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オリンパス E-500【第7回】
魚眼・標準・望遠トリオで浅草スナップ

Reported by 安孫子 卓郎


1月20日発売の8mm F3.5 Fisheye。実勢価格は8万円弱
 1年ぶりに浅草へ出かけた。例年3〜4回は訪れており、特にほおずき市はお気に入りでほぼ毎年撮影に出かけている。しかし昨年はタイミングが合わず、1年ぶりの浅草となった。

 浅草といえば東京の代表的観光地。雷門から仲見世通りへ入ると、外国人向きの店が並んでおり、西欧人が考えるような東洋趣味グッズの店が多い。もちろん参拝者の数は日本人が勝っているが、おみやげに使う金額は外国人のほうが多いのだろう。様々な外国語が飛び交っており、逆に日本人にとって異国的な雰囲気すらある。

 もっとも仲見世通りから一歩横へそれれば、東京情緒も残る古い町並みが広がっている。有名な浅草六区を中心に、新旧入り交じった歓楽街が続く。仲見世通りは大混雑することも多く、撮影もままならないが、周辺部は散策するに楽しい一帯である。

 浅草から上野・入谷方面へ。あるいは隅田川を渡って向島方面へ、このあたりは東京の中でも撮りでのある地域といえるだろう。東京なので、バス・電車・地下鉄など公共交通機関はいくらでもある。土地勘のない地方の方でも、安心して「地図なし迷子散歩」を楽しんでいただける。仲見世から浅草寺だけ見て終わってしまうには、もったいない地域だ。

 さて今回の機材は、E-500と14-54mm F2.8-3.5、40-150mm F3.5-4.5。そして前回に続いて8mm F3.5 Fisheyeである。トートバッグタイプのカメラバッグに入れて出かけたが、軽量なので肩から提げていても苦にならず、頻繁にレンズを交換しながら撮影した。

 対角魚眼の8mm F3.5 Fisheyeは実に面白いレンズで、定番だけに平凡になりがちな浅草を新鮮な感覚で写せる。円形魚眼などの超広角はフォーサーズシステムでは難しいかもしれないが、仮に円形魚眼があったとしても、対角魚眼のほうが使い勝手はよい。

 この3本でかなりの範囲をカバーできるが、残念なのが明るい単焦点がない。今年は14-35mm F2がリリースされる予定だが、相当の価格が予想されるのにやっとF2でしかない。それだったら14mmの単焦点でF1.4で出してくれたほうがはるかにうれしい。仮に価格が同じであれば、筆者なら14-35mm F2より14mm F1.4(があれば)選択したい。皆さんはいかがだろうか。

 まあ無い物ねだりをしても仕方ないが、F2.8ならISO1600に増感するところをF2なら800ですみ、F1.4ならISO400までの増感で済む。他のシステムより被写界深度が深いので、開放で使ってもピントがきやすい。フォーサーズの素子が小さい弱点を最も有効に補ってくれるのが、明るい単焦点レンズである。今年は常用焦点域で、明るい単焦点レンズのリリースを期待したいものである。10万円以下で。

 愚痴っぽくになってしまったが、撮影の方は快適だった。歩き回るには軽量であることが一番である。また魚眼という特殊レンズも、ダストリダクションのおかげで気兼ねなく交換し、ポイント、ポイントで使うことができる。やはりレンズは8mmを含めたミドルレンジのHigh Gradeシリーズが、お買い得で使い勝手がよいだろう。

※作例のリンク先は撮影画像をコピーしたJPEGファイルです。

※作例データは、使用レンズ/記録解像度(ピクセル)/露出時間/レンズF値/露出補正値/ISO感度/ホワイトバランス/35mm判換算の焦点距離を表します。


宝蔵門方面から五重塔。魚眼のおもしろさを出すために、頭上の屋根が最大限入るように構図を考えた
8mm F3.5 FishEye / 3,264×2,448 / 1/160秒 / F8 / -0.3EV / ISO100 / WB:晴れ / 16mm
ノーファインダーでカメラを近づけて撮影。魚眼としてはデフォルメが小さいため、おもしろくないと言う人もいるが、比較的扱いやすい点も評価したい
8mm F3.5 FishEye / 3,264×2,448 / 1/40秒 / F4 / -0.7EV / ISO100 / WB:晴れ / 16mm

屋根の上に子猫を発見。安いレンズとは思えない切れの良さだが、フォーサーズならではの被写界深度のためもあるだろう
40-150mm F3.5-4.5 / 3,264×2,448 / 1/400秒 / F6.3 / -0.3EV / ISO200 / WB:晴れ / 300mm
路地から出てきたチャトラ猫。前方にライバル猫を発見し、警戒しているところ
14-54mm F2.8-3.5 / 3,264×2,448 / 1/80秒 / F4.5 / -0.3EV / ISO100 / WB:晴れ / 28mm

ノーファインダーで撮影。こういった撮影には発表されたばかりのE-330が好適だ。猫派には益々楽しみなフォーサーズシステムだ
14-54mm F2.8-3.5 / 3,264×2,448 / 1/50秒 / F3.2 / 0EV / ISO1600 / WB:オート / 28mm
今のところ広角系ではこのレンズが一番明るい。室内でペットや赤ちゃんなどを撮る人は明るい単焦点が待ち遠しい限りだ
14-54mm F2.8-3.5 / 3,264×2,448 / 1/60秒 / F3.5 / -0.7EV / ISO1600 / WB:オート / 28mm


URL
  オリンパス
  http://www.olympus.co.jp/
  製品情報
  http://olympus-esystem.jp/products/e500/
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  http://dc.watch.impress.co.jp/static/backno/longterm.htm


( 安孫子 卓郎 )
2006/01/27 00:54
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