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コニカミノルタ α Sweet DIGITAL【第7回】
超広角ズームレンズ買いましたっ!!

Reported by スタパ齋藤


 本連載記事の前回掲載分の最後のほーでチョイと書いたが、買ったんですよレンズ!! 「α Sweet DIGITAL」(以下、α Sweet)用に、デジタル専用レンズこと「AF DTズーム 11-18mm F4.5-5.6(D)」を!!

 このレンズは、35mm判換算で16.5〜27mm相当の焦点距離(画角)となる超広角ズームレンズだ。標準価格は88,200円だが、実勢価格は60,000円少々あたり。今時的レンズ市場から考えれば、わりあい高めのレンズとなるものの、この画角的レンジの超広角ズームがこの価格で!? とか思っちゃう俺。一昔前ならアリエナいレンズであり、あっても激高価だと想像されるが、技術の進歩か時代の流れか、こーゆーレンズがこんな値段で実際売られる時代なんですねえ。

 さておき、α Sweetで16.5〜27mm相当の画角を楽しめるという時点ですでにハッピーな俺。拙者が買ったα Sweetレンズキットには、レンズとして「AF DTズーム 18-70mm F3.5-5.6(D)」が付属し、このレンズは35mm判換算で約27〜105mmの焦点距離となる。27mm(ていうか28mm)は、まあ広角レンズの基準線だと思う。その画角なら、被写体の歪みが少なくかつ十分広い範囲を写し込めるので、使い勝手がいい。望遠域も、望遠ってほどではないが、まずまず楽しめるので、実際使っていても便利なレンズである。

 けど、時々、「もっと広角で撮ってみたい!!」という欲求が生まれたりもする。そんな俺の広角欲を満たしてくれそうなのが、このAF DT 11-18mm F4.5-5.6だったというわけだ。また、一昔前のレンズ価格で染められてもいる俺の脳味噌は、これをお手頃価格だと感じ、思わず予約購入しちゃったヨ、と。


16.5mm相当ってどんな画角!?

AF DTズーム 11-18mm F4.5-5.6(D)
 一般的なコンパクトデジカメの広角側の焦点距離は、35mm判換算で35mm前後だ。最近では広角を意識したコンパクトデジカメも増えており、28mm相当からの広角ズームレンズを搭載したものや、ハイエンド系では24mm相当からの超広角レンズが使える機種もある。

 ちなみに、コニカミノルタ(というかミノルタ)からは、ずいぶん以前から広角ズームレンズ搭載のハイエンド機が出ている。例えば2001年6月に発売された「DiMAGE 7」は、高倍率の広角ズームレンズなのにレンズ性能が良くて画質もビックリ級だった。現行機種では「DiMAGE A2」や「DiMAGE A200」といった広角ズームレンズ搭載機がある。……ていうかずっと広角の火を絶やさないあたり、広角好きなメーカーなのかも!?

 って話が逸れたが、さて、28mm相当あたりの広角レンズで撮った写真は、このよーな記事を読む方にとってはわりとその画角的印象を想像しやすいだろう。だが、16.5mmとなると、やや想像しづらい画角となると思う。ので、とりあえず以下にワイド側・テレ側で撮ったサンプルを。


※作例のリンク先は、撮影した画像データそのものです(ファイル名のみ変更してあります)。クリックすると撮影した画像が別ウィンドウで表示されます。

※キャプション内の撮影データは、画像解像度(ピクセル)/露出時間/絞り値(F)/露出補正値(EV)/ISO感度/焦点距離(35mm判換算、mm)です。


【広角端】
3,008×2,000 / 1/250秒 / F7.1 / +0.7EV / ISO100 / 16mm
【望遠端】
3,008×2,000 / 1/400秒 / F7.1 / 0EV / ISO100 / 27mm

【広角端】
3,008×2,000 / 1/30秒 / F11 / +0.7EV / ISO100 / 16mm
【望遠端】
3,008×2,000 / 1/30秒 / F11 / +0.7EV / ISO100 / 27mm

【広角端】
3,008×2,000 / 1/60秒 / F11 / +0.7EV / ISO100 / 16mm
【望遠端】
3,008×2,000 / 1/80秒 / F11 / +0.7EV / ISO100 / 27mm

