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【HP】画質評価のまとめ |
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～実用プリンタ1台でフォトもカバーしたいユーザーに
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HPが実用プリンタとして使いやすいという定評は、今年のモデルでも健在だ。顔料系黒インクが使えるプリンタは多いが、HP製の顔料系黒インクはその中でも滲みに強い。特に品質設定を[きれい]以上に設定した時の黒文字品質は他社にないものだ。 これは顔料系黒インクの下地としてカラーインクを1発だけ打ち込む、独特の印刷プロセスによるものだ。顔料系黒インクはカラーやフォトインクよりもインク滴が大きいため、見た目にはわかりにくいが、[はやい(通常)]と比べてみると、黒文字印刷のエッジ部分がシャープになっていることが判る。 残念ながら、DJ6840の自動両面印刷機能はオプション設定だが、用紙種別の自動判定や前面給排紙、それに無線LAN標準装備といった機能面は普段使いのプリンタとしての便利さに溢れている。その上で、今年から自動両面印刷ユニットにはハガキ/L判用紙専用の背面用紙トレイが付いて、写真印刷も便利になった。 本機は普通紙向けの普段使いプリンタを基本に、たまに写真印刷も楽しみたいというユーザーに向いた製品である。この数年、こうした性格付けのプリンタは増加傾向でライバルは多いが、ランニングコストが下がったことで、カートリッジごとヘッドが新しいものに切り替わるHP製プリンタの良さが活きてくる。 ヘッドが使い捨てになっているため、さほど自動クリーニング頻度が高くない。パーマネントヘッドでは印刷ヘッドの状態を保つため、印刷したいときにクリーニングに入ったり、大量印刷中にクリーニングが行なわれたりと、ややイライラする場面もあるが、本機はそうした待たされる頻度が低い。自動クリーニング頻度が低いということは、それだけインクを捨てる量も少なくて済むことを意味しており、特に印刷頻度が低いユーザーには有利だ。もちろん、無線LAN対応のネットワーク機能を内蔵する事も本機の大きな長所だ。2台以上のPCが自宅にあるなら、その便利さを実感できるはず。 その上、フォト印刷も十分なクオリティが出ている。純正写真用紙の耐水性の無さは問題だが、画質そのものは決して悪くない。 ■ 色印刷でもそこそこの品質を引き出したPhotoSmart 325 一方、PhotoSmart 325の画質も、5pl 3色印刷というスペックから想像するよりははるかに高画質。出力結果の統一感も高く、パッと見の雰囲気は6色印刷のDJ6840との違いを感じない。もちろん、そこには淡インクを使わない本機との違いはあるのだが、中明度より暗い部分での階調の良さも手伝って、あまり悪い印象はないというのが正直な感想だ。バッテリオペレーションが可能なコンパクト機で、ここまでのクオリティが出れば十分だろう。ダイレクト印刷時の処理もなかなか高速なので、デジタルカメラと一緒に持ち出して出先でプリントを楽しむ時にもストレスを感じない。世界一フットワークの軽いフォトプリンタだ。 またDJ6840を含め、フォトグレーインクを用いたモノクロ印刷の品質はとてもいい。何の加工もせずに、そのままグレーインクで印刷すればモノクロ写真になるが、できればフォトレタッチソフトでRGBのチャンネルミキシングを行ないつつ、モノクロ写真の絵作りに挑戦してみると、より深くモノクロ印刷を楽しめるだろう。 ■ ＵＲＬ インクジェットプリンター 2004年冬モデルレビュー http://dc.watch.impress.co.jp/static/2004/printer/ijp2004.htm （ 本田 雅一 ） 2004/11/26 00:38
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