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オリンパスμ-mini DIGITAL【第6回】
生活防水を信じて雨の日に撮影

Reported by 編集部


今回は使わなかったが、別売で水深3mまでの水中ケースもある
 μ DIGITALシリーズの伝統のひとつが「生活防水機能」だ。μ-mini DIGITALにもJIS4等級相当の生活防水が施されており、取扱説明書には4等級について「いかなる方向からの水の飛沫を受けても有害な影響がない」と説明がある。水中に浸すことは無理だが、軽い雨や雪程度なら問題なさそうだ。

 というわけで、以前より試したかった雨中の散歩兼スナップ撮影を試みた。小雨が降る中、レインコートに長靴で出発。

 最初に考えていたのは、本体をポケットに入れて歩き、気になるものがあれば取り出して撮るというスタイル。しかし寒かったこともあり、そのうちポケットの中で本体内部が結露しないか心配になってきた。実際、ポケットから取り出すと液晶モニターが曇っていることが多い。ネックストラップで首から下げ、レインコートの前でブラブラさせても良いが、借り物のボディにガンガン雨が降りかかるのは多少気が引ける。

 そこで、本体と両手を長めのタオルでぐるぐる巻きにして歩くことに。何分、雨の日のスナップ撮影は初めての挑戦なので、思わぬことでも試行錯誤が必要になる。それにしても両手をタオルで巻き、さらにレインコートのフードをかぶった私の姿は、どことなく移送中の容疑者に見えたことだろう。

 雨の日の撮影は初めてなので、普段なら撮らないものにもついカメラを向けてしまう。ごく普通のものがツヤを増したり、重々しくなるのが面白い。壁にできた染みも情緒深い。こうしたささやかな変化が特別な装備なしに楽しめるのも、生活防水あってのことだ。ほぼ3時間にわたり雨の中をうろついたものの、カメラに特に障害は出ていない。

 ただし、シャッター速度を任意に変更できないので、雨を止めたり流したりする表現は難しい。また、雨の日は昼間でも暗く、ISO感度を100や200に上げて対応したものの、いつもより手ブレ率は高かった。装備が増えるのは気が重いが、今回こそは三脚がないことを後悔。場合によっては水の反射がきつく、白飛びが気になることも多い。そのためいつもよりマイナス補正に頼った。その結果なのか、雨降りらしいしっとりした感じが出たと思う。なお、ホワイトバランスはオートまたは曇りのままでほとんど違和感を感じなかった。

 また、雨中ではカバーを開ける動作、例えばxDピクチャーカードやバッテリーを取り替える作業ができない。喫茶店など屋根のある場所に飛び込めば済む話だが、ずぶ濡れで入店するのも気が引ける。なるべく大容量のカードとフル充電のバッテリーをセットしておいた方が良いだろう。貸出機の場合、フル充電ならSHQで100枚強で残量警告が出る。バッテリー1個分を撮りきるなら、xDピクチャーカードはSHQで100枚弱の256MBがちょうど良いようだ。

※作例のリンク先は、撮影した画像データをそのままコピーし、リネームしたものです。クリックすると撮影した画像が別ウィンドウで表示されます。

※作例データは、記録解像度/露出プログラム/ISO感度/絞り値/露出時間/ホワイトバランス/焦点距離です。


2,272×1,704 / プログラムAE / ISO100 / F3.5 / 1/20秒 / -0.7 / 曇り / 5.95mm 2,272×1,704 / プログラムAE / ISO64 / F3.7 / 1/50秒 / 0 / オート / 6.76mm


URL
  オリンパス
  http://www.olympus.co.jp/
  製品情報
  http://olympus-imaging.jp/lineup/digicamera/mjuminid/


( 編集部 )
2005/01/21 00:04
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