 望遠側いっぱいでも、普通一般のコンパクトデジカメによくあるズームレンズのワイド端(広角側いっぱい)よりも、ずいぶん広範囲に写る――実際の風景と比べても画面が狭いとか窮屈とか息苦しいとかコレは視野のトリミングだとか感じさせない広さがある。が、16.5mmの画角では、その十分広い画角をもっと広くできる。

 ただそれだけ、ではあるのだが、たったそれだけのコトがヒジョーにオモシロかったりする。単純に35mm相当あたりもしくはそれより狭い画角(長い焦点距離)の画像を見慣れていると、28mm相当は「わー広い」てな感じだが、それが16.5mmとなると「わー凄く広い」とも感じるが、それよりもむしろ、ファインダー内に非日常的な光景が繰り広げられたりしてオモシロいのだ。


遠近感強調しまくって満悦

 超広角ズームレンズのドコが楽しいかといえば、被写体の遠近感がスゲく強調されること。その見え方は、ファインダーを覗いているだけで楽しいものだ。また、被写体までの距離やアングルによっても、その遠近感の強調され具合が逐一変わりまくるのが、これまた楽しい。例えばこんな感じ。


真正面から。遠近感の激強調はさほど感じられない。が、かなり近い位置からの撮影っス。超広角だが背景の歪みがさほど気にならない
3,008×2,000 / 1/40秒 / F5.6 / +0.7EV / ISO100 / 16mm
カメラの位置はやや上方で、ねこの顔に若干近づいた。それだけでずいぶん遠近感が強調される
3,008×2,000 / 1/40秒 / F5.6 / +0.7EV / ISO100 / 16mm
今度は顔の上方へグッとカメラを近づけた。遠近感が強調され、サイズ的バランスが大きく崩れる。が、この特有の見え方が楽しい
3,008×2,000 / 1/30秒 / F5 / +0.7EV / ISO100 / 16mm

 広角〜超広角レンズは、マクロレンズと通じる楽しさがあるように感じる。例えば35〜50mm相当あたり、それからちょっと先の望遠よりの90mmくらいまでは、被写体をどこから狙っても、さほど印象は変わらない。もちろん背景や影や明るさや、ってコトでは変わるが、被写体のサイズ感が大きく変わることはないし、そこに新鮮な発見をするわけでもない。

 広角〜超広角レンズの場合、ほんの少し被写体との距離を変えただけで、アングルを変えただけで、まるで違うイメージとなるから興味深い。平凡だった被写体が、いきなり新鮮に見えてくることが多々ある。

 マクロレンズ越しに見ると、それまで見えなかった微細だが美しい世界がファインダー内に現れる。その時の興奮と、広角〜超広角レンズの興奮は、なんかこー非常によく似ているような気がする。

 さておき、α SweetにAF DTズーム 11-18mm F4.5-5.6(D)を付けてファインダー覗いてるだけで愉快なんで、意味なくバシバシと、しかもねこばっかり撮ってる拙者なのであった。遠近感が強調された写真が撮れるだけで熱中できる俺って、わりかし単純だといえよう。


レンズはねこの顔の真ん前であり、AF駆動音に反応したねこがレンズをフカフカと嗅いじゃうので、超広角ねこ撮影は難しい
3,008×2,000 / 1/5秒 / F4.5 / 0EV / ISO100 / 16mm
カメラ位置を少し右にずらして撮影。ねこの前足が画面の端に来ただけで、レンズとねこの距離はほとんど変わっていないが、ねこの前足周辺における印象が激変する
3,008×2,000 / 1/3秒 / F4.5 / +0.7EV / ISO100 / 16mm

超巨大ねこっぽく写ったの図。しかしこのレンズ、よく見ると収差なんかも非常に少ない気がする。画面外側近くのボケなんかも自然でキレイかもしれない
3,008×2,000 / 1/5秒 / F4.5 / +0.7EV / ISO100 / 16mm

かなり高品位なレンズであるような気が

 ねこばかりではなく外でも写真を!! ということで、撮ってみたものをいくつか。……季節の変わり目&現在多忙中だったりするので、外で写真を!! と思ってもイマイチよいのが撮れてなくてご勘弁。


