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オリンパス E-500【第2回】
40-150mmで都会の紅葉を撮る

Reported by 安孫子 卓郎


E-500と今回使用したレンズ。左から35mm F3.5 Macro、40-150mm F3.5-4.5、14-45mm F3.5-5.6
 いろいろとあって今年は紅葉の撮影に出かけそびれていたのだが、秋口に雨が多かったこともあり、全般にあまりきれいではなかったようだ。遠出をしなかったので、ここへ来て近場で紅葉を撮る気分がつのり、もっぱら都会の紅葉に専念しているところである。

 さて、今回持ち歩いて撮影した機材は、E-500のほかに14-45mm F3.5-5.6、40-150mm F3.5-4.5、それに新発売の35mm F3.5 Macroである。この軽量セットだと全部合わせても1,400gほど。交換レンズはカメラマンベストのポケットに収まってしまうので、両手を空けて撮影に出かけられる気軽さだ。

 その中で、最も多用したのが40-150mm F3.5-4.5である。紅葉の撮影だと望遠で切り取るのがメインになる。風景といえば広角と思うところだが、全部がきれいという風景は少ないもの。よいところだけを切り取れるように、風景といえば望遠が必需品なのである。

 考えてみると、最近はこの手のレンズが少なくなっている。各社を見回してみても、F2.8クラスの高級レンズか、F5.6〜F6.3くらいの普及品レンズかという選択肢が多く、その中間に位置する40-150mm F3.5-4.5は比較的珍しいスペックになってきたようだ。絞り羽根も7枚でボケ味も良く、値段の割にかなり優秀なレンズである。

 残念なのは最短撮影距離が1.5mと長めなこと。ED 50-200mm F2.8-3.5は、200mmで1.2mまで寄れるので、比較するとどうしても物足りない。どのレンズでも一般的に同じだが、繰り出しすぎると画質が低下する。

 画質低下が許される範囲までで最短撮影距離の仕様が決まるわけだが、オリンパスの品質管理部門は少し硬すぎる。いくら高画質を保ったところで売れなければ話にならないのだから、もう少し融通の利く仕様にしてほしいというのが、多くのユーザーの願いではないだろうか。画質低下がいやなら寄らなければよいだけのこと。マクロモードの境界を示しておけば、誰にとっても問題はないだろう。

 この組み合わせ、撮影していて実に楽。カメラバッグなしで出かけられるというのは、本当に気軽だ。ただ、悩まされたのはスローシャッターになってしまうこと。順光で撮影すれば全く問題ないのだが、葉の裏側から透過光で撮影しようとすると、けっこう暗いのである。こまめに増感はしていたものの、カメラが軽いためか気軽にシャッターを押してしまい、撮ってみたらブレていたことも多い。また被写体が葉っぱなのでわずかな風でも揺れてしまい、被写体ブレの影響もかなり出ていたようだ。

 40-150mmで開放F2.8、重さは1kg、値段は10万円、最短撮影距離は1mというようなレンズが出てくればフォーサーズシステムの真価といえるのだろうが、その代わり1kgのレンズではポケットには入らない。もしそんなレンズがあれば、どちらがよいのかは微妙だが、結局買ってしまいそうである。

※作例のリンク先は撮影画像をコピーしたものです。

※写真下の作例データは、使用レンズ/記録解像度(ピクセル)/露出時間/レンズF値/露出補正値/ISO感度/ホワイトバランス/実焦点距離を表します。


増感しないほうがきれいだし、といって手ブレも困るしで、ギリギリの所を探りながらの撮影。手ブレ補正もほしいが、葉も揺れているので、さらに明るいレンズもほしいところだ
40-150mm F3.5-4.5 / 3,264×2,448 / 1/80秒 / F4.5 / -0.7EV / ISO400 / WB:晴天 / 150mm
奥の枝を背景に活かした。望遠がないとこういう写真は撮れないので、1本は持っていたい
40-150mm F3.5-4.5 / 3,264×2,448 / 1/160秒 / F4.5 / -0.7EV / ISO400 / WB:晴天 / 150mm

紅葉は木の下に入って裏から撮影するときれいだ。なるべく重なりのない葉を選び、背景も大きくボカして浮かび上がるところを狙う
40-150mm F3.5-4.5 / 3,264×2,448 / 1/100秒 / F5 / 0EV / ISO400 / WB:晴天 / 150mm
もっと赤く色づいていてくれたら良かったのだが、今ひとつ色がさえない。都会のツタも秋雨の影響を受けてしまったのだろう
40-150mm F3.5-4.5 / 3,264×2,448 / 1/200秒 / F5 / -1.7EV / ISO400 / WB:晴天 / 71mm

紅葉ではないが季節遅れの萩。ボケはなめらかで実にきれいだが、もう一回り寄れたら良かったのにと思う1枚
40-150mm F3.5-4.5 / 3,264×2,448 / 1/200秒 / F4.5 / -0.3EV / ISO100 / WB:晴天 / 150mm
+2EVにして、空を飛ばして造形的に撮影したもの。葉が少なくなってくると、こういった撮影も面白い
40-150mm F3.5-4.5 / 3,264×2,448 / 1/200秒 / F4.5 / 2EV / ISO100 / WB:晴天 / 150mm

設定でコントラストと彩度をアップ。冬場は地味な被写体が多くなるが、設定を変えて派手目に撮ると面白いことも。コントラストをアップしたら、少し余分にマイナス補正をかけておくとよい
35mm F3.5 Macro / 3,264×2,448 / 1/60秒 / F4.5 / -1EV / ISO100 / WB:晴天 / 35mm


URL
  オリンパス
  http://www.olympus.co.jp/
  製品情報
  http://olympus-esystem.jp/products/e500/
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  http://dc.watch.impress.co.jp/static/backno/longterm.htm


( 安孫子 卓郎 )
2005/12/09 01:17
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