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【特別編・第1回】ニコン D50 ダブルズームキット
発売日前日に入手、ファーストインプレッション

Reported by 本誌:田中 真一郎


 ニコン D50の発売日は6月29日とアナウンスされてきた。が、D50の予約を入れておいた量販店から「28日以降にお引取りいただけます」と連絡があったのは27日のことだった。一部の店では25日頃からD50を販売していたという話も聞いていたので、もしかしたら早めに手に入るのではないかと期待していた。

 予約していたのはD50のブラック、ダブルズームキットだ。製品の性格上、シルバーのほうが似合っていそうだし、ブラックのニコンボディは編集部周辺に山ほどある。しかし、D50は編集部のニコンマウントのテスト機としても使われることになっている。様々な既存のレンズを着けたとき、ブラックのほうが絵的によいだろう、ということでブラックボディを選択した。

 ダブルズームにしたのは、DXニッコール初の望遠ズームに興味があったのと、取材時に望遠が必要になったときを考慮してのことだ。

 28日の昼すぎに量販店に赴き、横長の化粧箱に入ったD50を受け取った。EOS Kiss Digital Nや*ist DSなど、昨今の低価格デジタル一眼レフの箱は小ささい。同じように小さな箱を想像していたのですこしびっくりしたのだが、レンズが2本入っていることを考えれば妥当な大きさかもしれない。箱を開けると、D50と18〜55mmが一緒に入った「レンズキット」の箱と、55〜200mmの箱が出てくる。価格は139,800円。10%のポイント還元付きだった。


ダブルズームキットの箱 中にはレンズキットと55〜200mmの箱が入っている

 箱から取り出したD50は、これまでD100を使ってきた筆者には小さく、軽く感じられた。が、編集部のキヤノン Kiss Digital Nと並べてみると、高さと幅がやはり大きいし、仕様では奥行きもD50のほうがある。重量は、D50のほうが軽く感じられたのだが、仕様ではKiss Digital Nが485g、D50が約540gとなっている。Kiss Digital Nはグリップが細く短いので小指以外の4本の指で重量のほとんどを負担するのに対し、D50は太く長いので5本の指で支えることになる。この違いが重量感に現れたのかもしれない。

 ボディの表面はD100やD70でおなじみの処理が施され、グリップ部には同様にシボが刻まれる。高級感はないが、安っぽいわけでもない。値段相応といったところか。

 バッテリーもD100、D70と同じ「EN-EL3」だが、充電器はD100、D70が「MH-18」であるのに対し、D50にはやや小さな「MH-18a」が同梱される。このほか、セルフタイマーやリモコン使用時に接眼部から光が入り込むのを防ぐためのアイピースキャップ、ストラップ、ビデオ出力ケーブルとUSBケーブル、PictureProjetc 1.5のCD-ROM、マニュアル類が付属する。


ダブルズームキットの中身 太く長く握りやすいグリップ。初めて電源を入れると、上面液晶には「Clock」の文字が表示されて、時刻あわせを促される

2型液晶に大きな文字でメニューは見やすい 付属する充電器「MH-18a」(右)は従来のMH-18(左)より若干小さくなった

 ダブルズームキットに付属するのは「AF-S DX ズームニッコール ED 18〜55mm F3.5〜5.6G」と、「AF-S DX ズームニッコール ED 55〜200mm F4〜5.6G」だ。18〜55mmはエントリー向けデジタル一眼レフの標準ズームとしてはおなじみの焦点距離だが、製品名にあるとおり超音波モーターやEDレンズがおごられている。

 オートフォーカス(AF)とマニュアルフォーカス(MF)の切り替えスイッチも鏡胴に用意されているが、AF後にスイッチ切り替えなしでMFをするための「A/Mモード」はない。また、マニュアルフォーカスはレンズ先端のごく狭いピントリングで行なう必要があって、距離指標もない。ズームリングは幅が広く操作しやすいが、トルクはひたすら軽い。フードも付属しない。このへんはこのレンズが安価なエントリー向けの製品であることを思い出させるところだ。

 フォーカスモード切替スイッチやピントリング、ズームリングについては、55〜200mmでも同様だが、こちらには花形フードとレンズを収納するポーチが付属していて、ちょっとお買い得な気分だ。細かいことだがリアキャップは、18〜55mmには白い簡易版のものが付いているのに対して、55〜200mmには黒くて頑丈な、他のニッコールレンズと同様のものが付いている。普段は18〜55mmをD50に付けておき、適宜55〜200mmに交換するという使い方を前提とすれば、頑丈なリヤキャップやポーチは1つずつあればいいわけだ。


上が55〜200mm、下が18〜55mm。ピントリングとズームリング、フォーカスモード切替スイッチなどが同様 55〜200mmにはフードとポーチが付く

 さて、10%のポイント還元で、ニコンがオプションとして用意している1GBのSDメモリーカードも購入した。価格は17,800円だから、還元されたポイントに3,820円を足したことになる。

 このメモリカードはD50のプロモーションイベントなどにも展示されており、D50と同時の発売とされていた。ということはやはり29日が正式な発売日なのだが、だめもとで聞いてみたら店の奥のほうから出てきた。


ニコン純正SDメモリーカードのパッケージ ラベルもニコンカラー

 カードのラベルや箱にあるとおり、メモリカード自体はサンディスクのUltra IIだ。転送速度20MB/secの製品も出ている今、10MB/secのUltra IIは見劣りがするかもしれない。が、転送速度20MB/secの恩恵をPCへの転送時にも受けようと思ったら、32bitバスのアダプタが必要になる。D50の連写能力はUltra IIでも十分生かせるし、20MB/sec製品の価格やアダプタへの追加投資を考えれば、D50のようなエントリークラスにはUltra IIが最もフィットするように思える。

 ならばわざわざニコン純正品でなくても、サンディスクが発売しているUltra IIでもいいではないか、ということになるのだが、店頭ではUltra IIの1GB品がなかなか見当たらない。ことSDメモリーカードは、高速で容量の大きいものほど入手しにくい傾向があるから、ニコン純正品には「すぐに手に入るUltra II」としての価値がある。

 また、どうやらサンディスクの製品よりも安い。ニコン版には512MBもあるのだが、サンディスク版の512MBの店頭価格が10,800円であるのに対し、ニコン版は9,800円である。普通はメーカー純正品のほうが高いものなのだが、これは意外だった。「メモリカードまでわざわざニコンで揃えなくても」という揶揄は、ニコン版Ultra IIには当たらないようだ。いずれ、ニコン版Ultra IIの実力についても検証する予定である。

 というわけで待望のニコン製小型軽量デジタル一眼とニッコールレンズの新製品の第一印象は、コストダウンの努力は伺えるものの、同社製品ならではの重厚感もあって、悪くない。これから数カ月のD50との生活が楽しみになってきた。7月から毎週木曜日に、レポートをお届けする予定だ。



URL
  ニコン
  http://www.nikon.co.jp/
  製品情報
  http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/digital/slr/d50/index.htm

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( 本誌:田中 真一郎 )
2005/06/29 00:00
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