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ペンタックス *ist Ds【第6回】
単焦点レンズでサンフランシスコをスナップ

Reported by 元麻布 春男


左からFA28mmF2.8AL、DA18mmF3.5〜55mmF5.6AL、AF28-300mm F/3.5-6.3 XR Di。フィルター径もそれぞれ順に49mm、52mm、62mmで、ボリューム感がかなり違う
 仕事として撮る写真は、基本的にタムロンのAF28-300mm(A061)1本で行くと決め、実際にIDFの取材をそれで済ませた。筆者にとって、仕事の道具としてみたA061に特に不満はないのだが、非仕事の道具として見ると不満がないわけではない。その最大のものは、大きくて重い、ということだ。

 もちろん、望遠を重視する仕事の道具として見れば、A061より小さくて軽いレンズは、ほぼあり得ない。これだけコンパクトな11倍ズームレンズがほかにないことは分かっている。だが、ふだん街に出かけたりする時に使うレンズとしては、やっぱりちょっと大きくて重く感じる。というわけで、価格を重視しつつ*ist Dsにマッチする小型軽量な単焦点レンズを1本用意することにした。

 そう考えたのは良いけれど、実際に店頭に行って驚いたのは、上の条件に合致するレンズの在庫が極めて薄くなっていることだ。APS-Cで常用するにはちょっと焦点距離が長めだが、価格的にはバッチリだった「FA50mm F1.8」のように、ちょうど*ist Dsが発売になったタイミングでディスコンになってしまったレンズがあったのは不幸な偶然(?)だが、それ以外のレンズも在庫状況はあまりよろしくない。

 ならばと中古もザックリ調べてみたが、新し目で程度の良いものは、こちらもかなり在庫が薄くなっている。どうやら*ist Dsの発売が、手ごろ価格のKマウントレンズの在庫を払底させたようだ。


FA28mmを取り付けた*ist Ds。かなりコンパクトな印象になる
 結局、焦点距離的にA061とかぶる点が最後までひっかかったものの、価格と在庫を重視して、FA28mm F2.8AL(重量185g、全長40.5mm)を購入した。20mmあるいは24mmだと良かったのだが、ペンタックスの場合いずれも標準価格が7万円台に跳ね上がってしまう。24mm(FA★24mmF2AL)の場合、画質重視の星付きレンズということもあって、サイズ的に大きく重い(重量405g、全長65.5mm)という事情もある。筆者の場合、キットレンズであるDA18mmF3.5〜55mmF5.6AL(重量225g、全長67.5mm)より大型のレンズは買いたくないという事情もあった。この原稿を書くためにデータを調べて見たが、全長はともかく重量についてはキットレンズが極めて軽量にできていることがわかった。

 ちょっと値は張るが、今ならDA40mmF2.8 Limited(パンケーキ)という選択肢もある。が、筆者が購入した時点ではほかに選びようがなかった。2万円台で購入可能なお手ごろ単焦点レンズというと、FA28mmか、FA50mmF1.4しかなかったし、価格的に差がなければFA28mmの方が焦点距離的に使いやすいかな、と考えたのである。同じように思う人が多いのか、某大型量販店のWeb通販サイトでは、FA28mmは次回入荷未定のため現在販売休止中となっている。この状況では、逆にDA40mmしか選択肢がないような気もする。

 こうして購入したFA28mmを、今回のIDFに持参した。IDFの終了後の3月4日、1日だけサンフランシスコに滞在し、ちょっと写真でも撮ってみるか、ってなつもりである。が、普段しないことをしようとしたからか、見事に朝から雨。何とかお昼ごろにはほぼ上がったものの、時々小雨のパラつく冴えない1日となった。どちらかというと筆者は晴れ男の類で、出先で傘が必要になることは滅多にないのだが、こればっかりはしょうがない。とりあえず、買い物がてら出かけたものの、傘が手放せない1日だった。1枚目の写真はこの日に撮った1枚だが、パームツリーも寒々しい。カリフォルニア気分もだいなしだ。

 翌3月5日はもう帰国する日。空港への移動をしなければならないが、この日は朝からきれいに晴れ上がった。出発までの小1時間、ちょっと撮影に出かけることにした。

 とりあえずMarket St.をバスで北に向かい、フェリーターミナルまで出かけると、土曜日ということもあってか、広場(フェリープラザ)ではファーマーズマーケットが開催中だった。サンフランシスコには何度となく来ているが、朝っぱらからこんな所をうろついたのは初めて。近郊の農家の方が、ハーブ、花卉類、野菜などの農産物、さらにはオリーブオイルやジャムといった加工品を持ち寄っていた。検疫のため、農産物を持ち帰ることはできないが、その場で揚げてくれる採れたてのアスパラガスは美味だった。

作例のリンク先は、撮影した画像データそのものです(ファイル名のみ変更してあります)。縦位置のものは、サムネールのみ回転していますが、拡大画像はあえて回転せずに掲載しています。


サンフランシスコのメインストリート、Market St.を走るラインFのストリートカー(ミュニメトロ)。サンフランシスコといえば有名なのはケーブルカーだが、全米各地のクラシックな路面電車を集めたラインFも捨てがたい。ラインF以外のミュニメトロは近代的な2両編成のライトレールが、市街地では地下を走っている。バックが晴天で太陽サンサンなら、ステレオタイプなカリフォルニアの写真になったハズだったのだが
FA28mmF2.8AL / ISO200 / 1/250 / F6.7 / プログラムオート / ナチュラル(彩度:標準、シャープネス:標準、コントラスト:やや強) / ホワイトバランスオート
フェリープラザで開催されていたファーマーズマーケット。朝8時くらいだが、それなりににぎわっていた
FA28mmF2.8AL ISO200 / 1/250 / F6.7 / +0.5 / オートピクチャーモード標準(鮮やか)

ファーマーズマーケットで売られていたラベンダー。プログラムオートのナチュラルで撮ったこともあるが、もう少し解像感が欲しい気がする。シャープネスを1段上げておくべきだったかも。にしても、紫の発色は難しい
FA28mmF2.8AL / ISO200 / 1/250 / F6.7 / -0.5 / プログラムオート / ナチュラル(彩度:やや強、シャープネス:標準、コントラスト:やや強) / ホワイトバランスオート

FA28mmF2.8AL / ISO200 / 1/125 / F4.5 / オートピクチャーモード風景(鮮やか) / オートホワイトバランス FA28mmF2.8AL / ISO200 / 1/125 / F4.5 / プログラムオート / ナチュラル / オートホワイトバランス
この2枚はほぼ同じ時間、同じ場所でのストリートカー。違いは左がオートピクチャー風景の鮮やかモード、右がプログラムオートのナチュアルモードだということ。左は明らかにシャープネスが効いているのが分かるが、通常はこちらの方が好まれるのではないかと思う


URL
  製品情報(*ist Ds)
  http://www.digital.pentax.co.jp/ja/35mm/ist-ds/


( 元麻布 春男 )
2005/03/14 15:21
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