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オリンパスμ-mini DIGITAL【第5回】
コンパクト機の基本装備、シーンプログラムを試す

Reported by 編集部


上下キーを上にするとシーンプログラム選択画面へ。そのまま上ボタンだけで各プログラムを選択できる
 露出プログラムはオートだけのシンプルなμ-mini DIGITAL。手ブレ軽減のため「絞り優先AEがあれば」と思うことはあるものの、Exifに記された絞り値はF3.5とF10ばかり、しかもそのほとんどがF3.5という結果を考えると、たとえ絞り優先AEがあっても使い勝手に変化はなさそうだ。

 しかし、μ-mini DIGITALにはプログラムオート以外に、13種類もの「シーンプログラム」が選択できる。せっかくなので、面白い効果が得られるものはないか調べてみた。

 私の使い方で最も利用価値が高そうなのが「風景」。プログラムオートより絞ることがあり、若干コントラストと彩度も高くなる。少しだけ抜けが良く見えるが、変化はごくわずかで隠し味のように効いている。AFも作動するので、明るいときは「風景」のまま連続して撮影している。

 次に使えそうなのが「夕日」。絞りがプログラムオートと同一、シャッター速度が速くなり少しアンダーになる傾向。ヒストグラムは全体的にシャドウ側にシフトするが、レッドのみハイライト側を残す色調になるため、高輝度部分が特に赤っぽくなる。夕景だとなかなか印象的だ。

 「料理」も面白い。近距離でのストロボ光の青味を軽減するためだろうか、夕日と同様に若干赤くなる。撮影距離にもよるが、ストロボ使用時ならプログラムオートより自然な写真になる気がする。

 雪の日に使ったのが「ビーチ&スノー」。露出をプラス補正をしつつ、プログラムオートよりも青味を抜いてくれる。露出補正ならプログラムオートでもできるが、色味の補正が効果的なので、雪景色を撮るにはオートより向いている。「ビーチ&スノー」に露出補正をかけることも可能だ。

 少々期待外れだったのが「打ち上げ花火」。AF動作がないことから、スナップ用に常用しようと考えていたからだ。しかし撮影結果は、パンフォーカスというより、ピントが微妙にあってないという残念なもの。露出はアンダーになり、ストロボは強制OFFとなる。なお、2005年12月発売の上級機のμ-40 DIGITALから「打ち上げ花火」は姿を消している。

 以上、試したものはどれも「なるほど」と思わせる工夫が感じられ、シーンプログラムも調べると結構面白い。なお、プログラムオートからシーンプログラムに変えてもISO感度設定は引き継がれ、「ISO感度オート」時の増感アルゴリズムもプログラムオートと同様、ISO64からほとんど増感しない。前回と同じ愚痴になるが、少しでも暗ければ「素直にストロボを使え」ということなのだろう。

※作例のリンク先は、撮影した画像データをそのままコピーし、リネームしたものです。クリックすると撮影した画像が別ウィンドウで表示されます。


プログラムオート 風景 夕日

花火 プログラムオート 料理


URL
  オリンパス
  http://www.olympus.co.jp/
  製品情報
  http://olympus-imaging.jp/lineup/digicamera/mjuminid/


( 編集部 )
2005/01/14 00:39
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