デジカメ Watch
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シグマ「EM-1480DG」

マクロ用リングストロボ久々の新製品

D70、MACRO 105mm F2.8 EX DG、EM-1480DGの組み合わせ
 シグマの「EM-1480DG」は、「マクロストロボ」と呼ばれる製品のひとつだ。カメラメーカー純正でも同様の製品をラインナップしており、アクセサリーカタログでその大仰な装着写真を見たことがあると思う。価格は発光部とコントローラー部に55mm径と58mm径のアダプタ2種類が付いて57,750円。この種の製品では久しぶりの新製品ということで、さっそく試してみた。

 現在、キヤノン用とニコン用が発売中で、発売日未定ながらコニカミノルタ、シグマ、ペンタックス用も予定されている。装着方法は、レンズのフィルター系にアダプターリングを介して発光部を、ホットシューに制御部を取り付ける。アダプターリングは58mm径と55mm径を同梱するが、別売で52/62/72/77mm径用のアダプターリング(各1,000円)も入手できる。

 各社のTTL調光にも対応し、キヤノン用はE-TTL、ニコン用はi-TTLに対応する。なお、ニコン純正のマクロスピードライト「SB-29s」では、TTLとマニュアル調光しか対応していない。今回はニコン用を借りてD70との組み合わせで試用した。レンズはシグマのMACRO 105mm F2.8 EX DG。

 調光モードは、TTL、TTL BL、マニュアル、マルチ発光、ワイヤレスTTL、ワイヤレスマニュアルなど。D2H、D70ならi-TTL、それ以外の機種ならD-TTLで利用できる。ストロボ側の調光モードはTTL BLにしておく。

 接写といえば「三脚を据えて撮るもの」と相場が決まっているが、マクロストロボを付けて手持ちでガシガシ撮影するもの面白い。環境にもよるが調光精度は高く、そのままの設定でほぼジャストの光量になる。もちろん、レンズ鏡胴によるケラレはない。手持ちの気安さもあって、身の回りの様々なものを接写して歩いて楽しんだ。左右2灯のうち1灯を非発光にすることもできるし、発光部を回転させて上下2灯にもできる。


このうさぎで実験。この写真は三脚で非発光 ここまで寄って適当に発光。3,008×2,000 / 絞り優先AE / ISO200 / F5.6 / 1/60秒 / 0 / オート / 105mm

 ただし、完全な無影撮影を期待するとちょっと肩透かしかもしれない。結局、露出を考えないとバックが暗くなるのは、クリップオンや内蔵ストロボと同じだ。小さなものになるべく寄った方が良い結果になる。たとえば被写体がある程度大きいなら、発光部が両側に分かれているツインストロボの方が無影撮影に向いているだろう。それでも、デジタルカメラなら、液晶モニターで撮影結果を確認できるのでがありがたい。ストロボ側での光量調整もできるので、小まめに変更すれば様々なケースに対応できそうだ。

 普通のクリップオンストロボのボディを制御部に代用しているためか、ディスプレイも大きくてわかりやすいし、ボタン類の操作性も良い。本気でイベント取材用に購入しようか悩んでいるところだ。手持ちの24-120mm F3.5-5.6 VRと組み合わせてのスローシンクロ撮影も美しく仕上がる。ただし見た目が大げさで、持ち歩くには少々恥ずかしいのが玉に瑕だろうか。



URL
  シグマ
  http://www.sigma-photo.co.jp/
  製品情報(EM-1480DG)
  http://www.sigma-photo.co.jp/flash/flash_140dg.htm
  製品情報(MACRO 105mm F2.8 EX DG)
  http://www.sigma-photo.co.jp/lens/macro/105_28.htm


( 折本 幸治 )
2005/02/03 00:27
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