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アドビ、「Photoshop CS4」日本語版を正式発表

~64bit OSやOpenGLに対応

Photoshop CS4
 アドビは、フォトレタッチソフト「Photoshop CS4」日本語版を12月中旬に発売する。価格は、通常版が9万9,750円、アップグレード版が2万6,250円。対応OSはWindowsXP/Vista、Mac OS X 10.4.11~10.5.4。64bit OSに対応する。

 3Dモデルへの直接ペイントや、2次元画像へのライティング効果などを施せる機能拡張版「Photoshop CS4 Extended」も同時に発売する。価格は、通常版が14万700円、アップグレード版が4万8,300円、アカデミック版が4万1,790円。

 既存シリーズのユーザー向けに、特別提供版も用意する。Photoshop CS4では、Photoshop Elements 3~7ユーザー向けが8万6,310円。Photoshop CS4 Extendedでは、Photoshop CS~CS4ユーザー向けが4万8,300円、Photoshop Elements 3~7ユーザー向けが12万7,260円。


GPU処理でスムーズな挙動を実現

 2007年6月の「Photoshop CS3」から約1年半を経て発売する最新版。海外では発売済み。

 本バージョンよりOpenGLに対応し、画像処理にGPUを使用。拡大/縮小、パン、回転時などにスムーズな処理を実現するという。また、新たに加わった「回転ビュー」では、複数の画像を同時に回転することが可能。

 覆い焼きツールでは、境界を認識し、境界以降に対して効果を反映させない「トーン保護」を設定可能。加えてスポンジツールには、彩度を上げすぎることなく自然な色に仕上げるための「自然な彩度」設定を追加。


覆い焼きツールのオプションに「トーン保護」を追加。画像は加工前 加工後。オブジェ内側のリング部のトーンが維持されている

 また、「色調補正」パネルには、指定位置の彩度や色相をダイレクトに変更できる機能を追加した。

 画像の彩度や色相を変更したい箇所にカーソルを持っていき、左右にドラッグすると、画像全体の同系色の彩度や色相のパラメータが変化する。


彩度を変更したい箇所を選択する マウスカーソルを左右にドラッグすることで、彩度を変更できる

カラーユニバーサルデザイン設定。色覚は、「P型(1型)」と「D型(2型)」から選択できる
 そのほか、「コンテンツに応じた拡大・縮小」機能を搭載。変形を伴う拡大/縮小を行なう時でも、被写体となるコンテンツを認識して、形状を維持したまま拡大/縮小できる。また、明るさの異なる複数の画像レイヤーから、被写界深度を拡大する機能も搭載する。利用には同一の被写体を写した写真が必要。

 CUDO(Color Universal Design Organization)のカラーユニバーサルデザインにも準拠する。地図などの、細かく色分けして表示するコンテンツをデザインする際に、色覚障害者にはどう見えるかを確認でき、カラープロファイルは、PDFに埋め込むことが可能。デザイナーや公官庁職員の利用を想定している。

 RAW展開プラグイン「Camera Raw 5.0」では、「Photoshop Lightroom 2」に追加された「段階フィルタ」と「補正ブラシ」機能も備える。選択範囲にグラデーションや露光量を補正する時は段階フィルタを、複数範囲に効果を適用する時は補正ブラシを使用する。


 Bridge CS4は、画像の選定や拡大/縮小など、RAWデータをその場で編集し、すぐに確認できる「レビューモード」を新たに搭載。表示ファイルの階層を横方向に示す「パンくずリスト表示」も行えるようになった。また、DNG形式のRAWデータのプレビューをPDFやWebギャラリー(HTML)に表示・出力する機能がPhotoshopから移動した。


Bridgeのインターフェースは一新。ツールバーの下にパンくずリスト表示を行なうようになった レビューモード。画像が回転しながら切り替わる


URL
  アドビ
  http://www.adobe.com/jp/

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アドビが「Photoshop CS4」を発表(2008/09/25)


( 本誌:関根慎一 )
2008/11/11 12:17
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