夕方のお寺。大きな香炉に膝を付けるようにして立って撮影した。自分の真下〜真正面上方までカバーできるのは超広角レンズのメリットであり、大きな楽しみだ
3,008×2,000 / 1/40秒 / F6.3 / 0EV / ISO100 / 16mm
28mm相当のレンズでも手前の草と上空および川の左右の広がりまで写すことができない。が、16.5mm相当で撮ると、目の前の光景を余裕で画面内に収められる。……上空を入れる意味はあんまりなかったケド
3,008×2,000 / 1/60秒 / F7.1 / 0EV / ISO100 / 16mm

何となくまとまったが、実はこれ以上カメラを花から遠ざけると、含めたくない背景(道路や側溝など)まで画面内に入る。広く写りすぎることは、超広角レンズの扱いにくさともなる
3,008×2,000 / 1/40秒 / F6.3 / +0.7EV / ISO100 / 16mm
19mm相当で撮影。距離感のあるダイナミックなイメージになった。不要な背景などをズームによりトリミング除去できるあたりは単焦点レンズよりお手軽
3,008×2,000 / 1/500秒 / F7.1 / +0.7EV / ISO100 / 19mm

 でまあAF DTズーム 11-18mm F4.5-5.6(D)でイロイロと撮って、おもしれ〜!! とかいってるわけですけど、恐らくたぶんこの超広角ズームレンズの面白さって、文章でも写真でもあんまり伝わらないのだろうと思う。結局、このレンズ付けて、ファインダー覗いて、レンズの向きや被写体との距離を変えないと、超広角の世界がどんな感じなのかピンと来ない。ので、たぶん、わーおもしれ〜見て見てこのサンプル!! とか思ってんのは、その撮影現場に居て、肉眼とレンズ越しの光景のギャップにソソられ、写真撮った俺だけかもわからん。

 ところで、撮影後に各画像を細かく見ていたら、やっぱこのレンズって高品位ちゃいますのん? 言うたら、ええレンズとちゃいます? とか思ったわし。例えばこういう写真を見ても、それがちょっとわかったりする。


ド逆光でもフレアがほとんど見られない。超広角レンズには有り難い性能だと感じる
3,008×2,000 / 1/640秒 / F10 / -0.7EV / ISO100 / 16mm
ド逆光、ていうか太陽モロ入りでもフレアがほとんど見られない(目立たない)上に、ゴーストの出方もキレイに思える
3,008×2,000 / 1/640秒 / F10 / 0EV / ISO100 / 16mm

 AF DTズーム 11-18mm F4.5-5.6(D)に関して、コニカミノルタの製品紹介ページには、「フレアを軽減し、超広角域で気になる球面収差とコマ収差を適正に補正する非球面レンズとAD(異常分散)ガラスを採用。ズーム全域でコントラストの高い、優れた描写性能を発揮する」とある。まあ、レンズのカタログとかにはよくある能書きだが、コレ、かなり真実味があるように思えた。

 いわれてみれば、確かにフレア(レンズ内の乱反射により写ってしまう虚像)が非常に少ない。つーか太陽モロ入りとかの写真撮っても、たまーにしかフレア(しかも薄くて目立たない)に気づかない。画像のクリアさ・シャープさも、なるほど球面収差が少ないからだと言われれば納得できる。それから実際に画面外側近く(周辺画像)も滲みづらい。絞り開放時(っつってもF4.5)に自然なボケ味が得られるのは、コマ収差が少ないからなのか。

 とか、半分くらい、レンズオーナーとしての“買ったからよいモノと思いたい感覚”を含んだ納得のしかたをしているが、いや、でも、かなり久々かもしんないっスよ、超が付くクラスの広角レンズで、写真から「このレンズってイイんじゃん!?」とか思ったのは。まあ、どういう写りをするレンズがよいレンズなのかは、撮る人の感覚によるが、AF DTズーム 11-18mm F4.5-5.6(D)は広角ファンにはけっこー有り難い要素が多い超広角ズームレンズであるよーな気がしてならない。



URL
  コニカミノルタ
  http://konicaminolta.jp/
  製品情報(α Sweet DIGITAL)
  http://konicaminolta.jp/products/consumer/digital_camera/a_sweet_digital/
  製品情報(AF DTズーム 11-18mm F4.5-5.6D)
  http://konicaminolta.jp/products/consumer/a-lens/dt/11-18.html
  レンズ交換式デジタルカメラ機種別記事リンク集(α Sweet DIGITAL)
  http://dc.watch.impress.co.jp/static/link/dslr.htm#a_sweet
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( スタパ齋藤 )
2005/10/05 00:45
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