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キヤノンEOS Kiss Digital N【第4回】 |
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Reported by
伊達 浩二
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EOS Kiss Digital N(以下Kiss)用のバッテリーグリップ「BG-E3」が3月26日に発売された。価格は16,800円。 本体と同時にヨドバシカメラの通販に予約を入れておいたので、発売日に到着した。通販価格は15,120円で、ポイントは10%還元だった。 BG-E3は奥行きのあるデザインなので、Kiss本体に装着すると、MF一眼レフにモータードライブまたはオートワインダーを付けたような懐かしい姿だ。色は黒だけなので、Kiss本体も黒の方が似合う。 バッテリーグリップという名称だが、縦位置グリップとしての性格が強い製品だ。本体には縦位置用のシャターボタンだけではなく、電子ダイヤル/AEロックボタン/AFフレーム選択ボタン/露出補正ボタンがすべて用意されており、横位置での撮影とまったく同じ操作性で縦位置が撮影できる。 しかも、グリップ部分はラバーコートされた質感にすぐれたもので、このままで横位置が撮影できれば、と思うほどだ。少なくとも、縦位置に構えているか、横位置に構えているか、分からなくなる怖れはない。それぐらい感触が異なる。ボディの長辺なので長さも十分にある。 横位置に構えたときでも、多少の恩恵はある。グリップが一体感を持った形で延長されているので、手が大きくて小指が余ってしまっていた人には、ぜひお勧めしたい。
バッテリーグリップとしては、Kiss本体と同じNB-2LHを2つまで内蔵できる。当然、撮影可能枚数は増え、メーカー公称値で常温約600枚、摂氏0度でも約450枚の撮影が可能としている。なお、非常用という位置付けながら単三乾電池を使用するためのマガジンも付属する。 私自身の撮り方では、NB-2LHを1つ内蔵した標準の状態でも、ほぼ2日間撮影してまだ余っているという感じなので、バッテリ強化の必要性はあまり感じない。バッテリ交換がしにくい環境や、消費電力の大きなISレンズやMicrodriveなどを必要とするヘビーユーザーには恩恵だろう。 当然のことながら、バッテリーグリップ自体やバッテリが増えることで、重量の増加は避けられない。Kiss本体に標準レンズ、バッテリーグリップとNB-2LHを2本という状態では1kgを越えてしまう。ストラップなどをつけた状態で約1.1kgだ。 それでも、縦位置撮影の多い人、ヘビーな周辺機材を使いバッテリに不安のある人、Kissの小指余りのグリップにどうしてもなじめない人、Kissが軽すぎて手持ちで望遠レンズを使うのに不安な人、などには絶対のお勧めだ。 普通にカメラを構えると横位置になることや、PCで見るときの都合で、つい縦位置撮影は少なくなってしまいがちだ。写真の幅を広げるために、縦位置の練習をするのにもいいかもしれない。 ■ ＵＲＬ キヤノン http://canon.jp/ 製品情報(EOS Kiss Digital N) http://cweb.canon.jp/camera/eosd/kissdn/ 製品情報(BG-E3) http://cweb.canon.jp/camera/eosd/kissdn/catalog/index12.html （ 伊達 浩二 ） 2005/04/18 00:01
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