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リコー Caplio GX8【第7回】 |
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Reported by
ケニー・オブライエン
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購入してセットアップしている段階では、今まで同様に「コンパクト機だから手軽なんだろう」程度に考えていた。ところがいざ旅先で撮ってみると、思わぬ失敗作を量産している。こんなに小さいボディにこんなにポテンシャルが詰まっているなんて思わなかった私が甘かったのだ。しかし基本的にプラス思考なので、だったら失敗しないように撮ればいいじゃないかと思う。失敗したら、どうしたら防げるか考える。カメラまかせでそこそこきちんと写るコンパクトデジカメが多い現在、撮影者の判断を必要とし、受け入れてくれるCaplio GX8は極めて個性的な機種だろう。 使っているうち気になる部分も出てきた。ボディの剛性はいい。グリップもしっかりホールドできる。バッテリー室のふたも厚みがある。しかし、バッテリーのふたがほんの少しだけ浮いていてるためか、グリップをしっかりにぎるとブヨブヨとした感触が伝わる。これがとても残念だ。 おそらくふたと本体の接合面のわずかな隙間が原因で、ふたがしっかりしている分、バネヒンジの弾力を少し感じるのだろう。ふたと本体がしっかり閉まれば問題ないと思われるので、何かをはさんでバッテリー室を密閉に近い状態にできれば解決するかもしれない。
これまで35mm判換算で28mm相当の画角にばかり言及してきたが、レンズ自体の描写もいい。リコーといえば、銀塩コンパクトカメラの名機「GR1」だ。もちろん、Caplio GX8にGR1のレンズが使われているわけではないが、広角端でF2.5という明るさからか、開放時には想像以上のボケ味が得られた。 また、3,264×2,448ピクセルの最低圧縮Fineモードで撮ったものをプリントしてみたところ、これが想像以上の仕上がりだった。35mm判では少々難しいサイズでも、相当きれいにプリントできる。実は先日、新しいインクジェットプリンタを買ってしまった。せっかく高画素で撮ったのだから、プリントして楽しまない手はない。Caplio GX8を買ったことで、撮ること、さらに結果を楽しむことにどんどん欲が出てきたようだ。 まだまだ試せていない機能もある。北海道ではマクロ撮影に熱中しすぎて連写機能を試さなかった。シーンモードもまだひとつしか使っていない。ホットシューを装備しているから外部ストロボでのバウンス撮影もやってみたい。動画もちょっとくらいは試してみたい。というように、Caplio GX8での“To Doリスト”ができそうである。 これらには次の旅で挑戦したいと思っている。全部は無理かもしれないが、それぞれの機能を使うとどのように撮れるのか、考えるとワクワクする。最終回は中国の広州に出かける予定だ。
■ ＵＲＬ リコー http://www.ricoh.co.jp/ 製品情報 http://www.ricoh.co.jp/dc/caplio/gx8/ ■ 関連記事 ・ リコー、800万画素CCD採用の広角ズーム機「Caplio GX8」（2005/04/26） （ ケニー・オブライエン ） 2005/07/19 00:01
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