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キヤノンEOS 20D【第4回】
デジイチ+外部ストロボで簡単小物撮り

Reported by 奥川 浩彦


会社での物撮りの風景
 筆者の本業は会社勤めであり、自社製品の広報宣伝を担当している。ライターはあくまでも副業だ。所属会社が社員3人の零細企業(ベンチャーともいう)ということもあり、製品写真は自らデジカメで撮影している。EOS-20Dの主な購入目的はF1の撮影だが、以前から製品撮影のため「手元にデジタル一眼レフがあれば」とも思っていた。今週はプロ並みとは行かないが、雑誌掲載にそこそこ十分な写真の撮り方をご紹介しよう。

 もっとも、新製品の撮影に必ずしもデジイチが必要な訳ではない。筆者がこれまで使用していたのはオリンパスのE-10、その前はC-2500L。PC誌の新製品ニュースページ用なら1,600×1,200ピクセルの解像度で十分なので、撮像素子の画素数は重要ではない。ただし照明にはそれなりの工夫が必要だ。

 筆者が物撮り用に使うデジカメの選択基準は、外部ストロボをつなげられることと、絞りを調整できること。カメラ内蔵のストロボはレンズの少し横から被写体に直接ストロボ光を当てる。これだとどうしても影が出やすく、物によっては反射して不自然になる。そこで、外部ストロボを利用する。リフレクターで天井にバウンスさせることで、光が柔らかくなり自然な写りが得られるからだ。照射角度も変更できるので、少しずつ位置を変えるなどしながら気に入った絵を撮ることが可能だ。

 筆者はIT系企業の広報活動もお手伝いしていて、製品撮影も請け負っている。今回はマイタンの携帯電話型ミニチュアフィギュア「モバイルフィギュアコレクションII」の撮影だ。発売前の試作製品を撮影し、後からレタッチソフトでシール部分は合成する。そのため表示部のシールは貼っていない。バックペーパーを用意し、製品を並べる。三脚に20Dをセットして外部ストロボを延長ケーブルで接続する。レンズはやや望遠系を選択するとパースペクティブが目立たなくなるので50mm F1.8(35mm判換算80mm)を使用する。


ストロボ(サンパックauto4205G)、バウンスリフレクタ、延長ケーブル
 まずはテスト撮影。使用するストロボはサンパックの「auto4205G」。およそ20年前に購入したものだ。光量を微調整できるので、仕上がりを見ながら光量を変化させる。物撮りの際はできるだけ絞り込んで物の手前から奥までピントが合うようにしたい。この点、絞りが細かく設定できるデジイチは物撮りがしやすいと実感する。光量と絞りを20Dの液晶ディスプレイで仕上がりを確認しながら最適値を決定する。

 ストロボを発光する位置は影の方向を見ながら決める。同様に影の柔らかさはストロボと天井の距離で調節する。天井から離すとポワッとした柔らかい影となる。ここまでセッティングすればあとは本番のシャッターを切るだけだ。フィルム撮影と違いすぐにその場で確認のできるデジカメなら、最新の自動調光できるストロボでなくとも、さほど苦労なく撮影できる。

 今回の被写体は極めて細密に造り込まれている。筆者の肉眼では確認できない小さな文字も、20Dで撮影した画像を拡大して見ると手に持った実物以上に感動的だ。20Dの素早いレスポンスのおかげもあり、撮影作業は従来より快適に進む。画素数が全てではないが、800万画素で撮った画像はウキウキするほど綺麗で「デジイチ買ってよかった」と実感する。

 しかし撮影終了後、自宅のPCで画像を確認していると、重大なミスに気付いた。ゴミだ。撮像素子の前のフィルターに付いたゴミを発見。どのカットにも同じ位置に黒く点が付いている。確認のためレンズなしで撮影してみると、おおよそ同じ位置にゴミがある。ブロアーで取り除くことはできたが、撮像素子への埃の付着は思った以上にあっさり起こるものだと実感。結局、重要な撮影の前には必ずミラーアップし、ブロアーで掃除する必要があると認識した。

※作例のリンク先は、撮影した画像データをそのままコピーしたものです。クリックすると撮影した画像が別ウィンドウで表示されます。

※キャプション内の撮影データは、画像解像度(ピクセル)/ISO感度/露出モード/絞り値/露出時間/露出補正値/ホワイトバランス/焦点距離(35mm判換算)です。


20Dで撮影したモバイルフィギュアコレクションII。3,504×2,336 / ISO 200 / マニュアル露出 / F11 / 1/125秒 / 0 / オート / 50mm 実物大モックとの比較。3,504×2,336 / ISO 200 / マニュアル露出 / F13 / 1/125秒 / 0 / オート / 50mm

自宅での撮影。肉眼では読みづらいカメラ部の表記もはっきり見える。3,504×2,336 / ISO 200 / マニュアル露出 / F16 / 1/60秒 / 0 / オート / 55mm 参考までにゴミを確認するためレンズを外して撮影。矢印の先が目立つゴミ。3,504×2,336 / ISO 200 / マニュアル露出 / − / 1/250秒 / 0 / オート / −


URL
  キヤノン
  http://canon.jp/
  製品情報
  http://cweb.canon.jp/camera/20d/


( 奥川 浩彦 )
2005/01/05 00:02
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