デジカメ Watch
最新ニュース

富士フイルムFinePix F10【第4回】
ISO1600は実用的か

Reported by 大原 雄介


 さて、FinePix F10の最大のウリは、ISO1600による超高感度である。このクラスになると、普通に考えれば「使い物になるの?」という感じ。実際E-1でもISO800あたりまではともかく、拡張感度設定のISO1600以降はノイズが物凄くて使い物にならない。これに対しFine Pix F10はISO1600までを「実用」と謳っている。

 となると、まずはISO1600がどこまで使い物になるかという話だが、これが意外に現実的なのである。まずは感度をISO80〜1600まで変えながら撮影してみたところ、ISO1600だからノイズが多いといった話は皆無で、現実的に使えることがわかった。さすがにISO1600では、暗いところにちょっとノイズが目立ってくるが、このレベルなら合格といって良いだろう。

※作例のリンク先は、撮影した画像データをコピー後にリネームしたものです。クリックすると別ウィンドウで表示します。

※キャプション内の撮影データは、画像解像度 / 露出プログラム / ISO感度 / 絞り値 / シャッター速度 / 露出補正値 / ホワイトバランス / 焦点距離です。


【ISO80】2,048×1,536 / プログラムAE / 80 / 3.7 / 1/16秒 / 0 / オート / 14.1mm 【ISO100】2,048×1,536 / プログラムAE / 100 / 3.7 / 1/19秒 / 0 / オート / 14.1mm 【ISO200】2,048×1,536 / プログラムAE / 200 / 3.7 / 1/40秒 / 0 / オート / 14.1mm

【ISO400】2,048×1,536 / プログラムAE / 400 / 3.7 / 1/78秒 / 0 / オート / 14.1mm 【ISO800】2,048×1,536 / プログラムAE / 800 / 3.7 / 1/150秒 / 0 / オート / 14.1mm 【ISO1600】2,048×1,536 / プログラムAE / 1600 / 3.7 / 1/320秒 / 0 / オート / 14.1mm

 問題は、これがストロボ発光を禁止する「ナチュラルフォトモード」や、プログラムモードなどでの手ブレ防止の役にたつか、である。まずはナチュラルフォトモードをみてみよう。

 下の作例2つは、IDF Japanで比較的近距離からIntelのDon Mcdonald副社長を撮影したもの。左がAOTOで強制ストロボ発光、右がナチュラルフォトモードである。会場が暗かったこともあり、ISO100以下ならストロボ必須の環境であるが、近距離とあってPhoto07では背景がやや白飛び気味だし、見事な赤目になった。これに対しナチュラルフォトモードは自然な色調になっており、赤目にもなっていない。これなら十分実用的だ。


2,048×1,536 / プログラムAE(ナチュラルフォト) / ISO800 / 4.7 / 1/100秒 / 0 / オート / 20.1mm 2,048×1,536 / プログラムAE / 1600 / 4.7 / 1/68秒 / 0 / オート / 20.1mm

 同じくIDF JapanでMooly Eden副社長をもうちょい離れたところから撮影したもの。もともと暗いシーンのためか、少々アンダーになっている。何とかしたいところだ。

 そこで、人物モードでストロボを強制発光にしたのが右下の画像である。今度は明るさは十分だし、その割に色調もおかしくない。しかし、自動的に感度がISO800に落ちてしまい、シャッター速度も1/48秒から1/22秒に下がった。その結果、遅すぎて被写体ブレが出てしまうあたりが、なかなか上手く行かないものである。


2,048×1,536 / プログラムAE(ナチュラルフォト) / 1600 / 5 / 1/48秒 / 0 / オート / 24mm 2,048×1,536 / 人物モード / 800 / 5 / 1/22秒 / 0 / オート / 24mm

 最大ISO1600までゲインアップするナチュラルフォトモードをもってしても、筆者が撮影する発表会のような相当暗い状況だと、被写体ブレがでる可能性も高い。ならばマニュアルモードでシャッター速度を固定して被写体ブレを防ぎ、暗いのは我慢……ということはできない。なぜならFinePix F10のマニュアルモードは、露出補正、測光、ホワイトバランス、AFモードのみ設定可能だからだ。

 では暗くすればシャッター速度が稼げるか……と露出補正で-2EVにすると、絞りが最大になるだけでシャッター速度は遅いまま。逆に明るくすると、シャッター速度がさらに遅くなり、なかなか思うような撮影ができない。

 つまるところ、ISO1600は使い物になるが、過度の期待を抱いてはいけないということだ。


明るいと何の問題もないナチュラルフォトだが……
2,048×1,536 / プログラムAE(ナチュラルフォト) / 80 / F4.5 / 1/400秒 / 0 / オート / 8mm
あまりにも暗すぎるとさすがに被写体&手ブレが発生。
2,048×1,536 / プログラムAE(ナチュラルフォト) / 1600 / F3.2 / 1/7秒 / 0 / オート / 10.4mm


URL
  富士写真フイルム
  http://www.fujifilm.co.jp/
  製品情報
  http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixf10/


( 大原 雄介 )
2005/04/22 00:20
デジカメ Watch ホームページ
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。

Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.