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ロープロ「ステルスリポーターD550AW」

デジタル対応を果たした人気のショルダーバッグ

ステルスリポーターD550AW
 ロープロ2006年モデルの目玉は、ショルダーバッグ「ステルスリポーター」のリニューアルだろう。しかも今回は全モデルの型番に「D」が入り、デジタル対応を謳っているのが特徴。そのうち、2番目のサイズとなる「D550AW」には、今回からノートPC収納部が加わったというので、早速チェックしてみた。

 これまで、ノートPC収納部を持つステルスリポーターは、最大サイズの「ステルスリポーター650AW」に限られていた。650AW自体はシリーズの顔となる人気モデルで、その収納力とコストパフォーマンスから、アマチュアにもユーザーは多い。しかし、比較的大きめのサイズ(430×265×320mm)から、ノートPCの持ち運びを強いられるユーザーからも敬遠の声が聞こえたのも確か。そのため、ワンランク小さなサイズのD550AWに、ノートPC収納部が付いた意味は大きい。

 ノートPC収納部以外にも前モデル「ステルスリポーター500AW」との違いはいくつかある。これらは、新シリーズ共通の新装備でもあるので、まとめて紹介しよう。

 まず、前面フラップの留め具が2つから1つになった。もともと天面ジッパーからの機材の出し入れを想定するステルスリポーターシリーズにとって、あまり大きな意味はないように感じるが、実際に使ってみるととても便利。慣れれば担いだまま、留め具を確認せずに外すことができる。この変更は、次に紹介する前面向かって右のフォトビューア用ポケットの使い勝手にも関連する。

 フォトビューア用ポケットは起毛素材のトリコットで裏打ちされており、液晶モニターなど傷が気になるアイテムを入れるのに便利。ノートPCが入る650AW、550AWのユーザーにフォトビューアは必要ないかもしれないが、私は550AWを使っていた間、コンパクトデジタルカメラの収納に利用した。留め具が中央1箇所なので、蓋をしたまま取り出しやすい。


その辺りにあった機材をできるだけたくさん入れてみた フォトビューアー用ポケットの裏打ちは起毛素材のトリコット

標準で付属するメモリーカード入れ。CFでの利用が前提のようだ ノートPC収納部。14.1型液晶モデルがギリギリ入った

 さらにデジタル対応を強調するのが、12枚収納可能なメモリーカード入れの存在だ。2つ折りケースの片面に6枚、反対に6枚のCFを入れることができる。片側に未使用、片側に記録済みのCFを入れることを想定しているのだろう。バッグ本体に紐付けされたカラビナで留められており、ケースを別に用意するより安心感が高い。また、取り外し可能なポーチも付属し、ここには充電器やACアダプタなど、コインロッカー、またはチェックイン時間前のホテルのフロントに預ける当面必要のない小物を入れておくと便利だ。

 そのほか、カートのハンドルに通すためのトロリースリープも装備。ストラップも肩当て部が分厚くなり、肩への負担が減った印象だ。バッグのみの重量は2.4kg。

 シリーズの特徴となる天面ジッパーも健在。開け閉めが少し硬くなった印象だが、その代わりジッパー周りに止水装備が施されたらしい。もちろん、バッグ全体を覆うオールウェザーカバーも継承している。

 収納力もこのクラスとしては文句がなく、旅行中は大口径標準ズームレンズを付けた中級デジタル一眼レフカメラ、55-200mm F4-5.6クラスの望遠レンズ、60mmマクロレンズ、薄型のコンパクトデジタルカメラ、A4ノートPC、簡単な着替え、文庫本3冊などを詰め込むことに成功。もち歩いてはいないが、70-200mm F2.8クラスの望遠レンズもフードをさかさまにすれば縦にして入れることも可能だ。パッド入りの仕切りも少ない力で装着、取り外しが可能なので、あれこれレイアウトを考えるのが楽しかった。

 さて、D550AWのPC収納部は、A4ノートPCがギリギリ入る程度のスペース。14.1型液晶モニターを搭載するバイオノートZ(316×247.4×23.8mm)がなんとか収まった。パッドはしっかりしており、マジックテープで留めるフラップも設けられている。少々乱暴にかついだまま走ったとしても、カメラやレンズとの干渉はなさそうだ。PCを入れない場合は、地図や雑誌を入れるスペースとして活躍するだろう。


天面ジッパーは止水タイプになった 肩にかついだところ。思ったより横幅が大きい

 個人的に難点をあげるとすれば、バッグ全体のサイズが少々大きいこと。ある程度は覚悟していたが、500AWよりも一回り大きくなったのは残念。これなら、「大は小を兼ねる」でD650AWを狙うという手もある。特に、D650AWの同等の280mmという奥行きは、PC収納部のサイズもさることながら、天面ジッパーからプロ用デジタル一眼レフカメラ、またはバッテリーグリップをつけた中級デジタル一眼レフカメラを、楽に取り出すために採寸したかと思われる。数字からだと想像しにくいが、すれ違う人が明らかに私を大回りしてよけていることから、第三者からみると、かなり巨大に見えるようだ。

 かといって、ワンサイズ下の「ステルスリポーターD400AW」にはPC収納部がない。個人的な感想だが、来年はバッテリーグリップなしのミドルクラス、あるいはエントリークラスを想定したPC収納部付きのステルスリポーターをぜひ企画してほしいと感じた。


D550AW(左)とD500(右)の比較。以下同


URL
  ハクバ
  http://www.hakubaphoto.co.jp/
  ロープロ
  http://www.hakubaphoto.co.jp/lowepro/
  製品情報(ステルスリポーターD550AW)
  http://www.hakubaphoto.co.jp/lowepro/product/photojournalist/combos.html#48359

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Lowepro、ショルダーバッグ「ステルスリポーター」を一新(2006/04/24)


( 本誌:折本 幸治 )
2006/05/16 18:46
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