使っているのを除けば、ごく普通のレンズである。F値も23mmのF2.8に対しF3.9-4.4と平凡だ。
23mmが非日常の眼だとすれば、こちらは日常の眼といえる。普通のユーザーならば、日常の眼を主に使うと思われるのだが、私自身は23mmの非日常性に魅力を感じている状態なので、ズームレンズを使うのはマクロや望遠の撮影などが必要になった場合に限られている。23mm専用のカメラとは別に、もう1台普通のカメラを持ち歩かなくていいというのが一番のメリットだ。
2つの光学系には、それぞれ1/2.5型のCCDが搭載されている。光学系の切り替えに専用のスイッチ類はなく、ズームボタンで行なわれる。デジタルズームがオフの状態では、ズームボタンを下に押していき、ズームレンズのワイド端にくると23mmに切り替わる。切り替えは電気的に行なわれ、非常に高速だ。
デジタルズームをオンにしておくと、23mmと39mmの間をデジタルズームで補ってくれるので、まるで1本のズームレンズのように使える。しかし、私は23mmという視覚を固定した単焦点のまま使いたいので、いつもオフにしている。
焦点距離別の作例を載せておくので、ご覧いただきたい。
※作例のリンク先は撮影画像をコピーしたJPEGファイルです。
※写真下の作例データは、記録解像度/露出時間/レンズF値/露出補正値/ISO感度/35mm判換算の焦点距離を表します。
23mmレンズで撮影
2576×1932 / 1/320秒 / F5.6 / 0EV / ISO64 / WB:オート / 23mm
ズーム広角端の39mmで撮影
2576×1932 / 1/500秒 / F3.9 / 0EV / ISO64 / WB:オート / 39mm
ズーム望遠端の117mmで撮影
2576×1932 / 1/500秒 / F4.4 / 0EV / ISO64 / WB:オート / 117mm
デジタルズームの最大限度468mm相当で撮影
1024×768 / 1/640秒 / F4.4 / 0EV / ISO64 / WB:オート / 117mm
銚子電鉄で駅の構内にある古い防火用水槽を車内から望遠で
2576×1932 / 1/125秒 / F4.4 / 0EV / ISO80 / WB:オート / 117mm
逆光の中、利根川を遡上する船を望遠で
2576×1932 / 1/1000秒 / F8 / 0EV / ISO64 / WB:オート / 117mm
車内で買った駅弁を、とりあえず1枚
2576×1932 / 1/60秒 / F3.9 / 0EV / ISO125 / WB:オート / 39mm
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23mmで撮れるムービー
最近のコンパクトデジカメの例に漏れずV570でも動画撮影モードを備えている。解像度は640×480ピクセルと320×240ピクセルで、いずれも30fpsのみ。フォーマットはQuick TimeのMPEG-4だ。マイクとスピーカーを内蔵しており、音声付きで録画再生できる。
最近のDVカメラでは望遠側を重視し、ズーム比を上げているため、広角側の画角が狭い例が多い。動画撮影時でも、V570の23mm相当という画角は魅力的だ。静止画同様に遠近感も強調されるため、独特の絵となる。これで、もう少し被写体に近寄れると、ペットの撮影などが面白いと思うので、また工夫してみたい。
銚子電鉄(約9MB)
逆光時のフレアに注意
つくばエクスプレス(約8MB)
23mm撮影のためホームがとても長く見える
秋葉原駅に向かうつくばエクスプレス(約24MB)
遠近感が強調されるのでトンネルなどが面白い
( 本誌:伊達 浩二 )
2006/02/27 00:16
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