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キヤノンEOS 20D【第7回】
イルミネーションをISO800で手持ち撮影

Reported by 奥川 浩彦


 今回は2004年に撮ったクリスマスイルミネーションを報告。掲載は1月下旬だが、この辺の時差はご勘弁を。東京ほどではないものの、名古屋市内もいくつか電飾スポットがあるので撮影してみよう。

 まずは名古屋の中心街、栄から。オアシス21の恐竜像を手持ちで撮影する。バックにテレビ塔と水を張ったガラスの大屋根「水の宇宙船」が入るように広角で撮影する。18mm=35mm判換算で29mmなので、定石通りならシャッター速度1/30秒が切れれば手持ち撮影が可能だ。ISO感度を800まで上げ、液晶モニターを見ながら明るさを調節し、シャッター速度1/60、絞りF4に設定して撮影。手前の立入禁止の看板や屋根のパイプなど、ノイズの目立ちそうなところもそこそこ許容範囲だ。

 次は街路樹などに飾られた電飾を手持ちで撮影。焦点距離は200mmだ。絞り開放のF2.8、ISO800で撮影すれば、シャッター速度1/500秒でいけそう。ここでも液晶モニターで確認しながら、最終的にISO400に落し、1/320秒で撮影した。絞り開放の望遠レンズなら、コンパクトデジカメとは一線を画する絵が撮れる。

 3カ所目は名古屋駅。市民に最も知られているJRセントラルタワーズのイルミネーションだ。とはいえ2004年は内容的に不評。以前までのド派手な装飾から一転、単色の超地味なデザインになってしまった。もちろん「綺麗!」って声も聞こえるが、多くは「地味だよね」、「寂しいー」とイマイチ評判がよろしくない。おかげで2003年ほどの混雑はなく撮影は楽だった。

 ここも手持ちで、と思ったが、JRセントラルタワーズを背景に入れるため三脚を立てて撮影することに。マニュアル露出で何枚か撮り、背景のタワーが微妙な明るさに写り込む設定を探す。シャッター速度1/4秒、F5.6に決定し、変化するイルミネーションのタイミングを見て撮影。その後イルミネーションだけのカットもF7.1に微修正し撮影終了。本日の最終撮影ポイントに移動だ。

※作例のリンク先は、撮影した画像データをそのままコピーしたものです。クリックすると撮影した画像が別ウィンドウで表示されます。

※キャプション内の撮影データは、画像解像度(ピクセル)/ISO感度/露出モード/絞り値/露出時間/露出補正値/ホワイトバランス/焦点距離です。


オアシス21の恐竜像。2,336×3,504 / マニュアル / ISO800 / F4 / 1/60秒 / 0 / オート / 18mm 広小路通り。3,504×2,336 / マニュアル / ISO400 / F2.8 / 1/320秒 / 0 / オート / 200mm

JRセントラルタワーズを入れて撮影。三脚を使用。3,504×2,336 / マニュアル / ISO400 / F5.6 / 1/4秒 / 0 / オート / 18mm 名古屋港のスターライトレビュー。2,336×3,504 / マニュアル / ISO100 / F5.6 / 1秒 / 0 / オート / 25mm

 最後は名古屋港。「スターライトレビュー」という名のイルミネーションで、音楽と同期して光り方が変化する仕組みだ。高さ15mのツリーは今日見た中で一番綺麗だと思う。ここも右側に建つポートタワーを入れるため、三脚を立てて撮影することに。名古屋駅のJRタワーズ同様、ポートタワーが微妙な明るさで写るようマニュアルで露出設定する。今度はISO100まで下げ、シャッター速度1秒、F5.6を選択。イルミネーションの変化する光景を何パターンか撮影して終了した。

 でき上がりはISO800の手持ち撮影もそこそこの画質だし、三脚を立てて撮影した画像もノイズが少なく問題はなさそうだ。シャッター速度と絞りを細かく設定できるこの手の撮影は一眼レフの得意分野だ。加えて、撮影スタイルに合わせてISO感度を可変でき、即座に液晶モニターで確認できるデジイチは、イルミネーション撮影には強力なアイテムといえよう。



URL
  キヤノン
  http://canon.jp/
  製品情報
  http://cweb.canon.jp/camera/20d/
  オアシス21
  http://www.sakaepark.co.jp/information/water.html
  JRセントラルタワーズ
  http://www.towers.co.jp/
  スラーライトレビュー2004
  http://www.port-authority.minato.nagoya.jp/topics/starlightreveu2004/


( 奥川 浩彦 )
2005/01/26 00:47
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